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栞と紙魚子怪奇事件簿が、最終回

 栞と紙魚子の怪奇事件簿、ついに最終回。
 この手のCGエフェクトを多用するドラマは、いつ自社に仕事が回って来るかわからないので敢えて日記などには書いてきませんでしたが、最終回の放送が終わった今なら安心して大声で言えます。
 いやあ、このドラマ大好きで、毎回見ていました!(^^;

 クトゥルー神話系のコメディホラーは、小説や漫画では定番。でも、その映像化となると難しく、実はほとんど前例がないんですよね。
 特に、元々の諸星大二郎氏の漫画が非常に面白いだけに、この映像化は正直失敗するんじゃないかと思っておりました。
 そこを見事に映像化し、原作の雰囲気を残しつつも映像オリジナルの要素も入れたのは、見事としか言いようがありません。
 しかも、売り出し中のアイドル二人のプッシュも兼ねたWヒロイン物というさらに難しい条件も、見事にクリアーしています。
 そういう、極めて難しい枠の中で、最大の結果を出した作品です。(映像セットなどから見ても、恐らく潤沢とは言えない予算だったのでしょうし……)
 私自身も一人の映像クリエイターとして非常に勉強になった作品でもありました。

 ただ、栞が男だったって言うのはびっくりしました(^^;
 てっきり最終回でひっくり返すかと思ったら、そのまま突っ走って行っちゃうし(笑)
 原作のプレストーリーとしての、ボーイミートガールだったのね。
 確かに映像内のストーリーの不自然なところは全部解決したし、原作とドラマで栞と紙魚子の役回りが逆なのも説明が付く。栞が女装趣味の変態なら、いつも女子トイレにいる理由も、洞野君の存在も、何もかも納得。
 初回からこういう仕掛けだったのかと思うと、なかなかいい騙しです。
 原作の紙魚子がどうしてああいうエキセントリックな性格になったのか、なぜ常に驚かずに先を読めるのか、その説明も付くわけで。
 ただ、最後に引っ越してきた栞がドラマの栞と同一人物なら、原作の栞も実は男と言うことに?

 もし、このドラマのセカンドシーズンをやるとすると、この最終回の続きと言うことで、栞と紙魚子の配役を逆にしてやるのかな?
 それとももっと意外な仕掛けがあるのかも。

 とにかく、恐らくDVDを買ってしまうであろう作品です。
2008-03-30_06:23-teduka::General

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