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ニュース:宇都宮地裁の現職裁判官、ストーカー容疑逮捕
http://www.asahi.com/national/update/0521/TKY200805210235.html


 上記のニュースを読んでいて、あれ、見覚えのある名前だなと思ったら、下山芳晴裁判官って、「『非行なし』裁判例の研究」という有名な論文の著者じゃないですか?(違っていたらすみません)
 この論文は、少年犯罪において、いかに虚偽自白が作り上げられていくかというところに着目した非常に優れた研究で、少年犯罪を厳罰化することに警鐘を鳴らす、貴重なものだったのですが……


 もしもあの論文の著者と同一の裁判官であるのなら、この逮捕で論文の信頼性が揺らぎ、議論抜きで少年犯罪厳罰化への流れが一気に進むのではないかという危惧があります。
 少年犯罪厳罰化については、文字通り日本の将来の担う若者たちの方向性を決める重要な議題であって、どういう結論を出すにせよ、こういうセンセーショナルな話題をきっかけとした感情論に走ってはいけないものだったはずなのです。
 下山容疑者も、とんでもないことをしてくれたものです。


 ちなみに私はどちらかというと厳罰化賛成ですが、その為には、少年逮捕からの取り調べの全映像記録が必須であると思っています。
 こういうフォローを忘れた、単なる感情論と勢いだけの決定にはならないことを、切に願います。
2008-05-21_19:08-teduka-C(0)::Politics