Magamon's Log 航海日誌 ホームページへ戻る


←2006年
1月
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
2月
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 - - -
3月
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
4月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -

5月→

2007年2月

2/25(日) 22:00

 最近、ちょっと仕事やなんやらと忙しくなってきました。(弊社は1月末決算のため3月末が決算締め切りなのです)
 そのため、大体1ヶ月弱前後の間、日記更新が滞るかと思います。
 定期的に読んでいただいている方にはご迷惑をおかけいたしますが、しばしの間、お待ちいただけますと幸いです。


2/23(金) 12:02

 弊社も9周年目ということで、機材刷新。その関係で3DCGソフト、MAYA関連の某イベントに参加です。

 なんというか、個人クリエイターの方が多く、これは懐かしい盛り上がり方ですね。
 同じお酒が出るタイプのイベントでも、プロダクションの人間が多く参加して具体的な仕事の話が多い3ds MAX系のイベントとはまた違う雰囲気。
 MAYAのこのイベントでは、久しく聞かなかった「CG業界」という言葉を何度も耳にしました。(一般的認識でのこの手の業界は、あくまでも「アニメ業界」か「ゲーム業界」、あるいは「デジタルエフェクト業界」であって、「CG業界」というものは存在しないわけでして)

 この個人クリエイターが多い雰囲気は、昔のLightWaveの雰囲気がそのまま移動してきたような様子。
 ソフトがアメリカではまったく売れず(本社が買収されるくらいに売れていない。。。)、日本でだけ売れているというのも在りし日のLightWaveにそっくりです。
 やはり、日本のCGクリエイターには、<1.自力でスクリプトを組める>、<2.Mac上で動く>、<3.インタフェイスが格好いい>の3点が受けが良いんでしょうね。


2/18(日) 22:58

 自民党閣内で「安倍晋三首相が(閣議で)入室したときに起立できない、私語を慎めない政治家は美しい国づくり内閣にふさわしくない」、と中川幹事長が言ったそうであるが、これほど情けない言葉はないですね。
 私自身も零細企業の社長であり、時折学校の講師などもしておりますが、その職務上、指導力やスタッフの命令遵守能力を問われる局面も多々出てくるわけです。しかし、そこで私が全体に対して忠誠心を強制したことなど一度もないし、その必要も感じたこともありません。(能力的に問題のある個人に対しては別問題ですが、まあそういう人間は結局辞めて貰うしかないことが多いので、うちの場合、忠誠心云々の話になったことは一度もないわけで)

 これは別に私が優れた能力を持っている訳じゃなく、また、もちろん命令系統を無視して良いわけでも決して無く、そもそもまともな人間ならば、ちゃんと組織が回ってさえいれば自分が所属する組織を大事にする心は生まれるし、組織のトップの命令を守る責任感も生じるものなのです。
 で、あるにもかかわらず、国会議員にも成れるような能力の高い人々が、このように強制されなければ忠誠心を持てないというのは、これはもう、組織がきちんと回っていないとしか考えられないわけで……ぶっちゃけて言えば、リーダーにリーダーとしての素質が無い、ということになります。
 確かに安倍首相は、小泉内閣で先送りされた諸問題の責任を取らせるための中継ぎ首相という側面があります。しかし、だからといってこの状況は、あまりに指導力が無さ過ぎると言えます。

 中川氏の意図とは別の意味で、ちょっと、「美しい国」とはほど遠い状況ですよね。


2/17(土) 02:10

 先日、春一番が吹いた日のマリーナ。

 見事な赤旗です。
 このマリーナの春は3回目ですが、赤旗が出ているのを初めて見ました。
 ヨット系のマリーナだけに、出港注意の黄色い旗は出ても、出港禁止の赤旗が出ることは滅多にないんですよね。
 大変珍しいものを見たかんじです。

 春一番というと、なんだか暢気な聞こえ方ですが、実はそもそも漁師言葉で、春一番の大量遭難死があったために出来たと言われている言い回しなのです。
 その爽やかな字面とは反対に、実は恐ろしい嵐なのです。

 ちなみに、この日の大雨で、下水局直下のマリーナの水質は大変なことに。
 これさえなければ、本当に、日本一のマリーナなんですが。
 でも、だんだんこんな水質に慣れてきた自分の鼻が恐ろしい(^^;
 最初の年はゲーゲー吐きまくって大変だったんですが。
 でも、ここ数年あちこちのマリーナを見てきましたが、ここ以上にサービス・整備施設・スタッフが整っているマリーナはないんですよね。
 日本で一番といわれる三浦近辺のマリーナよりも、実は全然こちらの方が優れたサービスを持っているわけで。

 そういう優れたサービスに惹かれて、こんな船も入港していました。

 在日米軍の船でしょうか?

 で、マリーナの帰りにオートバックスに寄って、iPod Shuffleを車に積んだ図。

 ヘッドホンで聴くにはきついですが、FMラジオよりも当然音質ははるかに上なので、車用には十分な音質ですね。
 なにより、この大きさで180曲扱えるのが気楽です。


2/12(月) 23:24

 MP3プレイヤーは音質に問題があるため購入を控えてきていたのですが、時代の波には勝てず、ついに私もiPod shuffleを購入しました。

 音質が期待できないため、のだめカンタービレベスト100を放り込み、空いた隙間にカラヤン&ベルフィルの惑星や、適当なピアノソナタ、イェペスのギター全集を放り込みました。
 1Gで、全175曲も入りました。ちょっとしたクラシック全集ですね。
 車載キットもFMトランスミッターを購入し、車でも使えるようにしました。

 で、感想。

 やっぱり音質が……(-_-)
 ”のだめ”はアナログマスターばかりなので、元の音質が悪いのも相まって、ヴァイオリンがテルミンに聞こえます。
 mp3もだいぶ良くなっていますが、クラシックを再生するにはまだまだ力不足なんですねえ。
 電車の中とか、騒音の中なら良いのかもしれませんが。


2/11(日) 00:24

 今日買って飲んだ、伊藤園の「梅こんぶ茶」。
 久々、究極の駄目だこりゃでした。

 まず、香り。
 生臭さを伴う強烈な酸味の香り。

 味。
 濃厚な安っぽいコンブの味に、人工調味料で漬け込んだだけと思われる梅のエグみが加わり、何とも言えない味。

 元MJ(まずいジュースファンクラブ)として頑張りましたが、二口が限界。
 妻にも飲ませたところ、一口で涙ぐんでしまいました。

 伊藤園は、ごく希に、そのカルト宗教的とも言われる独特の企業体質が功を奏して他のドリンクメーカーには作れないようなヒット作を出すことがあるのですが、それが悪い方に転ぶとこういうものも出しちゃうんですよね(^^;



 「梅こんぶ茶」。
 おそらく市場から無くなるのも早いと思われますので、試したい方はお早めに。


2/7(水) 21:50

 というわけで(どんなわけだ?)再びマリーナに。
 しかも平日。サボり街道まっしぐらです。あーあ。

 まずはスタンチューブは問題なし。
 ちゃんと締まっている感じでした。
 肺が悪くなってから約半年の放置で、かなり船が汚れてきているので、一度ちゃんと洗わないとまずいですね。

 次いで、ちょうどマリーナに来ていた木造船の船大工さんの仕事ぶりを拝見。
 なんと、オールマホガニーのデイセーラーとのこと。
 価格はなんと、うちの船の新艇価格よりも安い!
 うーむ。あの仕事でこの値段は、安すぎる気が。
 木工ヨットは素晴らしい芸術品なのに、日本では価値が低いんですよね。
 ただ、海外に売ってしまうと、そのまま博物館に入れられてしまうから困る、お金のために仕事をしているんじゃないんだし、とはこの方の談。
 そうなんですよね。我々映像屋もそうですが、物作りの仕事をしているのは、お金が目的じゃあないですからね。確かに良い仕事をするためにはそれなりのお金は必要ですが、それはあくまでも次の仕事をするために必要なのであって、自分が金持ちになるためではないわけで。
 そうそう、ヨットマニアにしか判らない会話が続きますが、例の夢の島の競売艇、この方の元で、ちゃんと直されているそうです。「元の船よりも良い出来になってきているよ」とのこと。元々素晴らしい出来だった船の未来がどうなるのか心配で溜まらなかっただけに、一安心です。

 その後、偶然マリーナで声をかけられ、某輸入新艇のJCI船検試験に定員人数分の重りとして参加。
 多くは語れませんが、素晴らしい出来でした。
 民生品も同じようなクオリティなのだとしたら、これは凄い船ですね。

 そして、日が暮れる直前に、ようやく出社(^^;
 出社の道すがらあちこちに電話をかけ続け、必死こいて仕事をして昼間のサボりを取り戻そうとしていました。
 わははは(^^;


2/6(火) 09:45

 ああ、そうそう。
 下記には書いていませんが、もちろん、舵誌の中でも、Tadamiさんのマイフェイバリッツボートと、Bow。さんの絵日記、桑名商品研究所の3記事は、今月号でも超秀逸です。
 これらの記事が秀逸なのは、わざわざ取り立てて書くまでも無いほど当たり前なことなので、書いていませんが。

 特に、Bow。さんの絵日記は、もしあの連載が無ければ私はヨットをやめていたと思うほど、毎号素晴らしいものです。
 30ftクラス以上のヨットをセイルボートとしてシングルハンドで乗りこなしている人間が実はほとんどいないという事実に愕然として前艇を売ったあと、漫然と買っていた舵誌の中で、Bow。さんの絵日記に色濃く漂う海の色気だけが私を繋ぎとめていたんですよね。
 特に、Bow。さんが、うっかりお気に入りのヨットを売ってしまって悶々と妄想にふけっている姿には、強く共感しましたし(^^;


2/6(火) 00:02

 久々に舵誌を買いました。
 購入を再開した理由は、単純に書店でパラパラっとめくったくらいでも判るほどに、クオリティが上がったから。
 以前のような、薄い取材内容をだらだらと個人の意見と偏見で薄く引き延ばしたような記事はなりを潜め、取材内容が多すぎて記事の枠に収めるのに苦労したというくらいの充実した取材が伺える記事が多いのです。

 特に、42〜45Pまでの具体的なレストア記事と、84〜87Pのアブラツボセイルレポート、そして、92〜95Pの海側からの視点での食べ物屋巡りの記事は、欧米のヨット雑誌に負けないほど秀逸です。
 私はCG専門誌くらいでしかこうしたレポートタイプの記事を書いたことがありませんが、そうした雑誌では、2割以上の記事が秀逸と感じ、4割の記事がまあまあ読めるレベルと感じられるのであれば、その読者は立ち読みや図書館で目を通すのではなく、実際に財布を開けて買ってくれると言われています。その理屈がボート誌にも通じると仮定すると、少なくとも私にとっては、購入を決断するレベルの秀逸な記事数が戻ってきたということなんでしょうね。

 実際、一度は舵誌を取り扱わなくなった行きつけの本屋でも、今月号は2冊も扱いがあって、ちょっとびっくりしました。

 でも、クオリティが上がったというか、これが本来の舵誌の姿ですよね。少なくとも、10年以上前のバックナンバーを読むと、さらに素晴らしい雑誌ですし。
 ここしばらくを振り返るに、やはり、戸塚元受刑者が出所した前後までの記事は、何かがおかしかったのだとしか思えません。
 それとも、戸塚ヨットで戸塚元受刑者の出所早々に再び死者が出たことで、精神論ばかりの記事がメチャクチャで到底多くの読者には受け入れられるものではないことに、ようやく気がついたのでしょうか?
 精神論者はその主張の都合上声がでかいのでどうしても目立ちますが、実際の人数はヨットマンの中でもかなり少数派ですので。(そもそも精神論の人たち自身にとっては、他人の精神論を書いた記事は精神論者でない人以上に不愉快なだけなのでは?)
 海は過酷であるが故に我々船の遊び人はシーマンシップを磨く必要があり、そして海の過酷さ故に、英語のシーマンシップという言葉には、精神論なんていう現実から乖離した意味は、含まれる余地はないのです。

 舵誌の出来の良さに嬉しくなって隅々まで読み進めるうち、冒頭のレストア艇の実例で、同じマリーナの大先輩お二人が愛艇と共に出ていたのに気がつきました。(凄い綺麗な船だなあ、とは思っていたのですが、記事内容に夢中になって、最初は先輩方の名前を読み飛ばしていました(^^;)
 とても私より年上とは思えないほどに見事にレストアされたYAMAHA STR-19SF。
 その辺のでかいセールボートではなく、とても小さなモーターボートでありながら、原語通りのYachtの貫禄のある小舟。
 あの船に目を付けるとは、それだけでも、舵誌も捨てたものじゃないですね。


2/4(日) 21:36

 先月末、医者のOKがでたため、久々にマリーナに行きました。


 とは言っても、今日は黄色い旗の翻る強風の日。
 軽くメンテナンスをして帰る、そのつもりでした。

 が。

 まず、この写真。

 なんと、船にキャビアがありました。
 東京湾産です。

 ……そう、コーヒーがカビて、キャビア状になっているのです。

 これは一度農大に帰って、東京湾のコーヒーは放置するとキャビアになるという論文を書かねばならないでしょう!

 ヨットって、こういう生活感溢れる貧乏くさいトラブルの多い世界なんですよね(^^;

 ついで、エンジンスタート!
 快調に回ります。

 しかし、エンジン停止後、グランドパッキンから、酷い水漏れが……
 慌てて締め直そうとしましたが、Flicka級の船は、グランドパッキンの上に排水ホース一式が通っているため、ウォーターロック(エンジン内への海水の逆流を防ぐ装置)を外さなければスタンチューブ(グランドパッキンを収めたケース)に触れないのです。
 夕暮れのマリーナで、唐突に、必死の工事がスタート!
 日没までにはパッキンを何とか締め直しましたが、いやあ、爪がボロボロ、膝ががくがく、手はぶるぶるの状態になりました。病気が長引いたので、運動不足の上、ヨットの狭さに馴染み切れていないんですよね。

 最後は日暮れに追われる形となってしまったため、上手く締め切れたかどうか正直自信がないので、今週中、もう一度マリーナに顔を出そうと思っています。


2/1(木) 17:24

 そういえば、私が使った冬ソナ便乗のこのツアー、2月に入ったらなくなっちゃいましたね。
 ビジネスクラス利用でホテル代込み5万円台という、超びっくり価格だったんですが(^^;
 普通に格安エコノミークラスチケット買ってホテルを取るよりもなぜか安いというプランだったのですが、やっぱり安すぎたんでしょうね(笑)


2/1(木) 05:01

円安の韓国旅行記 2日目&3日目

 そして2日目、定番のDMZ第3南侵トンネル&板門店ツアーに。
 板門店は、世界でもっとも戦争の危険性のある場所の一つだけあって、世界情勢が瞬間的に判る場所でもあります。

 DMZの手前の軍事エリアに入り口のあるトンネルは韓国人でも入れますが、板門店は朝鮮戦争当事国の人間には入場制限があるため、かなり限られた国籍の人間しか入れない特別な場所。(朝鮮戦争は、第3次世界大戦になりかねないほど多数の国々が参加した戦争だったのです)
 板門店は世界事情は一発でわかる場所であるため、定点観測的に、数年おきに訪ねている場所なのですが、今年は驚くべき変化がありました。

 まずは午前中のDMZツアー。
 これは、実際にはDMZの手前、軍事制限エリア内のツアーであり、朝鮮戦争当事国の人も参加できるツアーですので、諸外国の人と一緒のバスでのツアーでした。
 前回このツアーに参加したときには、軍事上の都合でトンネルには入れず基地を見学するだけでしたが、少人数ながら非常に緊張したツアーとなったのを覚えています。
 しかし、今回は至って暢気。
 笑いながら、何もかもを「昔話」として解説が進んでいきます。

 まず到着したのが、自由の橋。この橋や周囲の施設は、現代グループの先代総帥が寄付して作られたモノだそうです。

 ここは、南北統一を願う人たちの集まる場所で、なんと遊園地まで付いています。
 うーん商魂たくましい。


 遠くに訓練の規則正しい砲声こそ聞こえますが、妙なオブジェまで飾り付けられていて、何とも暢気です。

 自由の橋に置かれている韓国軍兵士の人形。これ、どう見ても金正日をモデルにしていますよね。なんというか、融和ムード満点です。


 つづいて、DMZを一目で見渡せる、都羅山展望台。
 ここは、展望台という名ではありますが、実際には韓国軍第1師団”前進”の拠点の一つ。韓国軍兵士たちの監視の中でのDMZ見学となります。軍事拠点だけあってさすがに写真は不可なので、ここの写真はありません。
 とはいえ、ここも数年前とは異なり、非常に暢気なもの。韓国軍兵士たちも、私たちに構わず、のんびりタバコなんて吹かしています。
 以前のように来客者のグループごとにマシンガンを構えた兵士がべったりとくっついて、軍隊調に敬礼をしながら解説をする、ということもありません。
 大型スクリーンで、みんなで映像を見て兵士の解説の代わりにします。
 ここで流された映像も、数年前とは異なり、「DMZの手つかずの自然は南北融和の象徴となり、この都羅山展望台は平和の象徴となるでしょう!」という暢気なもの。
 カナダ人の集団も、にこにこしながら映像を見ていました。

 が。
 ちょっと妙な感じがし始めたのもここからです。
 北朝鮮といえば、昨年はミサイル実験、核実験を立て続けに行い、日米との関係は朝鮮戦争後最悪といわれるまで冷え込んでいます。
 しかし、それについては一言もありません。あくまでも融和ムード一色。
 休憩時の兵士たちの話が聞こえたのですが(実は私は、韓国語を聞くだけなら少しは出来るので。しゃべれないけど(^^;)、聞こえてくるのは面倒くさいなあ、とか、中国人は××だから、とか、そうしたありがちな愚痴ばかり。
 写真の禁止についても率直に兵士に聞いてみたのですが、あっさりと正解を教えてくれました。
 南北融和の過程で、DMZ内での作戦行動は控えることになっているのだけれども、実際には両軍共にDMZ内での作戦行動を行っており、写真にはこれが写る可能性が高い。だから写真は禁止、ということのようです。
 ちなみに、先の映像を初めこの展望台の施設も、多くが現代グループ先代の寄付によるものとのこと。現代グループは、先代が北朝鮮から牛を一頭盗んでうっぱらったのが始まりだそうで、その反省から、先代は北朝鮮にそのお礼の牛を1001頭送るために橋を造り、北朝鮮支援をしている、という話だそうです。
 途中、荷物を満載したトラックの車列がその言葉を証明するかのように、北朝鮮側に次々と向かってゆくのを目にします。
 あくまでも平和の雰囲気のまま、先に進みます。

 そして、第三南侵トンネルへ。
 第三南侵トンネルは、その名の通り、北朝鮮軍が南に向かって掘ったトンネルの内3番目に見つかったもので、DMZの北端から始まり、DMZを抜け、なんと韓国の軍事エリア内にまで達しているトンネルです。重要軍事拠点ですので、当然写真は無し。
 ここでも、まずは現代グループ謹製の映像を見ます。
 今度はなんと、壁の側面まで使った半球スクリーンでの、融和ムードアピール!
 ここまで来ると、日本人の目には、さすがに怪しさが漂ってきます。
 他の諸外国の方はともかく、南北朝鮮半島両政府の機関がある関係で、日本では、相当に自由に北朝鮮の情報が流れているようです。しかし、現地韓国では、融和ムードの演出のために、一切のそうした情報をシャットアウトしている様子。これが太陽政策の正体なんですね。
 結局、韓国というのは、米国が朝鮮半島に作った人工国家であり、軍事国家です。(戦時中の反日ゲリラ活動は平壌を中心に行われていたため、今の韓国のエリアは戦時中を通じて比較的親日エリアだったのです。そのため、実のところ国家としての正当性はむしろ北朝鮮にあります。もっとも、金日成自身は、そうした反日ゲリラ活動には参加していなかったようなのですが)
 しかし、金大中大統領以後、韓国も軍事国家であることをやめ、自然な国家になろうという動きがあると聞いていました。でもその実態は、まだまだ軍事国家としてのやり方にならざるを得ないところがあるんですよね。急にやり方は変えられないのでしょう。
 韓国のボーイスカウトの子たちが、ピュアな目で映像や展示に見入っていた光景に胸が痛みました。

 その後、トンネルに突入。
 いやあ、これが、長い長い。
 えらくいい運動になりました。

 日本人である私は頭を何度もぶつけましたが、体格の小さい北朝鮮兵であれば、確かに、ライフルを背負ったままでも余裕で通り抜けられるだけの広さがあります。
 かつて、金日成は「一本のトンネルは10個の核爆弾よりも効果がある」といったそうですが、その戦略が如実に判る、見事なトンネルでした。(ちなみに今は、「一個の核爆弾は10本のトンネルよりも効果がある」と金正日は言っているそうです)

 トンネル見学後、通訳さんの本音も少し聞けました。
「私、日本にもよく行くので、本当は世界でどういう報道がされているのかは判っているんですよね」
 そういう通訳さんの視線は、悲しそうなものでした。
 結局、情報統制なのですよね。
 あちこち見て回る内にだんだんと話が見えてきましたが、米国系国家には必ず存在している軍産共同体が韓国にもあり、その意図で国家は動いているのです。そして、その軍産共同体は、数年前に、南北融和の可能性に大金を投入してしまったのでしょう。そのため、北朝鮮の暴走が明らかになって、南北の平和統一が遠のいた今現在であっても、南北融和のスタンスを崩すことは出来ない、ということなのでしょう。
 もちろん、日本も米国系国家ですから、同じ問題は抱えているんですけどね。例えば、最近明らかになってきたイラク人質問題での世耕議員率いるチーム世耕の暗躍もそうですし、他にも例えば日本国内では靖国問題は中韓2国だけが騒いでいるかのように報道されていますが、米国でも靖国問題とそれに伴う機動隊の乱暴さは8月中旬のニュース番組の定番なんです。ただ、靖国参拝は日本の軍産共同体の主力である三菱グループの意図でもあるので(靖国でもっとも問題となる東条英機は三菱の人間ですので)、ニュースにならないだけで。
 もちろん我々の本国である米国でも同じ問題はあって、イラクやアフガンの問題が報道されるようになったのはつい最近ですし、パレスチナ関連の報道は、基本的にイスラエル側の視点でしか報道されないのですが。
 ただ、韓国は実際に休戦中の戦時下の国だけあって、そうした面が日米よりもより強く出ているのでしょう。
 こういう面は、決してどこの政府も自ら語ることはありませんし、そうである以上ネットなどにも流れない(流すだけなら誰にでも出来ますが、政府の見解と矛盾がある以上信頼性の裏付けが困難となる)情報ですので、自らの足で旅行をするというのは大事なのですよね。

 そして午前中最後の訪問地が、ジョージ・W・ブッシュ大統領が演説をした都羅山駅。
 ここでは、南北和解後の国際ステーションの準備が進められていて、計画上は、シベリア鉄道経由でユーレールと接続し、イギリスまで陸路移動が可能となる、というものです。
 もしそうなれば、海運に頼らざるを得ない上、その海路を日中にはさまれている韓国の状況は一変し、日本に対する大陸の東玄関口の役目を果たすことが出来ます。(ちなみにこのレールの接続を前提とした、某次期韓国大統領候補の「日韓トンネル敷設」発言なのですよね)

 国際ステーション予定地であるため、鉄道の駅であるにもかかわらず、荷物検査装置や税関、パスポートコントロールが設置されています。
 ここももちろん、和平ムード一色です。
 あちこちに、金大中大統領やブッシュ大統領がここを訪れ、平和への演説をしたという内容の文章や記念パネルがおいてあります。
 そしてもちろん、駅も鉄道も橋も、すべてが現代グループ製。撮影は禁止されてしまいましたが、駅の外でも駅に付随する施設の大規模な建築作業が進められていました。


 しかし、この駅のどこにも書かれていませんが、日本の皆さんならご存じの通り。
 ここを金大中大統領と共に訪れたブッシュ大統領が行った演説は、北朝鮮を悪の枢軸と呼んだ演説を補足する内容で、決して南北融和を語る内容ではありませんでした。対テロ戦争に向けた姿勢を戦地で語るという、ある意味歴史的な演説ではありましたが、決して、駅の各所に書かれているような平和を語るための演説ではなかったのです。
http://www.worldtimes.co.jp/w/usa/data/102223-2356.html
 しかも、北朝鮮は2001年初頭の両国合意後、この鉄道の連結工事にほとんど着手していないことがわかっています。それどころか、実は、合意に署名すらしていません。韓国が工事を開始してから、もう6年もたつというのに!

 この、誇らしげにここで和平の演説があったことを各国語で語りかける電光掲示板。
 そして、きらきらとした目でそれを見つめる韓国のボーイスカウトの学生たち。


 嘘だ!
 ブッシュがここで話したのは、世界で最も危険な政権とやらに対する戦争も恐れないという態度であって、間違っても電光掲示板の言うような平和行事なんかじゃない!
 おい、ガキども! お前ら、こんな大人の嘘を信じるな!!
 こんな空っぽの国際ステーションや妄想の世界地図なんて眺めてないで、パスポートを取って、一歩でもいいから国の外に出てみろ!!!

 そう叫びだしたい気分に襲われます。
 しかし、もし叫んだとしても、ただ私が軍人に排除されておしまいでしょう。
 ここでは、私は単なる部外者、見学者に過ぎないのですから。
 自分の小ささ無力さをかみ締めながら、目を輝かせる学生たちに背を向け、駅を後にしました。
 他人に干渉できない以上、せめて自分自身については自らの足でどんどん国外を見て、より広い情報を入れ続けることを心に誓います。



 そして午後。DMZの中枢、板門店見学です。
 午前中とはうってかわって緊張した雰囲気です。
 ガイドも全員が交代。(おそらく、国連軍関係者か、KCIA関連の人間でしょう)
 それもそのはず。韓国人や、朝鮮戦争当事国の人間が参加できないツアーですから、韓国国内のプロパガンダ視点ではなく、国際的な平均的視点での話が展開されるのです。
 もちろん参加者も、日本人ばかり。

 まずは、国連軍最前線、キャンプボニパスへ。
 この基地および板門店に国連から与えられた言葉は、「In front of THEM ALL」。
 ここは「彼らすべて」の前線。つまり、人類を第3次世界大戦から守る、最前線なのです。


 まず、2度のパスポートコントロールがあり車内に国連軍兵士(米軍兵)2名が乗り込んで来ます。この二人、午前中の韓国軍兵士とは異なり、にこりとも笑わない。
 緊張する車内の空気を和らげようと、冗談めかして女性ガイドさんが言います。「韓国系米国人のTさんは長距離射撃が専門、欧米系米国人のPさんは短距離射撃が専門なんですよー」
 そんなのんきそうな声の中、Pという白人兵士は、パスポートチェックの前にすばやくバス後部に移動。そして、チェックの間、銃のセーフティをはずしていました。
 ……なるほど、確かにP君は短距離射撃が専門のようです。ただしガイドさんは、その銃口が北朝鮮兵士だけに向けられるものではない、ということを言わなかっただけのことで。
 要するに、韓国系のT君が緊急時の我々観光客の護衛担当、白人のP君が万一怪しい動きのあった場合の我々観光客の射殺担当ということなのでしょう。「In front of THEM ALL」。その言葉の重さを痛感した瞬間です。ここが人類すべての前線であり、万が一にも第3次世界大戦は起こしてはならないのです。たとえ私たちを射殺したとしても。
 パスポートチェックの終了と同時に、P君はセーフティをかちりと戻します。私は最後尾の席だったので、バスのゆれの拍子に暴発でもされたら即死ですから、一安心です。
 以前、銃を2度ほど突きつけられた経験のある私は経験者の余裕で早速観察開始。
 どうも、DMZ内は表向き拳銃以上の兵装は持ち込めないため、テロリストの危険を考えると事前に拳銃を準備せざるを得ないようですね。午前中の韓国軍兵士はDMZの外だったので、背中に背負ったアサルトライフルの重さが余裕を生んでいたところもあるのでしょう。

 そして、途中でバスを乗り換えて、板門店に。
 バスの乗り換え前にブリーフィングルームで物騒な誓約書を書き、拳銃サイズ以上の大きな荷物は、貴重品も含め前のバスにすべて置いてゆくように指示されます。

「絶対に泥棒はありませんから大丈夫ですよー」とはガイドさんの声。
 そりゃそうです。
 兵士の監視の中、わざわざ泥棒をする馬鹿がいるとは思えません。
 ひょっとすると、もしいたとしても、わざわざ裁判することなく「事故死」しちゃうんじゃないでしょうかね。調べた結果、もしその泥棒が北朝鮮関係者だったりしたら大事ですから。

 そして、いよいよ板門店に。
 様子が……変です。
 いつもならいるはずの北朝鮮兵や、中国武官がいません。
 いるのはただ、やや緩んだ姿勢の韓国軍兵士のみ。

 以前(2002年当時)の写真と比較すると一目瞭然ですが……

 ね、明らかに緊張感が違いますよね。

 建物は国連軍管理のため、建物内部では、実は北朝鮮側に入れるのですが……

 なんと、ここにも北朝鮮兵士がいない。
 今の情勢ではありえないですが、それでも万一、ドアを開けて南から北への亡命者が出たらどうするつもり???
 参考までに2002年は……

 こんな感じで厳重監視でした。

 外の兵士も少ないもんです。

 今回は北朝鮮側には本当に人が少なく、せいぜい、柱の影から双眼鏡でこちらを観察している連中くらいでしたが……

 2002年はこんな感じで満員御礼。
 ぜんぜん違う風景ですよね。

 ひょっとして、これって南北融和が進んでいるのでは?
 そう思い、気が緩みかけたとき、あることに気が付いたのです。

 米軍兵士が、一見リラックスした姿勢ながら、常に銃の横に手を置いていることに。
 短距離射撃が得意なP君がドアから半身を出して見ているのは……韓国軍兵士?
 もう一人の兵士も、緊張した面持ちで腕を銃のそばに組んでいます。
 少なくとも、韓国兵はともかく、国連兵(米軍兵)は以前と変わらず一切緩んでいないのです。ミサイル射撃や核実験後にふさわしい、緊張した態度を示しています。
 それに対して、韓国軍は完全に緩んでいます。
 もちろん、今すぐにどうこうなるということはないのでしょうけれども、決して以前までのように国連軍と韓国軍が一枚岩でないことがうかがえる風景です。

 その後、バスは映画JSAでも有名になった板門店内の監視所を通過。


 地雷原を横目にしながらゆっくりとバスは進み……


 北朝鮮の宣伝村を見ながら、帰路に着きます。

 ちなみにこの宣伝村、なんと2年前から、実際に人が住んでいるそうです。
 ここに住んでいるのは、現代グループの北朝鮮工場で働いている人たちとのこと。

 ここから先は撮影禁止なので写真無しですが、バスを国連のものから乗り換えたあと、国道1号線を北朝鮮から帰ってくるトラック十台前後の群れと遭遇しました。
 おそらく、朝見かけたトラックだと思います。
 しかし、北朝鮮の工場から帰ってきたはずの車両たちは、さび付いたいかにも品質の低そうなパイプの継ぎ手を積んだ車両が一台だけある他は、積み荷は一切なしです。
 驚いてガイドさんを見ると、「現代峨山のトラックは、朝、北朝鮮の工場に物をいっぱい運んでいって、夕方はみんな空っぽで帰ってくる」とのこと。そして、それでも、現代グループとしては、北朝鮮事業は軌道に乗り始めている、と広報しているとのこと。
 しかし、私の見た目には、これでビジネスが成立しているとは到底思えません。

 ガイドさんの話や国連の人の話をまとめると、要するに、これはこういうことのようです。
 先の20世紀末のアジア通貨危機の際、金大中はその状況を利用してそれまで韓国を支配していた財閥の解体を指示したが、数ある財閥の中で唯一金大中を支援していた現代グループだけは、特別な扱いをしていた。
 しかし、現代グループの先代総裁が亡くなったあと、その息子たちの兄弟げんかで今の財閥は空中分解してしまっている。
 先代の遺言とでも言うべき対北事業は現代峨山が中心となって継続しているが、これが一種の後継者の証のようになってしまっている。しかし、現代峨山を率いていた5男も金大中の不祥事に絡んで自殺。
 そのため、実際には、現代峨山よりも傍流筋の現代自動車や現代重工業のほうが規模が大きいにもかかわらず、現代峨山を率いている5男の妻が形の上でのグループリーダーとなってしまっている。
 つまり、今は北朝鮮投資を現代グループばらばらで行っており、その統率者もいないため、何らかの明確な利益を出すまでは後には引けなくなっている、という状態のようです。(もし、仮に投資の中心となっている現代峨山が独自で北朝鮮投資を中断すれば、グループ内での力関係に問題が出てしまう)
 現代グループは韓国の軍産共同体の中心であり、金大中政権の後継者である盧武鉉政権をも支える存在ですから、北朝鮮への融和路線もその方向で続かざるを得ないわけです。そしてそれが、ここしばらくの韓国の異常なまでの親北朝鮮政策となって現れているという状況だと世界情勢を知る現地の人たちは考えている。ということです。
 ちなみに、国連軍のガイドさんの話では、現代グループの先代が北に返した1001頭の牛は、結局、北の特権階級が取り合いをしているうちにそのほとんどが餓死してしまったという情報が入っているそうです。韓国で一般に言われている話とのズレが、こんな話にまであるんですよね。

 延々と続く車列を見送ったあと、バスはキャンプボニパスに帰ります。
 有名な、地雷原に設置された「世界で一番危険なゴルフコース」の横を通り、国連直営のおみやげ屋の前でバスは止まります。
 あからさまにほっとした表情で、バスからキャンプに降り立つ米軍兵士。
 そりゃ誰だって、テロリストが混じっていたとしても観光客なんて撃ちたくないよねえ。
 ましてや、友軍が骨抜きの状態では、緊張もするというものでしょう。


 そして、街に戻り、ソウルの夕方。
 きらびやかなイルミネーションに包まれています。


 正月(韓国は旧正月が新年の開始)が近いだけあって、街は色とりどりに飾り付けしてありました。韓国はカトリックが最大宗派というキリスト教国家ですからクリスマスは盛大で、正月祝いも、その時のクリスマスイルミネーションを年末からそのまま残して再利用する形になります。そのため、1月中は妙にキリスト教色溢れた町並みになっています。そこに、正月用に追加された韓国伝統色の赤や黄色や青の旗が混じって、不思議な感じです。普段からあちこちにある伝統旗ですが、正月になるとまた一段と華やかにあちこちに飾り付けられています。

 ……そういえば、以前マンガの取材で韓国に行ったとき、一緒に連れて行った宗教君がこの韓国伝統旗を見て妙にはしゃいでいたことを思い出しました。旅の間中、旗を見る度にひたすらはしゃいでいるもんだから、取材でDMZに行ったのに写真もろくに撮れず、結局1月後に私1人で再度取材に行き直して写真を撮り直したんですよね。予定外の過密スケジュールのせいで怪しい肺炎を貰って来ちゃって、あの時は大変でした。(おかげで未だに肺がおかしいわけで。とほほ)
 あのさ、赤・黄色・青は韓国の伝統色で、君たちの宗教とは無関係だから。その証拠に、韓国の随所にあるカトリック教会もこの三色を飾ってるでしょ?(^^;
 当時の旅の最後、いつまでも誤解が解けずにはしゃぎ続ける彼に、空港のカレンダーを示しながら韓国はカトリック国でクリスマスが国の祝日なんだよ、という話をしたら「自分がなんでも知っていると思うなよ!」なんて、叫んで暴れて大変だったのを思い出した。(よりによって911のちょうど1年後の厳戒態勢の空港で暴れやがったので真っ青になった。。。)。
 北朝鮮や韓国の現状もそうですが、宗教やこの手の絶対専制下で生活をしていると、例え正しい情報を目の前に明示されても、それを素直に信じることが出来なくなるんですよね。もしそれを認めると、彼(もしくは彼女)のそれまでの人生が全否定されることになるわけで。
 韓国の陥っている状況を日本も笑えないですよねえ。




 そして最終日。

 いや、バーガーですよバーガー!
 何しろ当方、自称日本一のハンバーガー好きですからね。バーガーを食べないことには話にならないっすよ!

 というわけで、朝も早くからバーガーキングを探索。
 だいぶ店舗数も減っていましたが、何とか一店発見!!
 アニョハセヨ! アガシ!ワッパージュセヨ!



 ……ええっと。
 どう見てもワッパーじゃなく、クロワッサンなんですが。

 そうなんです。
 朝だから当然モーニングセットなんですよね。。。
 物足りないので、いつものロッテホテル横の屋台で、オデンとチヂミを追加で注文。



 んで、急いで免税店でお土産のお買い物。
 史上空前の円安のおかげで、とてもじゃないけれども大勢の分のお土産は無理なので、親族と休暇で直接迷惑をかけた会社の人にだけに渡すことにしました。(お土産渡せなかった方々、そういう事情ですのでごめんなさいm(_ _)m)

 こうして、帰りの飛行機の時間になりました。
 おのれ!バーガー、食い損ない!!!

 帰りは、金浦空港でラウンジ探し。

 お、なかなかお酒も多くって、ゴージャスなラウンジじゃない、と思ったものの、何か違和感が……

 あー!!

 まだ出国してないのに、なんでラウンジがあるの!!??

 そうなんです。金浦のラウンジは、ラウンジ内容はともかく、出国ゲートの手前にあるため話にならないんです。
 様々なおみやげを持って搭乗する以上、税関トラブルを計算に入れれば1時間前には出国しておきたいので、結局エコノミーの人たちと一緒に搭乗口前でボーッとするハメに。

 そして、出国ゲートの先には、なぜか無人のVIPルームが。
 ラウンジにすら入らないような本物のVIPなら、出国も別扱いなはずで、わざわざ出国ゲートの先にVIPルームを作る意味がわかりません(見た感じ、ファーストのお客さんたちも同じ出国ゲート手前のラウンジでしたし)。むしろ、VIPルームを出国ゲートの手前にして、ラウンジをゲートの先にした方が合理的なのでは?
 正直、金浦−羽田の帰り便は、仕事で使うにしてもビジネスクラスにする意味はないですね。中距離以下の便でビジネス客がビジネスクラスを使う目的は、出国後のラウンジが主目的なのに。


 ただ、帰り便のビビンバは、相変わらず最高の味でした。
 短距離便の悲しさで、ご飯は韓国版サトウのご飯で、自分でビニルパッケージを破って乗っける有様でしたが(^^;

 そして羽田に無事到着。
 日本に帰ってくると、その湿気と暖かさに救われた気持ちになりました。
 いやあ、韓国は乾燥してましたね。
 板門店のことを火種があればあっという間に大火事になるという意味で「乾いた森」といいますが、そうした例えに使われるくらい、韓国という国自体かなり乾燥度が高いんですよね。

 その後、ペットホテルから犬を預かり、ようやく帰宅です。
 2泊3日にしては充実した旅が送れたと思います。
 次は、また、世界情勢の変化があったあとに行ってみたいですね。(その時に、日本と韓国が戦争に巻き込まれず、まだ無事に存在していれば、ですが(^^;)


PerlDiary S Ver.1.02