Calender

<   June 2008   >
SunMonTueWedThuFriSat
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     



SEARCH



Twitter


Peugeot Link


 食糧自給率の低下、中でも米離れによる農業構造の変化が昨今問題となっていますが、ここで一つ振り返るべき問題があります。
 それは、「主食」という概念の嘘です。


 「米は主食だから大事にしろ」と言いますが、実際には、「主食」がある国が少数派で、そもそも人類は、多くの食品を満遍なく少量ずつ食べた方が体に合っている生き物なのです。
 日本は単に、東洋の貧しい小国故に米などの稲科植物の種子くらいしか食えず、その悲しい事実を「主食」という概念を生み出すことによって美化し、自らを慰めてきたのです。
 「主食」とは、単に痩せた土地に生え、高カロリーで保存が楽、栄養効率の良い穀物類を食べざるを得なかった状況を指すに過ぎない単語であり、実際、貧しい国以外では主食の概念は無いのが普通です。
 そのため、経済が発展した昨今の米離れは、これは人類の本能からして当然の現象といえます。


 では、米が不要かというとそうではありません。
 これからの食糧難の時代では、また、日本人は米を食うしか方法がないのが事実です。
 しかし、今現在、経済的に豊かな状況で「主食だから米を食え」といったところで、人類の持つ雑食の本能がそれを拒否するのは当然のことです。
 本能に反することをする以上、あくまでも「今後の食糧難の時代を考えて米産業を育成する」と、正面から堂々と国民に訴えてゆく必要があるでしょう。
 また、せっかくの日本の高い技術力なのですから、米以外の食物の能率的収穫についても積極的に研究開発をしてゆく必要があるでしょう。
 特に、先のバター不足でわかるとおり、畜産物の研究開発は急務と言えます。
2008-06-05_23:27-teduka-C(4)::Politics