Calender

<   April 2009   >
SunMonTueWedThuFriSat
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  



SEARCH



Twitter


Peugeot Link


 WHOが、豚インフルエンザをフェーズ5に再指定したようです。
http://www.47news.jp/CN/200904/CN2009043001000016.html
 より一層の注意が必要でしょう。


 ただし、現段階では、先進国に住んでいる限り、全く慌てる必要はありません。
 現段階の豚インフルエンザはタミフルなどの特効薬も効き、メキシコ以外での死者数も少なく、メキシコでも、肺炎化した重症患者2000人中百数十人が死亡と、毒性的には一般のインフルエンザとさして変わらないものです。
 米国の国立衛生研究所ホームページにある去年の研究発表によると、前回のスペイン風邪の教訓からすると、むしろ、今罹患した方が安全な可能性もあるくらいのようです。


Early Pandemic Flu Wave May Protect Against Worse One Later
(初期パンデミックの波が、さらに悪い、後から来た波から守るかも知れない)
http://www.nih.gov/news/health/oct2008/fic-20.htm


 この研究によると、前回の2次大戦の遠因となったスペイン風邪でも、1918年前半の初期インフルエンザは今回同様弱毒ウィルスであり、米国、特に米軍ではそれが早めに大流行したおかげで、後から来た同系統ウィルスの強毒型の被害を免れた、というものです。
 現在の超大国アメリカを作り上げたのは米国や米軍にスペイン風邪の被害が少なかったからと言われていますから、この理論が正しいのであれば、先に来たこの弱毒ウィルスの波が現在のアメリカ一国最強の世界を作り上げたと言っても過言ではないのです。
 つまり、今回も、前回のスペイン風邪同様に、今の弱毒ウィルスの波の次に強毒化ウィルスの波がやってくる危険性は大いにあり、そうなれば、むしろ今回罹患して免疫を獲得した方がマシな可能性がある、とすら言えるのです。
 まあ、どっちにしても弱毒でも強毒でも、一切罹患しないに越したことはないわけですが。


 いずれにしても、今回の豚インフルエンザウィルスで、2009年4月末現在世界的に流行りつつあるのは弱毒タイプであり、まださほど焦る必要はない、ということが出来るのではないかと思われます。
 特に、A型インフルエンザに慣れて抵抗力のある我々日本人は、予防措置さえしっかりしておけば、まだ、さほど恐れる必要はないのではないでしょうか。
 本当に恐いのは、この次に予想される強毒化ウィルスや、それと同時多発的に出かねない新型鳥インフルエンザウィルスの方ですから。
 少なくとも、タミフルの予防的処方などがむやみに流行ることで、無意味に薬のストックを減らしたり抵抗株を作り出す事態は避けたいところです。今はなるべく治療薬のストックを蓄えてインフルエンザ確度の高い患者のみにきっちり投与し、いざ本番に備えるべき時ではないかと愚考します。
2009-04-30_06:03-teduka-C(0)::General

 豚インフルですが、どうも、メキシコの約2000件感染というのは、肺炎になって重症化した例の数のようです。


「<新型インフルエンザ>メキシコ、感染検査「1日15件」 米加支援でやっと強化 国民に広がる疑心暗鬼」
>重い肺炎だけでも1995例あり、軽症例も入れれば実態把握は難しい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090429-00000004-maiall-int


 どうも、もう1ヶ月くらいはメキシコ国内で流行していたようですね。
 つまり、肺炎2000件の内死亡者が百数十件と言うことで、これは普通のインフルエンザ程度の死亡率なのかな、と思われます。
 元々恐い病気なんですよね、インフルエンザって。
 いずれにしてもA型インフルエンザの亜種なので、タミフルなどの治療が有効です。
 必要以上に恐れず、ただ、用心だけは充分にしてゆきたいものです。
2009-04-29_10:08-teduka-C(0)::General

 ネットなどで記事を見てみると、米国での豚インフル騒動は、ちょうど私が現地を出発した当たりに出始めたようですね。
 そりゃ知らないわけだ(^^;
 でもまあ、現状だけ見ると良くも悪くも普通よりちょっとたちが悪いだけの、案外普通のインフルエンザですからねえ……


 歴史を振り返ってみて恐いのは、この豚起源インフルエンザに感染している豚個体に強毒性の鳥インフルエンザウィルスが感染して、両者のRNA組み替えが発生して強毒性の新型人インフルエンザが出来る可能性です。
 そうなったら本当に警戒が必要ですが、今はまだ、香港ほにゃららといった型の中に、メキシコ型、というちょっと恐い分類が新しく出来つつあるという程度の認識で良いかと思います。
 もちろん人混みになるべく出ない、海外に行くときにはマスク持参で行く、私たちのような帰国者はちょっとでも体調が悪ければ医者に相談する、もし高熱が出たら医者に行く前に保健所に海外帰りであることを知らせて充分な施設があるところに行くなど、充分に警戒は必要ですが、個人として必要以上に恐れる必要はありませんよね。


 本当に恐いのは、どっちかって言うとこっちではないでしょうか。
「豚から鳥インフルウイルス、体内で「新型」に変化か」
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090429-OYT1T00073.htm
2009-04-29_05:15-teduka-C(0)::General

 というわけで無事に帰国しました。
 帰国早々みんなに言われるのが「豚インフルエンザ大丈夫だった?」って話です。
 はっきり言って、現地米国ではあまり騒がれていなかったので、なんの事やら。
 私的には、名古屋市長選での圧勝の方が大ニュースなんですが。
 これで、政党を前面に出した選挙としては、小平市に続いて2連勝。他の地方においても、民主側の連勝が記録されています。
 なにやら、朝日ネットウヨク新聞を初めとするマスコミは、政権交代での記者クラブ利権などの利権喪失を恐れるあまりに、民主県連対民主支持団体の分裂選挙であった秋田県知事選挙を民主党の敗北だと印象づける虚偽報道を行ったり、完全無所属が売りで当選したはずの森田千葉知事を自民候補故の勝利だという事後告知報道などを行って「民主2連敗」などとアホなことを言いだしていますが、現実には、勝っているのは民主党です。
 まあ、今さら誰も朝日新聞の言う事なんて信じないでしょうし、別に勝手に嘘を書いて、部数を落としてくれるんならそれで良いんですけど(笑)
 そういえば、草薙剛の泥酔をあたかも重要犯罪のように扱うのもいかがなものかと思いますね。
 誰でも酔っぱらいたくなるときくらいありますよ。裸はいかがなものかと思いますが、さほど迷惑を掛けたわけで無し。どこかの大臣公務中の泥酔と違い、公人でもないのですから。


 あ、そうそう。で、豚インフルエンザ。
 ラスベガスであまり騒がれなかった……というか、日本に帰ってきて初めて状態を知りました。ニュースとかは見ていたんですが現地ではほとんど話題になって無かった気がします。(ロスアンゼルスでは、同一航空会社でそのまま乗り継ぎだったのでわかりません(^^;)
 ただ、死者数とか感染状況を見る限り、なんか、ちょっとたちが悪いだけの比較的普通のインフルエンザって感じですよね。
 日本では、死亡率が高いとか騒いでいますが、元々インフルエンザの死亡率はかなり高いので、こんなもんかな、と。
 メキシコでは感染者2000人弱で死者100人以上と、5%以上の凄まじい高死亡率ですが、他国での感染状況と死亡率を見る限り、結構派手に季節外れのインフルエンザが流行っている割には、メキシコ以外での死者はゼロと、さほどでもない感じ。
 メキシコでの死者の中に、高免疫力に起因する免疫暴走型の死者がいると報じられているのが気がかりですが、現状ではタミフルなどの特効薬が効くタイプなので、薬の充分に備蓄された栄養状態の充分な国で初期診断さえ間違えなければ、現状はまだ、さほど恐い病気でもないのではないかと思います。
 人混みになるべく出かけない、出かけるにしてもマスクなどで充分に用心して、また、私たちのような帰国者は、体調がおかしくなったらすぐに病院に行くこと、などを心がければ、まあ、今年の今回に限っては、鎮圧はかなり余裕で可能なんじゃないかと思われます。


 そもそも、元々インフルエンザって、普通のインフルエンザに先進国で罹患しても1000〜1500人に1人くらい死亡率が増える、かなり危険な病気なんです。古典なんかで人がバタバタと亡くなる流行病の正体は、大抵がこのインフルエンザだと言われています。
 インフルエンザは風邪様の症状を示しますが、実はもともと結構重篤な病気なんです。
2009-04-28_06:28-teduka-C(0)::General

 で。
 皆さん予想はしているでしょうが、手塚がラスベガスに行ってやらないわけがないのがこれ。

 デザートシューティングさんで、射撃練習兼資料取材のお時間です。
http://www.desertshooting.com/
 ちょこちょこ海外に出るたびに銃器の取材でスタッフと一緒に撃っていましたが、そっちはどうしても通訳やスタッフに銃を教えるのがメインになっちゃうので、自分自身がちゃんとした射撃レンジでまともに撃てるのは年に一回、ここでだけなんですよね。1年ぶりのまともな射撃のおかげで、スタンスから何から何までめちゃくちゃになっていたのを必死に修正しました。
 写真は、前回撮り損なった(というか、初めての銃ばかりで実戦風射撃ができなかった)、実戦風の射撃スタイルを中心に撮影。しかも例によって、中井先生や奥様に撮ってもらったので、銃専門誌のクオリティです。
 これで、銃が出てくる映像製作の仕事などが来ても当面は大丈夫です。
 今回は、なんとうら若き女性参加者と一緒。キノの旅というコミック小説にあこがれて撃ちに来たそうですが、車でアメリカ大陸を走り回り、小さい体で大きい銃をポンポコ撃つ様は、まさにそうした物語の登場人物そのものです。
 中井先生の奥様といい、実銃関係に興味を持つ女性は、才色兼備の優れた人が多いですよね。


 私も、そんな女性陣に負けじと射撃。

 まずは22口径のルガーMK2。こいつを撃っている内にいろいろと思い出しました。
 最初は足の出し方すら逆で、銃口を休めたときに自分の足を撃ちかねない、かなり危ない撃ち方をしていました。
 22口径でも人は十分に即死できます。射撃スタンスも含めて、扱いには気をつけないと。



 続いてスミス&ウェッソンの357マグナムロングノーズ。
 こいつは一番得意な銃なので、1発以外全部当たりました。
 ここまで来て、だいぶ思い出してきました。
2009-04-25_16:30-teduka-C(0)::General

日記概略

NAB URANEWS 4/23

 23日は最終日である。
 最終日ともなると、みんなすでに帰ってしまっていて、会場はかなりがら空きである。
 ぶっちゃけ、プレスルームの朝昼飯すら出ない。
 まずーいサンドウィッチではあるのだが、記事書きで食べに並ぶ時間がないときには役立っていたのだが……


 で。
 何がヤバイって、これがヤバイ。
 今朝のMilitary and Government Summitの風景だ。

 人数を数えると25人しかいない。3日間のしゃべり手をのぞくと10人くらいの換算だ。
 しかも、午前8時15分。開始時間を15分も過ぎているのに、みんな暇そうにぶらぶらしている。


 そう、どうも、今朝、8時から9時まで1時間基調講演をするはずだったMajor Genera Paul Dettmer氏が、帰っちゃったらしいのだ(苦笑)
 その後、何事もなかったかのように基調講演抜きでMilitary and Government Summitの3日目がスタートしたが、当然会場はざわつきまくり。ただでさえ少ない人も減り、という状況であった。
 こんな状態で来年の第2回は大丈夫だろうか?
 すごく期待しているので、是非来年は懲りずに開催して欲しいところだ。


 というわけで、3日目のイベントレポートはかなり厳しい。
 3日目は元々午前中で手早く終わるはずのイベントで、Major Genera Paul Dettmer氏のお話がメインディッシュだったのである。それがないとなると、さて、これは困った。
 正直に書くと角が立ちすぎる。かといって嘘も書けない。そうなると、見なかったことにするのが一番なのだ。
 そう。私は3日目、残念ながら展示会のブース周りに忙しくって、Military and Government Summitを見られなかったのである、きっと。いや、そうに違いない。(とはいえ、いくつか気になる内容の発表はあったので、知りたい人は個人的に問い合わせて欲しい。)




 そうそう。そういえば、仕事の早いPRONEWSさんが、早速私の駄文を記事にしてくれているらしい。ありがたい話である。
 物見遊山で書いた駄文が、手直しされてWeb誌面に載ると、なんとまあ立派に見えるではないか。
 軍事知識があり、かつ映像に詳しくないとよくわからないというかなりマニアックな内容だが、もしもお暇なら是非見てやって頂けると幸いである。
http://www.pronews.jp/special/nab2009/0904232030.html
2009-04-24_06:52-teduka-C(0)::General

日記概略

NAB全日程終了

 とりあえずNABの全日程を終了しました。
 ようやく日本に帰ります。

 長旅でした……

 NAB関連の日記や記事は、追々載せていきます。
2009-04-24_05:42-teduka-C(0)::General

 ついに、Military and Government Summitが開幕しました!


 とは言っても、初のイベントで、しかも軍人とは言え公務員が一番苦手とするメディアの集まりに乗り込んできたわけです。表記事には書けませんがトラブルだらけでして(笑)
 まず、イベントの開始が異常に早い。なんと毎朝8時スタート。勘弁してくれー。
 そんな時間だから当然人が集まらない。でも不況下だし、みんな政府の顔は立てたいので登録数だけはやたらと多いから、だだっ広い室内に人がまばらにぽつりぽつりといるだけの状態。
 しかも朝はキーノートから始まるので、超お偉いさんがそういう空間相手にしゃべる羽目になるわけで……


 登録数がどれだけ多いかって言うと、いきなり当日朝に部屋が変更になったくらいに多いらしい。それも、ノースホール2階からサウスホール2階へ変更。北端から南端への変更で、その距離、徒歩15分。なにしろモノレールで一駅分の距離なんですから、笑っちゃいます。
 その距離を、朝8時ちょっと前からみんなで歩いて移動して、当然開始も遅れて、結局初日のイベント開始は8時半過ぎ。2日目の開始は時間通りでしたが、こっちは前日に懲りてほとんど人がいない中での開始。
 いや、猛烈にいろいろと不安になるイベントではありますです、はい。


 とはいえ、DoD(国防総省)の調達を一手に引き受けるOUSD(I)の取り仕切りだけあって、まじめに民間からの調達を求めているらしく、内容は非常に見応えのあるものです。
 米国の軍用品の抱える問題が赤裸々に明示され、それに対する回答を広く求めるというスタンスは、さすが情報公開の国だと圧倒させられます。
 これが、日本や他の官僚主義国だと、官僚無謬主義で官用品には欠陥が無いことにされちゃいますからね。この違いが最強国家米国を生んでいるのでしょうか。


 このMilitary and Government Summitについては、これから2,3日の内に詳細を続報したいと思っています。
 なお、ここは単に私1人が好きで書いている個人の日記ですので、速報と言うほど早くもなければ、思い込みや間違いもいっぱいあるものと思われますです。ここは1人の一般参加者の日記であって、別に報道でも何でもないんで、はい(^^;


 NABに関する速報ニュース、間違いの少ないニュース記事は多くのプロが関わっている下記PRONEWSを見てください。
http://www.pronews.jp/


 ちなみにこれが、初日朝、イベント開始直前の風景。この席が書類上は満席に近い……?
2009-04-23_03:40-teduka-C(0)::General

日記概略

NAB URANEWS 4/20

 いよいよNABエキシビションがオープン!
 ばたばたと会場を走り回っています。
 そこから、気になりつつも、とても余所では書けないちょっとアレな内容をご紹介(笑)


「非政府組織 O.I.(Operation Interdependence)ブースで、前線兵士に配布する文化的な支援物資配布のための募金活動を展開」


米国非政府組織O.I.では、前線兵士に配布する文化的な支援物資(C-rat)配布のための募金活動を展開している。これは、ゲームやちょっとしたお菓子、あるいは衛生的なグッズなどで前線兵士が文化的な生活を得られるようにするもので、O.I.はその募金を集めるためにNABにブースを出展している。30ドルで、あなたの名前入りの応援カードが入ったC-ratが、前線兵士に届けられる。とのことだ。
http://www.oidelivers.org/


「NAB会場舞台裏風景」

不況を全く気にしないかのような人の洪水状態のNAB会場だが、各社とも例年にない低予算と噂される状況で急ピッチで作り上げられたブースの舞台裏は、なかなか大変な様子。
こんな感じで、資材が散乱しているところもちらほらと。


 その他のNABの最新情報は、PRONEWSでご覧ください!
http://www.pronews.jp/special/nab2009/0904211953.html
2009-04-21_22:27-teduka-C(0)::General

日記概略

NAB 4/19

 今日は、某先輩に連れられ、日曜朝の教会へ。

 ガーディアンエンジェル教会は、サイケデリックでアーティスティックで、一見絶対にここカトリックじゃないだろう、と思うような立派な一つの近代アートと化したカテドラルでした。


 その後は、NABへ!
 ……と思ったのですが、なにやら過労のためか鼻血が止まらず、あえなく貧血でダウン。
 NABも明日からが本番なので、大事を取って部屋で休むことにしました。
2009-04-20_16:18-teduka-C(0)::General

 ここから数日の私の日記では、URANEWSと称して、某所には書けないあるいは書ききれなかった内容をこちらに書きます。
 なお、私は映像やエンタメ制作の人間であってプロの専業ライターではないため、あくまでも一人の一般NAB参加者としての立場・視点でコラム的に書いておりますので、その点はご了承のほどを。
 つまり、この日記においては、多少の間違いや思い込みや誤字脱字があっても、報道ではなく所詮ただの日記だとガマンをすること(笑)


 なお、プロの専業ライター諸氏の書いた、あるいはどこかのオタク社長のぐだぐだの日記文をプロの方に校正・裏付けをして頂きまともな記事にしてもらった(^^;、まじめで役に立つ情報はPRONEWSを参照してくさだい。
http://www.pronews.jp/


・「会場の大きさ、イベント規模は世界最大級」

 これがNAB会場半景。
 世界最大のコンベンションセンターラスベガスコンベンションセンター(LVCC)に、部屋数3000以上の巨大ホテル、ヒルトンホテルの会議室群までくっつけたのがNABの会場だ。
 昨年の参加者総数はエキシビジョンのバッヂ実数で12万人。日本流の延べ人数方式でいえば、バッジ数に開催期間5日間を掛け合わせた延べ60万人のイベントということになる。
 これだけのプロの放送/映像関係者が集まるのは、なかなか他に無い。
 NABの会場は日本でいえば、幕張メッセと有明東京国際展示場をくっつけて、横に舞浜のホテル群をすべて丸ごとくっつけたような規模だ。
 NABと比較して、日本の公称50万人台、いや、公称100万人台のイベントの類ですら、あまりに規模が小さい。特にここ最近の日本のイベント参加者人数の数々は、延べ人数の計算ですら相当にさばを読んでいるのではないかと思ってしまう。
 各種業界スポンサーの日本イベント離れが進んでいる背景には、こういうあからさまな人数の不可思議さがあるのではないだろうか?
 同じ公称人数(=つまり同じ金額)で規模が5倍も10倍も違えば、それは日本のイベントを選ぶ必然性がなくなるというものだ。
 日本のイベントも、NABのバッジ発行実数のような確かな実参加人数公表への切り替えを考えるべき時期にきているのではないだろうか?


・「SIn City ラスベガス」

 イベントの街ラスベガスのもう一つの顔が、「Sin City」つまり「罪の街」だ。
 カジノだけではなく、飲酒、喫煙、性風俗から超お手軽な結婚法律まで何でもある。
 公的なコンベンションセンターであるLVCCですら例外ではなく、施設内の片隅には、こうした風俗情報誌の数々が売られている。
 ネバダの核兵器実験場にも近く、その人々が暮らす街という意味での「Sin City」でもある。


・URWNEWS事前情報
 今回のNABから始まる「ミリタリー&ガバメント サミット(military & government summit)」のカンファレンスに要注目!
 これは、米国軍用映像技術の官民頂点会議と称するカンファレンスで、今年のNABの目玉の一つ。実際に米国各軍と、軍事産業の最先端の人間が3日間講演する、注目イベントだ。
 参加が許可されたら、21日(日本時間で22日)の更新から詳細をご報告予定!
2009-04-19_20:30-teduka-C(0)::General

 そしてラスベガスへ。
 飛行機はノースウェスト。ロスアンゼルス経由で十数時間の長旅だ。
 まずはラウンジでメールチェックと返事の下書き。
 モバイル無線ルーター「クティオ」を導入したので、日本国内ならどこでもネットが自在に使える。海外でも、PC同士の接続に面倒なアドホックを使わずにセキュアーな環境で接続もできる。

 Eモバイルのカードを挿しておけば、1枚のカードで複数マシンからの無線LANアクセスも可能だ。
 中国からネットショッピングして自宅に送らせておいたので、後半戦から使えるのがありがたい。便利な世の中になったものだ。

 ノースウェスト航空独特のバス感覚の気楽なノリで飛行機に搭乗し、まずはロスアンゼルスに向かう。しかし、予想外の強い追い風で飛行機ががんがん揺れまくる。
2009-04-18_18:48-teduka-C(0)::General

 その後、仁川経由でいったん日本に戻り、雑務とコンピュータの整備に追われる。
 あまりにバタバタで、ご挨拶のメールを出している暇もない。
 飛行機が仁川経由のため、15日が丸々つぶれるのが痛い。
 それにしても、天津空港は非常にきれいになっていた。
null
 プライオリティパスのおかげでラウンジも使えて過ごしやすいのではあるが、出国後に両替がないのと、以前気に入っていた茶葉屋が無くなっていたのには参った。
 ばたばたと仮眠程度しかできずに準備を終え、再び成田へと向かう。
 会話をする時間もほとんど取れないことに妻がいらいらして揉めるが、これも仕事なのだからしょうがない。
 牧歌的だったCGの世界も、海外での情報収集とコネクションがないとやっていけない時代になったのだ。
 中国で身の内に点いた火に炙られて、がんばらねばと思う反面、少々複雑な思いでもある。
2009-04-18_07:51-teduka-C(0)::General

 その後、D氏の車での案内で、天津へと向かった。
 大陸を陸路移動するのは、わくわくする。
 どこまでも道はまっすぐに続き、そのあいだずっと田畑が続く。この面積をすべて耕作地にしているのだから、中国のスケールには圧倒される。


 天津の街は、古い租界地の面影を残し非常に美しい。


 空気も北京に比べるとまだきれいである。とはいえ、大陸特有の濃い黄砂で、のどがやられるのは仕方がないが。
 天津のホテルは、町中の4つ星ホテル。
 ここはなかなか快適であったが、サービスがおおざっぱで中国を実感する。たとえば、アイロンを頼んでも1時間たっても持ってこない。ウェイクアップコールをすれば30分遅れる。とはいえそのいずれもちゃんと謝ってくれたので。オーストラリアで経験したオージー流のおおざっぱさに比べればまだまだ丁寧といえるだろう。さすがは心配りの得意なアジア圏なのだ。
 天津では、日本人ばかり6人集まった会に混ぜていただき、日本料理をいただいた。
 海外でこれだけうまい日本食が食えるのは幸せだ。
 ところでこの夜には問題が一つだけあった。深夜、ちょいと腹が痛くなってしまったのだ。
 いろいろ思い返してみるに、どうも北京で自分でわかして飲んだお茶が加熱不十分だったらしい。
 中国では水道圧が足りず、特に昼間には上水に下水が混じることがある。思え返せば、お茶を飲んだのは午後早く。どうも北京の部屋ににおっていたのはそのにおいであったようだ。
 とりあえず、日本から事前に処方されていた抗生物質を飲み、何とか乗り切ることを狙う。
 まだまだ旅は5分の1を過ぎたばかりなのだ。


 翌日は、今回の目的地であるS社さんへと向かった。
 ここは非常にいい会社さんで、以前にも、2年ほど前の会社設立直後にお世話になっている。
 ちょっとした仕事の話と取材を済ませた後会話に花を咲かせたが、この2年間でのみなさんの活躍はまさに獅子奮迅の模様であった。また、そこで合流したCGスタジオのA社さんも大活躍をしている模様。安穏と日本でモノを作っているだけの自分の姿に引け目を感じる。
 もっと前に出て戦わなければと強く思った次第である。
 その夜は、ちょっとしたパーティに混ぜていただき、おいしい中華料理をいただいた。
 食事後は飲みながら深夜まで中国CGビジネスについて語り明かした。
 A社の人が非常に酒に強く、久々に酔いつぶれてしまって最後の方の記憶が飛び飛びなのが少々不安だ。
 酒の力で失礼なことを口走っていないといいが……
 今回の旅のどこかで、ご挨拶と無礼のお詫びメールでも送ろうと思う。
2009-04-18_07:47-teduka-C(0)::General

 その後、ホテルでmbook-M1のセットアップをしたあと仮眠をとり、大韓航空で次の目的地である北京へと向かった。

 仁川空港は中国に行くには本当に便利な空港なのだが、ここを使うためには大韓かアシアナを使わざるを得ない。食事がうまいのが救いではあるが、中国語と韓国語、そして世界共通の航空後である英語しか通じないCAさんが多いため、必然的に英語での会話となる。
 最近は中国への直行便を使った短期の出張ばかりが続いていたため、本格的な英会話は1年ぶりとなる。最初は全く通じずに焦りまくる。こんなことで、あと半月の長旅を乗り切れるのだろうか。
 北京空港に降り立つと、懐かしい糞便のにおいがかすかに鼻をついた。
 中国はまだ紙を流せないタイプの水洗トイレが主流なので、使用後の紙をトイレのくずかごに入れる習慣がついている。そのため、海外レベルの設備の行き届いた空港であっても、このにおいがするのだ。
 まあ、トイレに住む訳でもないので慣れればどうってことはないのだが、最初は少々戸惑う。


 その後、タクシーで市内のホテルに移動。

 タクシーは片言の北京語での会話だ。
 中国語は、聞くだけならば頭の中で漢文に置き換えれば意味がわかる。しかし、発音が絶望的に難しい。オバチャン運転手さんと最後は筆談を交わして、何とかホテルに着くことができた。
 他の国なら頼れるAMEXのビジネスサポートサービスの数々も、この国では使えない。
 タクシーの運転手さんも地方出身者が多いため、あまり道を知らない。もちろんGPSもない。
 私のような中国来訪10回もない初心者には、ただ空港からホテルに移動するだけで大冒険なのである。
 ホテルの部屋は、値段の割にそこそこの部屋であったが、運悪くちょっと下水のにおいが鼻につく部屋であった。
 まあ中国ではよくあることなので、気にせずに部屋付属の電気湯沸かし器でお茶を沸かして飲んだ。

 その夜は、杭州在住のビジネスの大先輩ジャズバーのY社長のサプライズ訪問があり、今回の出張をコーディネートしていただいたO先生や去年知り合った年の近いO氏との異業種交流を果たすことができた。
 うれしい誤算である。
 それにしてもみんな、異国の地ですばらしい活躍をしている。
 それに引き替え我が身は、蛸壺化した日本のアニメ業界でのたうち苦しんでいるだけだ。
 いくら我が社のアニメ技術は日本一と言われても、それが金銭や社会的地位として評価されないのでは、中長期的視野では無意味になってしまう。
 なんとかせねばという焦りにもにた感情が強くなる。


 ホテルで一泊し、Oさんや先方企業のD氏の案内で、2件のネットゲーム会社を見学&取材。
 D氏は中国人ながら日本語がぺらぺらの人物で、非常に頼れる。
 D氏の通訳でいろいろと理解したが、中国では数百人規模のCGスタジオやゲーム制作スタジオではまだまだ零細で、1000人を超えて初めてちゃんとした名のある企業といえる状況のようだ。
 つまり中国基準では日本には一社もちゃんとした名のあるCG企業がないということになる。
 確かに、この規模でやれば薄利多売でもスケールメリットで十分に利益が上がる。
 日本の制作会社がどこも貧乏に苦しむ理由がちょっと見えてきた気がした。
2009-04-18_07:40-teduka-C(0)::General

 早朝4時に家を出発し、ソウルに着いたのは昼過ぎのことだった。

 成田、仁川という共に都心部からは非常に遠い空港を使っても半日もかからずに到着する。近いというか、ほとんど国内の感覚だ。

 ホテルはちょっと気張ってウェスティンチョウスンのエグゼクティブルームとなった。
 とは言っても別に社長を気取ったわけではなく、空前のウォン安に伴う訪韓ブームで部屋がここしか取れなかったと言うだけのことだ。こういう場所取り合戦において、数ヶ月前から予約をしている観光客に比べ、出張者はどうしても不利なのである。
 ホテルは日本人が多く……というか日本人しかいない。
 ただ、ホテルも含めて全般にウォン安の影響で明らかにサービスが低下しているが、まあ仕方がない。チェックインもそこそこに、ソウルの街へと繰り出した。

2009-04-18_07:32-teduka-C(0)::General

 気づいている人も多かったようですが、実は今月11日から海外をぐるっと仕事で回っています。


 11日韓国ソウル、13日中国北京、14日中国天津と移動して、今はとりあえず、いったん帰国して、3カ国4都市目の日本です。
 で、現在はこんな感じ。

 これからどこに行くのかは、この辺を見るとわかるかも。
http://www.pronews.jp/special/nab2009/0903091025.html
http://www.pronews.jp/column/kazuyoshi-teduka/0904141100.html
2009-04-17_14:47-teduka-C(0)::General

日記概略

UMID mbook M1ゲット

 会社の取材用に、フルWindows搭載としては世界最軽量のUMPC、UMID mbook M1を購入しました。

 なんと、その重量、320グラム弱!
http://www.i-mbook.com/index.html
 びっくりするくらいの小ささで、ごらんの通り、ショーケースの電子手帳や電子辞書と比べても中級機と同等のサイズ。

 ちなみに、現行機の中では日本最小機であるLOOX-U/C40と比較すると、写真のようなこんな感じです。

 ちょっと前にどっかのPC が無理矢理ポケットに押し込んだCMを作って笑いをとっていましたが、M1は本当にポケットに入ります。


 惜しむらくは今までは韓国語版しか出ていなかったことなんですが、なんとこのたび、日本語版の発売も最終決定した模様です。
 さすがにハングルは暗号同然とあって無理矢理日本語環境にして使ってみていますが、いろいろと不具合も多いところなので、これは非常にうれしいニュースですね。
http://japanese.yonhapnews.co.kr/itscience/2009/04/10/0600000000AJP20090410001100882.HTML


 さて、とはいっても、こうした超小型PCは、本来は日本が得意とするところ。
 今回のM1で韓国に奪われた世界最軽量の座を、近い将来日本企業がひっくり返すことを強く期待しております。
2009-04-13_02:19-teduka-C(0)::General