日記詳細&コメント
購入お茶リスト
というわけで、今回買ったお茶のリストを。
まず一つ目、普耳熟茶(無銘、生茶破片人工発酵)。
プーアル茶の中でも人工発酵をさせた熟茶(すーちゃ)は安価でマズいものとされることが多いが、実際には違うことを証明できる逸品。
熟茶特有のアンモニア臭がゼロで非常に飲みやすい。
二つ目、八宝茶。
パオパオという音も可愛い八宝茶。女性に人気の甘いお茶で、氷砂糖や果物も入った、大陸伝統茶の流れを受けるお茶。
3種類の効能を謳った八宝茶を入手。
三つ目、茉莉花剣春王。ジャスミンティーを銀針で作った超贅沢品。
水の薫りを強調する清んだ味が特徴。ジャスミン特有のしつこさは一切無い。
[今回も続き/...moreで続きます]
今年の新茶、緑茶、明前毛峰。
味は甘く、薫りはまさに春。
葉はとても小さく、芸術的な針先。
柚子普耳。日本でお馴染みの小粒な柚子ではなく、大陸産の巨大な柚子の皮を表裏ひっくり返して、その中に普耳を詰めたもの。
皮ごと淹れて、柚子の薫りを楽しむ。
細工茶なども、各店で買ってみたりしつつ……
日本でもお馴染みの鉄観音茶を発見。
これは、1回分ずつ1パックに詰められた、非常に使いやすい品物。保存も、非常に気を使っていて、なんと、個別包装を10個まとめた缶詰にして売ってくれる。
薫り高く、味も甘く、残り香が素晴らしい。
葉の緑色も美しい。
鉄観王は、鉄観音茶の上級品。同じく個別包装。
ただし、味は繊細で複雑。淹れ方も難しく、専用の道具とそれなりの腕を必要とする。
口内に残る香りをとても大切にするタイプのお茶で、茶酔感を楽しむお茶。
鉄観王は、このさらに上の、1缶8万円というとんでもないお茶も飲ませて貰えたが、そこまで来ると、もはや淹れる腕さえも芸術的レベルを要求される。だたし、一生忘れられない味。一日中、この茶の香りが体から発散されていた。
普耳の定番、餅茶も、もちろん購入。
これは、易武圓茶餅、古樹。
若い生茶らしい強い香りながら、古樹の葉で作られているため、はじめから熟成されているかのようにまったく苦くない、不思議なお茶。
あちこちで買ったお茶の中でも、これは特に買った場所に思い出が深いお茶。
モノは普通の版納春千年茶王餅茶なのだが、なんと、現地でいうところのファッションショー、要するにバザーに出ていたのみの市で買ったもの。
その市には、日本刀(軍刀)も無数に出ていて、それを日本に持ち帰ってちゃんと研ぎ直してやりたい衝動に駆られた。(何しろ大連は、敗戦引き揚げの中心となった港なのです)
そのうちの一本は、ちゃんと小柄の2本入った士官刀で、鎌倉時代のものと思しきそれなりの名刀を仕立て直したもののようだった。だが、いかんせん、研ぎが中国流でまるで包丁のようにテカっていた。これを日本刀らしく研ぎ直すだけでも相当な金銭を必要とする上、そもそも中国研ぎの段階で研ぎの熱による焼き鈍しが発生しているとも思えたため、断念せざるを得なかったのだ。
そんな思いを持ちながら買ったお茶なので、非常に思い出深いものとなった。
そして、今回の旅行最大の目玉、御蔵貢餅茶。なんと、2006年度の易幣貢茶万里行での、金賞受賞茶そのものだ。
実際にその大会で馬で運ばれた本物なので、当然シリアルナンバー入りの限定品。
箱を開いた瞬間に香るのは、もはや茶というよりも、香木に近い。
馬で運ぶという儀式の都合上、5000枚とそれなりの量が出される大会ではあるので価格はそうでもなかったのだが、あまりに資料的価値が貴重すぎて、試飲はしていない。
香りから想像するに、もう数年寝かせれば、素晴らしい味わいになると思われる。
定番の小型の普耳磚茶も購入。
これは、非常に強い味と香りのお茶で、舌が痺れるくらいに苦い、まだまだ若いお茶。
しかし、極めて清んだ味わいをしていて、えぐみはおろか、水色の濁りさえ一切無い。
将来が非常に楽しみで、数十年の保管に耐えるだろう。
そして、日本ではまず手に入らない、装飾用の普耳も入手!
まずは、古代、茶を馬で運んだ古馬道を描いた古馬道磚茶。非常に細かい細工が嬉しい。
この古馬道で運ばれたのが貢茶で、これが上記の御蔵貢餅茶にあたる。
ちなみに、装飾茶自体は、形よく作るのが目的のお茶なので、特に茶が若い内の味はあんまり美味くないらしい。
香りは静かだが、確かに部屋に漂うので、飾りには良いだろう。
中国では、店のドアに使っていたり、店内の奥に飾ってあったりする店が多い。 この茶が飾ってある店は、それなりの伝統のある高級店だ、という意味合いになるそうだ。
いざとなったら、この茶を売ったり、あるいはめでたい改装の時などにはみんなで分けて飲んだりもする、とのこと。
同じく装飾茶の、福磚茶。
こっちは福と寿の文字が格好良い。
そして最後に、茶菓子も少々。
なにやら毒餃子などで騒がれていますが、ほとんどの製品は普通に安全で、地元の人たちも普通に食べてます。
中でも地元に人気のものをセレクト。いっぱい食べられているものの方が安全ですしね(^^;
こんな感じで、我が家には、お茶の良い香りが漂っています。
まず一つ目、普耳熟茶(無銘、生茶破片人工発酵)。
プーアル茶の中でも人工発酵をさせた熟茶(すーちゃ)は安価でマズいものとされることが多いが、実際には違うことを証明できる逸品。
熟茶特有のアンモニア臭がゼロで非常に飲みやすい。
二つ目、八宝茶。
パオパオという音も可愛い八宝茶。女性に人気の甘いお茶で、氷砂糖や果物も入った、大陸伝統茶の流れを受けるお茶。
3種類の効能を謳った八宝茶を入手。
三つ目、茉莉花剣春王。ジャスミンティーを銀針で作った超贅沢品。
水の薫りを強調する清んだ味が特徴。ジャスミン特有のしつこさは一切無い。
[今回も続き/...moreで続きます]
今年の新茶、緑茶、明前毛峰。
味は甘く、薫りはまさに春。
葉はとても小さく、芸術的な針先。
柚子普耳。日本でお馴染みの小粒な柚子ではなく、大陸産の巨大な柚子の皮を表裏ひっくり返して、その中に普耳を詰めたもの。
皮ごと淹れて、柚子の薫りを楽しむ。
細工茶なども、各店で買ってみたりしつつ……
日本でもお馴染みの鉄観音茶を発見。
これは、1回分ずつ1パックに詰められた、非常に使いやすい品物。保存も、非常に気を使っていて、なんと、個別包装を10個まとめた缶詰にして売ってくれる。
薫り高く、味も甘く、残り香が素晴らしい。
葉の緑色も美しい。
鉄観王は、鉄観音茶の上級品。同じく個別包装。
ただし、味は繊細で複雑。淹れ方も難しく、専用の道具とそれなりの腕を必要とする。
口内に残る香りをとても大切にするタイプのお茶で、茶酔感を楽しむお茶。
鉄観王は、このさらに上の、1缶8万円というとんでもないお茶も飲ませて貰えたが、そこまで来ると、もはや淹れる腕さえも芸術的レベルを要求される。だたし、一生忘れられない味。一日中、この茶の香りが体から発散されていた。
普耳の定番、餅茶も、もちろん購入。
これは、易武圓茶餅、古樹。
若い生茶らしい強い香りながら、古樹の葉で作られているため、はじめから熟成されているかのようにまったく苦くない、不思議なお茶。
あちこちで買ったお茶の中でも、これは特に買った場所に思い出が深いお茶。
モノは普通の版納春千年茶王餅茶なのだが、なんと、現地でいうところのファッションショー、要するにバザーに出ていたのみの市で買ったもの。
その市には、日本刀(軍刀)も無数に出ていて、それを日本に持ち帰ってちゃんと研ぎ直してやりたい衝動に駆られた。(何しろ大連は、敗戦引き揚げの中心となった港なのです)
そのうちの一本は、ちゃんと小柄の2本入った士官刀で、鎌倉時代のものと思しきそれなりの名刀を仕立て直したもののようだった。だが、いかんせん、研ぎが中国流でまるで包丁のようにテカっていた。これを日本刀らしく研ぎ直すだけでも相当な金銭を必要とする上、そもそも中国研ぎの段階で研ぎの熱による焼き鈍しが発生しているとも思えたため、断念せざるを得なかったのだ。
そんな思いを持ちながら買ったお茶なので、非常に思い出深いものとなった。
そして、今回の旅行最大の目玉、御蔵貢餅茶。なんと、2006年度の易幣貢茶万里行での、金賞受賞茶そのものだ。
実際にその大会で馬で運ばれた本物なので、当然シリアルナンバー入りの限定品。
箱を開いた瞬間に香るのは、もはや茶というよりも、香木に近い。
馬で運ぶという儀式の都合上、5000枚とそれなりの量が出される大会ではあるので価格はそうでもなかったのだが、あまりに資料的価値が貴重すぎて、試飲はしていない。
香りから想像するに、もう数年寝かせれば、素晴らしい味わいになると思われる。
定番の小型の普耳磚茶も購入。
これは、非常に強い味と香りのお茶で、舌が痺れるくらいに苦い、まだまだ若いお茶。
しかし、極めて清んだ味わいをしていて、えぐみはおろか、水色の濁りさえ一切無い。
将来が非常に楽しみで、数十年の保管に耐えるだろう。
そして、日本ではまず手に入らない、装飾用の普耳も入手!
まずは、古代、茶を馬で運んだ古馬道を描いた古馬道磚茶。非常に細かい細工が嬉しい。
この古馬道で運ばれたのが貢茶で、これが上記の御蔵貢餅茶にあたる。
ちなみに、装飾茶自体は、形よく作るのが目的のお茶なので、特に茶が若い内の味はあんまり美味くないらしい。
香りは静かだが、確かに部屋に漂うので、飾りには良いだろう。
中国では、店のドアに使っていたり、店内の奥に飾ってあったりする店が多い。 この茶が飾ってある店は、それなりの伝統のある高級店だ、という意味合いになるそうだ。
いざとなったら、この茶を売ったり、あるいはめでたい改装の時などにはみんなで分けて飲んだりもする、とのこと。
同じく装飾茶の、福磚茶。
こっちは福と寿の文字が格好良い。
そして最後に、茶菓子も少々。
なにやら毒餃子などで騒がれていますが、ほとんどの製品は普通に安全で、地元の人たちも普通に食べてます。
中でも地元に人気のものをセレクト。いっぱい食べられているものの方が安全ですしね(^^;
こんな感じで、我が家には、お茶の良い香りが漂っています。
No comments yet