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 その後、D氏の車での案内で、天津へと向かった。
 大陸を陸路移動するのは、わくわくする。
 どこまでも道はまっすぐに続き、そのあいだずっと田畑が続く。この面積をすべて耕作地にしているのだから、中国のスケールには圧倒される。


 天津の街は、古い租界地の面影を残し非常に美しい。


 空気も北京に比べるとまだきれいである。とはいえ、大陸特有の濃い黄砂で、のどがやられるのは仕方がないが。
 天津のホテルは、町中の4つ星ホテル。
 ここはなかなか快適であったが、サービスがおおざっぱで中国を実感する。たとえば、アイロンを頼んでも1時間たっても持ってこない。ウェイクアップコールをすれば30分遅れる。とはいえそのいずれもちゃんと謝ってくれたので。オーストラリアで経験したオージー流のおおざっぱさに比べればまだまだ丁寧といえるだろう。さすがは心配りの得意なアジア圏なのだ。
 天津では、日本人ばかり6人集まった会に混ぜていただき、日本料理をいただいた。
 海外でこれだけうまい日本食が食えるのは幸せだ。
 ところでこの夜には問題が一つだけあった。深夜、ちょいと腹が痛くなってしまったのだ。
 いろいろ思い返してみるに、どうも北京で自分でわかして飲んだお茶が加熱不十分だったらしい。
 中国では水道圧が足りず、特に昼間には上水に下水が混じることがある。思え返せば、お茶を飲んだのは午後早く。どうも北京の部屋ににおっていたのはそのにおいであったようだ。
 とりあえず、日本から事前に処方されていた抗生物質を飲み、何とか乗り切ることを狙う。
 まだまだ旅は5分の1を過ぎたばかりなのだ。


 翌日は、今回の目的地であるS社さんへと向かった。
 ここは非常にいい会社さんで、以前にも、2年ほど前の会社設立直後にお世話になっている。
 ちょっとした仕事の話と取材を済ませた後会話に花を咲かせたが、この2年間でのみなさんの活躍はまさに獅子奮迅の模様であった。また、そこで合流したCGスタジオのA社さんも大活躍をしている模様。安穏と日本でモノを作っているだけの自分の姿に引け目を感じる。
 もっと前に出て戦わなければと強く思った次第である。
 その夜は、ちょっとしたパーティに混ぜていただき、おいしい中華料理をいただいた。
 食事後は飲みながら深夜まで中国CGビジネスについて語り明かした。
 A社の人が非常に酒に強く、久々に酔いつぶれてしまって最後の方の記憶が飛び飛びなのが少々不安だ。
 酒の力で失礼なことを口走っていないといいが……
 今回の旅のどこかで、ご挨拶と無礼のお詫びメールでも送ろうと思う。
2009-04-18_07:47-teduka-C(0)::General

 その後、ホテルでmbook-M1のセットアップをしたあと仮眠をとり、大韓航空で次の目的地である北京へと向かった。

 仁川空港は中国に行くには本当に便利な空港なのだが、ここを使うためには大韓かアシアナを使わざるを得ない。食事がうまいのが救いではあるが、中国語と韓国語、そして世界共通の航空後である英語しか通じないCAさんが多いため、必然的に英語での会話となる。
 最近は中国への直行便を使った短期の出張ばかりが続いていたため、本格的な英会話は1年ぶりとなる。最初は全く通じずに焦りまくる。こんなことで、あと半月の長旅を乗り切れるのだろうか。
 北京空港に降り立つと、懐かしい糞便のにおいがかすかに鼻をついた。
 中国はまだ紙を流せないタイプの水洗トイレが主流なので、使用後の紙をトイレのくずかごに入れる習慣がついている。そのため、海外レベルの設備の行き届いた空港であっても、このにおいがするのだ。
 まあ、トイレに住む訳でもないので慣れればどうってことはないのだが、最初は少々戸惑う。


 その後、タクシーで市内のホテルに移動。

 タクシーは片言の北京語での会話だ。
 中国語は、聞くだけならば頭の中で漢文に置き換えれば意味がわかる。しかし、発音が絶望的に難しい。オバチャン運転手さんと最後は筆談を交わして、何とかホテルに着くことができた。
 他の国なら頼れるAMEXのビジネスサポートサービスの数々も、この国では使えない。
 タクシーの運転手さんも地方出身者が多いため、あまり道を知らない。もちろんGPSもない。
 私のような中国来訪10回もない初心者には、ただ空港からホテルに移動するだけで大冒険なのである。
 ホテルの部屋は、値段の割にそこそこの部屋であったが、運悪くちょっと下水のにおいが鼻につく部屋であった。
 まあ中国ではよくあることなので、気にせずに部屋付属の電気湯沸かし器でお茶を沸かして飲んだ。

 その夜は、杭州在住のビジネスの大先輩ジャズバーのY社長のサプライズ訪問があり、今回の出張をコーディネートしていただいたO先生や去年知り合った年の近いO氏との異業種交流を果たすことができた。
 うれしい誤算である。
 それにしてもみんな、異国の地ですばらしい活躍をしている。
 それに引き替え我が身は、蛸壺化した日本のアニメ業界でのたうち苦しんでいるだけだ。
 いくら我が社のアニメ技術は日本一と言われても、それが金銭や社会的地位として評価されないのでは、中長期的視野では無意味になってしまう。
 なんとかせねばという焦りにもにた感情が強くなる。


 ホテルで一泊し、Oさんや先方企業のD氏の案内で、2件のネットゲーム会社を見学&取材。
 D氏は中国人ながら日本語がぺらぺらの人物で、非常に頼れる。
 D氏の通訳でいろいろと理解したが、中国では数百人規模のCGスタジオやゲーム制作スタジオではまだまだ零細で、1000人を超えて初めてちゃんとした名のある企業といえる状況のようだ。
 つまり中国基準では日本には一社もちゃんとした名のあるCG企業がないということになる。
 確かに、この規模でやれば薄利多売でもスケールメリットで十分に利益が上がる。
 日本の制作会社がどこも貧乏に苦しむ理由がちょっと見えてきた気がした。
2009-04-18_07:40-teduka-C(0)::General

 早朝4時に家を出発し、ソウルに着いたのは昼過ぎのことだった。

 成田、仁川という共に都心部からは非常に遠い空港を使っても半日もかからずに到着する。近いというか、ほとんど国内の感覚だ。

 ホテルはちょっと気張ってウェスティンチョウスンのエグゼクティブルームとなった。
 とは言っても別に社長を気取ったわけではなく、空前のウォン安に伴う訪韓ブームで部屋がここしか取れなかったと言うだけのことだ。こういう場所取り合戦において、数ヶ月前から予約をしている観光客に比べ、出張者はどうしても不利なのである。
 ホテルは日本人が多く……というか日本人しかいない。
 ただ、ホテルも含めて全般にウォン安の影響で明らかにサービスが低下しているが、まあ仕方がない。チェックインもそこそこに、ソウルの街へと繰り出した。

2009-04-18_07:32-teduka-C(0)::General

 気づいている人も多かったようですが、実は今月11日から海外をぐるっと仕事で回っています。


 11日韓国ソウル、13日中国北京、14日中国天津と移動して、今はとりあえず、いったん帰国して、3カ国4都市目の日本です。
 で、現在はこんな感じ。

 これからどこに行くのかは、この辺を見るとわかるかも。
http://www.pronews.jp/special/nab2009/0903091025.html
http://www.pronews.jp/column/kazuyoshi-teduka/0904141100.html
2009-04-17_14:47-teduka-C(0)::General

日記概略

UMID mbook M1ゲット

 会社の取材用に、フルWindows搭載としては世界最軽量のUMPC、UMID mbook M1を購入しました。

 なんと、その重量、320グラム弱!
http://www.i-mbook.com/index.html
 びっくりするくらいの小ささで、ごらんの通り、ショーケースの電子手帳や電子辞書と比べても中級機と同等のサイズ。

 ちなみに、現行機の中では日本最小機であるLOOX-U/C40と比較すると、写真のようなこんな感じです。

 ちょっと前にどっかのPC が無理矢理ポケットに押し込んだCMを作って笑いをとっていましたが、M1は本当にポケットに入ります。


 惜しむらくは今までは韓国語版しか出ていなかったことなんですが、なんとこのたび、日本語版の発売も最終決定した模様です。
 さすがにハングルは暗号同然とあって無理矢理日本語環境にして使ってみていますが、いろいろと不具合も多いところなので、これは非常にうれしいニュースですね。
http://japanese.yonhapnews.co.kr/itscience/2009/04/10/0600000000AJP20090410001100882.HTML


 さて、とはいっても、こうした超小型PCは、本来は日本が得意とするところ。
 今回のM1で韓国に奪われた世界最軽量の座を、近い将来日本企業がひっくり返すことを強く期待しております。
2009-04-13_02:19-teduka-C(0)::General

 今日から、自公の選挙対策で2年限定で高速料金が1000円に値下げされました。
 元々民主党の出した、高速無料、利権構造破壊に対して出してきた場当たり的な制作で色々な問題が指摘されています。
 しかし、頭でっかちに批判しているのでは、ただの民主党信者といわれても仕方がないものがあります。
 そこで早速、実際に体験をして参りました!


 午前4時に家を出て、まずは首都高速を乗り継ぎ、高井戸−八王子の料金均一区間を抜けて、中央高速に入ります。ここまでは今まで通りの課金で、すでに1000円近く使ってます(^^;
 で、道路は思ったほど混んではおらず、渋滞も無しにあっという間に諏訪湖サービスエリア着。

 SAのお姉さんに聞きましたが、どうも全く1000円固定の効果が出ていないのでは、とのこと。
 昨日土曜日もゴールデンウィークに準ずる体制で迎えたということでしたが、結果は全く肩すかしで、大量のお弁当を期限切れにしてしまって困ったという話でした。
 確かに、都内から出る事を考えると、先ほどの今まで通りの固定料金区間に加えてガソリン代もかかりますので、そんなに安くなってないんですよねえ。
 ここで、岡谷インターで下りることにしました。
 これで1000円。ここまでで、道路料金は計2000円です。
 非ETCではここまでで5400円でしたから、3000円くらい安い計算。ただし、ETCの日曜早朝割引は元から40%引でしたので大雑把に計算しても、今回の値下げ前で3240円。1240円しか安くなっていない計算です。
 ここまででガソリン代も3000円くらいかかっていますので、これは、そんなに交通量が増えないのも当たり前ですね(^^;


 気を取り直して、諏訪の町へ。

 ここは、大和民族の渡来以前から続く土着信州人の古い町で、私の家系のルーツが1000年以上前に住んでいたと言い伝えられている町でもあります。

 そして、諏訪大社、下社秋宮へ到着。
 道路も駐車場もがら空きです。
 おかげで神社の無料駐車場に駐められ、駐車料金も払わずに済みましたが、うーん。
2009-03-30_01:17-teduka-C(5)::General

 ブログ、また過去記事へのボタンが壊れていたのでなおしました。
 URLまわりの処理が甘かったようです。
 ご迷惑をおかけしましたが、今は正常に記事が読めるはずです。
2009-03-29_23:57-teduka-C(0)::General

 そういえば、先日、取材用カメラをついに買い換えました。
 パナソニックのDMC-FT1という、防水耐ショックカメラです。


 私の場合、文字通りに世界中を陸海空問わずカメラを使うので、防水耐ショックは必需品なのですが、今までオリンパスからしか出ていなかったこの手の製品がついに他社から出たので、こいつに色気が出ました(^^;
 で、発売日に購入です。


 私の持っている旧型カメラ、オリンパスμ720swを、新型カメラFT1で撮ったのがこの画像。

 質感の違いに愕然、機能の豊富さに愕然、なによりも、オートフォーカスやピントの取り方の精度に愕然です。
 今までカメラを使ってきて、1眼レフの自分の手設定よりもオートフォーカスの方が性能が上だと思ったのは、このカメラFT-1が初だと思います。
 大きさも形も今までのカメラに近いため、非常にスムーズに移行できそうです。
2009-03-08_04:30-teduka-C(0)::General

 今日は、土曜だというのに朝から車を飛ばして某市議のところで条例制定について勉強、休む間もなく小沢塾系の集まりに参加して、夕食がてら先ほどまで国のあり方などについて議論・意見交換という、丸一日政治漬けの日でした。
 小沢塾長が国策捜査で大変なときだからこそ、我々教え子は気持ちをしっかりと持って学ばなければいけませんよね。
2009-03-08_03:36-teduka-C(0)::General

 不況のため、営業しても営業しても成果につながらない、バタバタと無駄に忙しい日々を送っております。
 といってもまあ、潰れるほど悲惨なわけではないんですが(^^;
 そういう中途半端な不振が、まさに不況という感じです。


 おかげで、日記も更新できず。
 そうこう言っているうちに、再び日経平均とTOPIXがバブル後最安値を更新。
 我が国日本はどんどんどんどん下流国へと落ちて行きます。


 そういえば、なにやら我が国の首相もアメリカ詣でに勤しんでいるようですが……
 どうも、昼食も同席して貰えずに、単に自民党の選挙対策向けの写真を撮りに、経済支援か何かの土産話を持って行くだけじゃないかという説が。
 ……こういうのって、国の価値を下げるだけじゃないかと思うんですが、どうなんでしょうね?
2009-02-24_20:06-teduka-C(0)::General

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