Magamon's Log 航海日誌 ホームページへ戻る


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5月→

2006年3月

3/29(水) 00:08

 先ほど、妻を職場に迎えに行った帰り。
 なんと人生初カーチェイスを体験してしまいました。。。

 きっかけは、環七に入る陸橋側道。
 道に入って一瞬後、右のバックミラーを見ると、緑色のボロい軽バン(たぶんバモス)が、今まさに私の車に車体をぶつけようとしているところだったのです。
 一瞬の判断で急ブレーキと共にすばやく路肩に避けて、何とか回避。

 恐ろしかったのはそこからです。
 進入の際に確認が甘かったのかと思いましたが、どうもそうじゃないらしいのです。
 なにしろ、その車、どこまでも付いてくるのです!

 怪我人の妻を乗せている車にぶつけられては、たまったものではありません。
 混雑している環七を、車線変更を繰り返しながらスラロームのように逃げる私! 追って来る軽バン!

 逃げ惑っているうちにパターンが見えてきました。
 どうも、敵は、自分の車の後部に私の車をぶつけさせようとしている感じなのです。
 相手に前に回られたときには、ハイビームで相手がこちらの距離を読めないようにして右へ左へ逃げ続けます。
 走りながら携帯で相手の車を写真撮影しましたが、そんなものでは相手の手は緩みません。
 最後の手段で何とか逃げようと、陸橋の入り口で相手が中央寄りに寄ったところですばやく左転、環七を抜けて側道に入ったのですが……
 なんと、相手が側道の低い分離帯を乗り越えて突っ込んできました!
 タイヤでバウンドしながら、私の車の前に回りこむ軽バン!
 こんな風景、映画でしか見たことありません。
 もちろんそんな状況では、こちらも先をとられて、車を止めざるを得なくなります。
 すると、下りてきたのはスキンヘッドの若い男。
 と。
 警察に電話をしている私の横の窓をドンドンと音を立ててぶん殴っていましたが、やがて、何も言わずに自分の車に戻ってしまいます。なぜか私も車も無傷のままです。

 ???
 ……はっきり言って、謎の行動です。

 これで、相手の気が済んだのかと思い車を出すと……
 相手も走り出し、再び極端な幅寄せ!!!
 カーチェイスが再開です!
 相手は、どういうつもりか、どうしても、私に追突をさせたいようです。
 既に道は、環七と違い細い側道です。相手を避けようもありません。
 対向車線をつかって逃げて逃げまくりますが、いい加減限界です。
 110番をかけながら走行しますが、警察は、いいから止まって警官の到着を待てというばかりで、埒があきません。
 やむを得ず、信号を突破して、交差点の向こう側にあった交番前の歩道に車の鼻先を突っ込んで乗り上げ、妻と二人で逃げ込みました。

 ここまでしてようやく、相手はいったんどこかに消えました。

 大変だったのは実はその後。
 逃げ込んだ先の交番のおまわりさんが、見るからに仕事をする気の無い典型的ダメ公務員だったのです。
 まず、目の前で起こった歩道乗り上げのド派手なカーチェイスについては『見てない』の一点張り。
 妻が横で真っ青になって震えていても、こちらが言わないと椅子も出さない。110番の通話記録を問いただせと言っても、やる気ゼロ。
 しまいには『怪我もしていないし、車も無事なら何も出来ない。あんたこそ、相手を挑発したんじゃないの?』とまで言い出す始末です。
 せめて、相手が飽きてそばを離れるまで交番にいさせてくれればとも思いましたが、とっとと追い出しにかかってきます。
 妻の怪我のときに経験しましたが、警官には2種類いて、こういうタイプは絶対に相手にしてはいけないタイプなのです。

 やむをえず、恐らく近くに潜んでいるであろう相手に警戒をしながら、すばやく車を出し、車で10分ほど離れた本署までひた走りました。実際、この瞬間が、この件で一番怖い時間でした。どこのわき道に潜んでいて、こちらに車をぶつけてくるかもしれないのですから。
 本署では、交通事故というよりも暴行未遂に近いということで刑事課の刑事さんに話を聞いてもらい、相手のナンバーなどを記録して調べてもらうことになりました。もちろん、相手がいなくなるまで、1時間ほど署内で待機してもいいそうです。

 その後、警察を出た後で、なぜかまた警察から電話。
 今度はさっきまでお世話になっていた刑事課ではなく、交通課です。なんと、話がぐるっと戻って、私たちが相手を挑発し続けたのが悪いのではないかというのです。電話の様子では、下手をすればこちらを交通違反に問いかねないような様子でした。
 せっかく調書まで取ってもらったのにと驚いて詳しく聞けば、なんと、さっきの交番の警官があること無いこと本署の人間に言いふらしたらしいのです。
 しかし、話の途中で、私が既に刑事課の刑事さんに相談済みであることを告げると態度は一変。しどろもどろになった後、再び刑事課の刑事さんに電話が変わり、ようやく一件落着しました。

 それにしても、世の中狂っています。
 車を止めたときにこちらが暴行したり、強盗されるのならともかく、とにかくひたすら事故を起こそうとするあたり、まったく相手の行動原理がわかりませんでした。
 最初は単なる幅寄せの嫌がらせかと思ったのですが、分離帯を乗り越えてきたり、しつこく、こっちがかなり的確に避けなければ確実に当たるように車を押し付けてくるところからみても、ただの幅寄せではないのでしょう。
 しかも、その相手を助長するかのような警官の言動がさらに状況を悪化させてくれました。
 本当にこの国は、どうなっているのでしょうね。


3/24(金) 22:54

 最近、すごく悩んでいます。
 それは、私の仕事とプランク定数に端を発しています。

 御存知のとおり、プランク定数では、量子は6.626×(10のマイナス34乗)で単位量を示しています。量子は御存知のとおり、階段状の不連続変化をしています。世の中の光や物質、エネルギーは全て、これらの不連続変化が連なって、人間の観測誤差によって擬似的に連続変化に見えているに過ぎません。
 量子論とは、端的に言えば、実は世の中がギザギザの不連続で出来ているということに他なりません。
 私は作品作りをしているうち、これを、我々の宇宙を、時空に対してプランク定数でデジタル化した、と言い換えることが出来るのではないかと思い至ったわけです。
 そうなると、ビッグバンはいわば映写機にあたり、初期インフレーションはレンズに例えることが出来ます。映像は時間の正方向に映写され、そして、今の宇宙が第二次インフレーションに差し掛かった時期であるのは、ちょうどスクリーンに映写された状態と見えるのです。
 そうなると、この宇宙の観客は、映写機の側、つまり、虚数時間に存在している何者かということになります。
 ただ、この観客である何者かが仮にいたとして、それを神と呼ぶべきかどうかは大変疑問ではあります。むしろ、それらの観客に見せるために映像を作った者が神と呼ぶべき者でしょう。
 ようするに、IDの亜種のようなものを思いついて、それにハマってしまったわけです(^^;
 似非科学だなあと我ながら思いつつ、キリスト教はじめ、多くの宗教的世界観と一切矛盾しないのが不思議です。

 私は、デジタル上で絵画や映像を作っています。
 特に今の時期はスタッフのみんなのがんばりもあり、日々大量の映像が弊社から作られてゆきます。そうして出来た絵や映像の数々は、自分の子供のようなものです。
 自分の作ったキャラクターたちは、私が彼らに私のことを考えるように仕向けたときだけにそれを考えることが出来ます。
 しかし逆に、このキャラクターであったらこうせねばならない、という、いわばキャラクター側の意志でこちらがコントロールされて演出の変更を余儀なくされることも度々あります。

 果たして、私たちを作ったクリエイター(創造主)は、私たちの意志によって、どれほどの演出の変更をするのでしょうか?

 そんなことを考えると、悩まずにはいられないのです。


3/17(金) 09:53

 妻が自宅で謎の怪我をしてから、1年半たちました。
 しかし、まだまだ医者のOKが取れずにおります。やはり、怪我をした場所が頭だと時間がかかりますね。
 社会復帰自体はとうの昔に果たしているのですが、完治までの道のりが長い長い。私自身の肺などもそうですが、低めで安定してしまうとなかなかそこから上には行かないんですよね。
 とりあえず、2年目までは様子を見ようということになりましたので、今年一杯くらいは私も治療に協力する日々が続きそうです。
 ロングクルーズも、作品作りの本格化も、もうしばらくお預けです。
 上手く行けばこの春に治る予定だったから、1ヶ月くらいは作品のネタ集めも兼ねてどこかに出ようと思っていたのになあ。残念。
 でもまあ、あれだけの怪我で、生きているだけでもみっけもんというものです。


3/13(月) 23:22

 本日、3月13日、33歳の誕生日にあった出来事。

1.朝、犬に左目をえぐられそうになって目が覚めた。寝てる間に顔にじゃれ付きやがったらしい。まぶたに傷
2.妻を送るついでにハーバーに様子を見に行ったら、ヨットのティラーが完全に折れてコックピットに落ちてた
3.昼から他社さんの派閥抗争に巻き込まれて会議漬け。両派閥及び中間で、計3回同じ内容の会議
4.郵便局がサボタージュをしていて、うちの郵便物が間引きされて差出人に返送されていることが判明し、郵便局に怒鳴り込んだ
5.ノートパソコンが完全にクラッシュした。OSを入れなおしてもほとんど動作せず
6・mixiを見たら、犬の遺伝病の検査で利権がらみの連中の妨害が始まっていた

 それでもしぶとく生きてます。
 ええ。


3/13(月) 08:10

 本日で、ようやく33歳です。
 元々白血球数が少ない体質のため、ここまで生きることができるとは夢にも思いませんでした。
 今後も当面しぶとく生き残るつもりでおります。
 皆様、よろしくお願いします。


3/12(日) 23:17

 今日はマリーナで餅つき大会でした。
 はるばる重須の希望号さんなどもいらっしゃり、我が”かるがもん”は、大変にぎやかな酒宴の場となりました。(残念ながら妻は頭の怪我からくる極度の疲れのため休養で、未参加でしたが。怪我した場所が場所だけに、なかなか治りませんね)

 今日は春二番の強風のため出航はかないませんでしたが、実は宴会中にティラー(舵棒)が折れたので。。。もし出航していれば沖でティラーが折れて、事故を起こしていたかもしれません。強風に救われましたね。


3/12(日) 00:25

 今日は久々にちゃんとマリーナへ行けました。
 懸案だった、救命具”ライフスリング2”のメンテナンスを行っただけで今日はおしまいです。
 とにかくロープが長い上、いざという時にはロープがするすると出るように入れなくて入れませんから。。。
 ケースを交換したので、古いケースはアンカーロープ入れにするつもりです。緊急時に間違え無いように、アンカーロープ入れに使う方は、セイルリペアシールあたりで加工してライフスリングの文字を消そうと思います。

 ついでにアンカーも、Westmarineのダンフォースもどきを一つ後ろにつけました。ファーストリリースタイプのアンカーフォルダーで付けたので、アンカリングも楽そうです。


3/9(木) 02:10

 ボーダーコリーのCL検査方法の日本語マニュアルです。

はじめに:
 ボーダーコリーは優れた犬種として日本でも広く愛されています。
 しかし、残念なことに、優れた子犬を求めるあまり、日本およびオーストラリアでは極度の近親交配が進み、遺伝子プールが小さくなったため、多くの弊害が出ています。本来のボーダーコリーが雑種的な大きい遺伝子プールを武器としていることを考えると、これは大変残念なことです。
 そうした弊害の中でも、もっとも悪名高いものが、遺伝病、セロイド沈着症(CL症)です。
 CL症は細胞老廃物のワックスを分解する酵素を作る遺伝子が欠けているため、細胞内にワックスがたまり、やがて細胞が破裂するという病気です。この病気の中でも、特にNCL症(神経細胞CL症)と呼ばれる症状は深刻です。NCL症では恐ろしいことに、脳細胞が破壊されてゆくのです。脳細胞は再生不能であり、しかも、元々ボーダーコリーは脳を強化された犬種であるため、この病気の結果は速やかに訪れます。
 CL症の遺伝子を両親から受け継いでしまったボーダーコリーは、2歳ほどで発症し、人で言うところの認知症の症状を示し、思い出も感情も何もかも奪われた後、2歳半ほどで死亡します。その発症率、致死率は共に100%です。
 この遺伝子は劣性遺伝であり、健康な犬であってもこの遺伝子を持っている危険性があります。
 従って、速やかに、全てのボーダーコリーの飼い主がCL遺伝子の保有検査を行う必要があります。
 たとえ自らの犬が健康であり、そして繁殖を行う気が無い(あるいは去勢してある)としても、自らの犬の血統にCL症の遺伝子が存在する(あるいは存在しない)ことを情報提供するだけで、CL症の遺伝子を持った繁殖を防ぐ、大きな力となるのです。

 この記事を読んだボーダーコリーの飼い主の皆様。
 どうか、速やかにCL症の遺伝子検査を行ってください。
 CL検査は非常に簡単で、あなたの犬に痛みや苦しみを与えることは一切ありません。
 また、検査機関が利益を度外視することを声明しているため、コスト的にも非常に安価なものです。
 今すぐに下記の手順でCL症の検査を行うことをお勧めいたします。


必要なもの:
・クレジットカード(52.50オーストラリアドル、4000円程度のお金がかかります)
(ネットワーク上でのやり取りがスムーズなため、VISAがお勧めです)
・血統書(無い場合にはその旨明記すれば大丈夫ですが、情報提供上あったほうが確実です)
・インターネット環境、あるいは国際通信できるFAX



検査キットの入手手順:
 検査キットは検査費用に含まれているため、簡単に入手できます。
 まず、下記URLにアクセスしてください

http://www.geneticscienceservices.com/index_general.asp?menuid=150.010.010&imgid=1

 CL検査はまだ開発途中の技術であるため、私の相棒”ジン”の検査時には、定型フォームからの申し込みは出来ませんでした。
 下記メールアドレスにCL検査をしたい旨直接書いて送ることで、検査キットが郵送されて来ます。メールは英文しか受け付けないので、うっかり日本語の全角スペースなどを使わないように注意してください。パソコンが少しわかる人は、メールソフトのエンコードを英語に設定してから文章を作ると良いでしょう。

あて先:
canine@gtg.com.au

・文例です
************************************
あて先:
canine@gtg.com.au

CC:自分のメールアドレス

件名:
I hope NCL test

本文:
Dear geneticscienceservices staff

My name is あなたの名前.
I am an owner of the border collie that lives in Japan.
I hope being "NCL test" for my dog.
Please send me あなたの検査する犬の数(一頭の場合はa) "NCL test kit".

Address
あなたの氏名
あなたの部屋番号,あなたの住んでいる建物名
あなたの住所の番地,地区名
あなたの住んでいる市区町村名,都道府県名
JAPAN,
ZIP 郵便番号

Yours very sincerely.
************************************



検査キットの使用方法と記入例:

 いよいよ検査キットが届きました。
 まずは検査です。
 これは非常に簡単。
 綿棒が入っていますので、これで、犬の上唇の内側をごしごしとこすってください。
 専用の袋に入った状態で2,3本くらい入っていると思いますので、それぞれ口の中の場所を変え、こすってください。
 上皮粘膜が必要ですので、それなりにしっかりとこする必要があります。(人間の乳がん検査の綿棒の使い方とほぼ一緒の強さでこすると良いです)
 こすったら、専用の袋に収め、その後、ビニールのサンプルパックに入れます。
 サンプルパックには、検査申し込み用紙の右肩に印刷されてある太文字の番号を油性マジックで書き込みます。オーストラリアの人は伝統的に事務作業が苦手な人が多いので、ここはしっかりとした方がいいです。

 次に検査用紙への記入です。
 検査用紙は”Australian Cnine Pedigree Assurance Program”と書かれていると思います。

 まずは犬のデータを記入しましょう。手元に血統書を出してください。

”Dog's Registered or Intended Name”これが血統書に書かれている犬の登録名になります。うちの場合にはABE OF MISTER PURIN JPです。
”Rgisterd NO.”これは登録番号です。本来オーストラリア国内での番号を記録するものですので日本の番号とは欄が食い違いますが気にせず記入しましょう。
”Breed”これは、犬の交配責任者の名前になります。血統書に書いてあると思いますが、わからない場合には母犬の飼い主の名前にすると良いでしょう。
”Microchip or Tatoo NO”これはマイクロチップを入れている犬のナンバーを入れる欄です。日本のものと形式が異なることもあるのですが、気にせず記入しましょう。
”Sire's Registered NAME”ここには父犬の血統書名を入れます。その横の欄は父犬のマイクロチップナンバーを書く欄です。
”Dam's Registered NAME”ここには母犬の血統書名を入れます。その横の欄は母犬のマイクロチップナンバーを書く欄です。

”COLLECTION”ここから2行は、サンプル採集責任者の名前です。本来オーストラリアでDNAプロフィールを一緒につける場合には認定者が必要なのですが日本では関係ありません。
 名前と署名をします。
 上の欄に英文字で名前を、下の欄にサインをします。
”COLLECTED at”ここには、サンプル採集をした日付を書きます。日本とはまったく逆に、日/月/西暦の順番です。

”TEST REQUESTED”検査に必要な欄にチェックをします。
 上の欄がDNAタイプのチェックです。ここにチェックをします。その横の”Disease Type”に、”NCL Test”としっかり記入します。
 下の欄が親子関係のチェック欄です。日本では関係ないです。

”Owner”オーナーであるあなたの名前を書く欄です。
”NAME”名前を英語で書きます。
”ADDRESS”住所を英語で書きます。建物名,番地,地区名,市町村名,都道府県名,JAPANと、全てが逆になるので注意してください。”Postcode”には郵便番号、”Phone”には、頭の”0”を一つ取った後、その代わりに”+81”をつけた電話番号を記入します。(03-0123-4567の場合、+81-3-0123-4567になります)。”MOBILE”には携帯電話番号を同様に+81から記入します。
”EMAIL”欄には、あなたのメールアドレス(携帯電話のアドレスは不可)を記入します。

”COMMENTS”コメント欄です。
 オーストラリアの事務手続きで散々酷い目に遭ったことのある私は、私はダメ押しに、「PLEASE Test "NCL" Disease」と書きました。

 その下の”THE RESULTS OF...”から始まる長い英文の欄はとても重要です。
 「自己責任」の言葉の意味が日本とは異なる欧米では、本人の意思確認を何よりも重視します。検査を必ず受け、支払いをすること、そして上記記入内容に間違いが無いことを確認したら、太字の”CONSENT”の前にあるチェックボックスにチェックを入れてください。
 その下の”SIGNED”には、オーナーのサインを、その隣の”DATE”には上記チェックを記入した日の日付を書きます。日付は、日/月/西暦、の順番がお勧めです。

”OFFICE USE ONLY”ここは検査の事務手続きに使う欄ですので、必ず空欄にしてください。

”PAYMENT DETAILS”ここに、あなたのクレジットカードの番号を記入します。
”I wish to pay by credit card”ここでカードの種類を選びます。使えるカードは”バンクカード(オーストラリア国内のみ)”、”マスターカード”、”VISAカード”の3つですが、バンクカードは日本に住んでいる人間には関係ないので、マスターかビザか、いずれの前のチェックボックスにチェックをします。
”CARD NO”ここで、カードの番号を記入します。
”EXPIRY DATE”カードに書かれた有効期限終了日を書きます。日/月の順番です
”Name on CARD”カード登録者の名前を記入します。
”PLEASE DEBIT my CARD The AMOUNT”ここは検査の引き落とし金額を書きます。検査費用は2006年3月現在で、52オーストラリアドル50オーストラリアセントです。『$52.50』といった感じで記入します
”SIGNATURE OF CARD HOLDER”ここに、カード会社に登録してあるサインをします。
”DATE”この書類を書き上げた日付を記入します。
”For Security Purposes......”こう書かれた欄は日本では見慣れない欄ですが、これはとても重要です。クレジットカードの裏のサイン欄には、実はセキュリティのため、秘密の番号がかかれています。サイン欄に印刷されている番号を見ると、表面に凹凸で押されたカード本体の番号の後ろに、3桁のおまけの番号がついているのが判ると思います。実はこれがセキュリティの本人確認に使われている番号なのです。英語の文章が長く書類の右端になってしまいますが、この3桁の数字を必ず記入します。

 以上を、付属の封筒に詰めて、オーストラリアに送付します。
 これで検査は全て終了です。
 送付には、郵便局の海外宅急便サービスが安価でお勧めです。
 検査キット付属の封筒の住所をコピーしておいて、これを写すと非常に楽です。



検査の結果の見かた
 検査が済めば、あとは2週間もしないうちに検査結果が届くと思います。私の場合には事前にメールで検査結果の連絡を貰いました。
 検査結果の見方です。

”Canine DNA Disease Report”タイトルの確認は大事です。
 もし、親子関係とか、全然違う検査をされてしまった場合には、即メールでクレームを入れましょう。
”Type of Test”ここも要チェック。ちゃんと、『Neuroral Ceroid Lipofuscinosis』になっているかどうか確認してください。
”Dog's Registered Or Intended NAME”ここも要チェックです。ちゃんと自分の犬の登録名でしょうか?
”Microchip or Tattoo Number” マイクロチップナンバーです。マイクロチップを登録して無い場合はN/Aと書かれます。
”Registration Number” 申し込み時に書いた血統書番号が書かれているはずです。
”Breed” ボーダーコリーですから、『Border Collie』です。
”Sex” 犬の性別です。申込用紙で記入が無い場合にはN/Aとなります。
”Date of Test” 検査を実施した日付です。
”Report Date” この検査の確定日です。
”ANKC Endorsed” オーストラリアケンネルクラブ関係者だけに関係する事項です。日本ではNo。
”Customer” 検査を申し込んだ人の名前です。普通は犬のオーナー名になります。
”Result Test” 検査結果です。うちの犬の場合は”CL Clear”。つまり、既存のCL症遺伝子を持っていないことを示します(未知のCL症遺伝子がまだ未発見である可能性もありますので注意が必要です)。CL症遺伝子を持っていても発症の可能性の無い場合には”CL Carrier”、残念ながらCL症の遺伝子を両親から受け継いでおり発症が見込まれる場合には”CL Affected”と記入されています。
”Report Number” これは、検査の問い合わせ番号です。何が疑問がある場合にはこの検査番号を使って問い合わせをします。

 以上で検査結果が判明します。
 あなたの犬が”CL Clear”であることを祈っておりますが、たとえ”Carrier”であっても、落ち込まないでください。あなたの犬に発症の可能性はほとんどありません。結果がどちらにしても、あなたが成すべきは情報の公開です。ブリーダーさんへの報告はもちろんですが、ホームページを持っているのならそこで、ぜひ、血統と検査結果の公開をしてください。あなたの小さな情報公開が、ゆくゆくは多くのボーダーコリーの命を救うことにつながります。
 もし、検査結果が不幸にして”Affected”の場合には、これ以上不幸なボーダーコリーを増やさないために、更なる情報公開が求められます。
 つらい状況はわかりますが、ブリーダーへのCL症の通告のほか、各地にあるボーダーコリーのCL症リストなどに登録をするなどして、これ以上の不幸な犬の発生を防いでください。

 CL症は、全てのボーダーコリーが検査をすれば、3年以内に無くなる病気です。
 ぜひ、あなたの力でこの恐るべき病気を撲滅しましょう!




3/5(日) 22:32

 本日、襲い掛かる風邪と仕事の合間を縫うようにして、我が愛艇”かるがもん”の初セーリングを行いました。
 思えば昨年末に購入してから早3ヶ月。
 シャンパンで簡単に再進水式を行い、いざ出航です!

 半年振りの海は、なんとも心地の良いものでした!

 仕事が立て込んでいて、たった3時間程度のセーリングでしたが、大満足です!


 以下、マニア向けコーナー(笑)

*Flicka20ファーストインプレッション*
 5メートルという弱風下のセーリングではあったが、時折初春特有のブローとうねりがあり、帆走性能を試すという点では色々な発見があった。
 まず、機走であるが、これは予想をはるかに超えて早い、という印象だ。
 1GMエンジン2500回転で、目測で5ノット程度は出ていると思われる。
 すでに水につけてから1ヶ月以上たつ船体であり、ずば抜けて綺麗な船底というわけでもない状態であるから、これは実際の運用に近い数字といえるだろう。
 ただし、アスタン(後進)時には舵はまったく効かない。
 この船におけるアスタンは、ただおおむね後ろの方向に進む、というだけの機能である。

 帆走では、思ったよりも良い性能を見せ付けた。
 さすがに機走時よりも速度は落ちる感ではあったが、クローズホールドでの上り角度は40度を下回るほど。
 ブローがあると噂どおり15度までは簡単にヒールしてゆくが、そこから先は堅いスプリングでもあるかのように粘る感覚がある。
 ウェザーヘルムも今回のような微風条件下ではほとんど無く、手放しでもほぼ直進する感覚だ。
 だからといって舵効きが悪いわけではない。
 船が小型だけあって、舵の操作に敏感に反応してくるくると回る感覚だ。

 乗り心地は、以前乗っていたヤマハ31EXとまったく遜色は無い。それどころか、むしろ格段に良くなった感覚がある。
 例えば船の引き波を横切るにしても、前の船であれば空中に船の前半身を浮かび上がらせ、タッパーン!と盛大な音を響かせるところ、Flicka20では前後の軽いピッチング以外何事も無く抜けてしまう。ワイングラス型ハルならではの波切り裂き性能だ。
 また、船体剛性が高いため、船体のきしみ音などは一切無い。
 そのため、エンジンをカットしたときの波切り音は、さらさらと流れるせせらぎのような心地よさだ。

 問題点は、やはりその艇長の短さ。
 東京湾の並みのピッチがちょうど艇長に近いため、たまたま波の間にはまってしまうと、いきなり行き足が止まってしまうのだ。
 ただ、これはよりピッチの長いことが多い外洋に出れば問題は無いだろう。

 心配されたデッキ排水ホールからの海水の逆流は一切無かった。また、修復された傷も万全であった。
 唯一残されたトラブルは、この日発見されたエンジンレバーのゆるみ。ばねが強すぎ、次第に出力が下がってしまうのである。これは後日対応予定である。
 ただし、私は出入港以外にはエンジンは使わない主義なので、実用上さほどの問題は無い。


3/4(土) 22:03

 今日マリーナに顔を出したところ、業者さんが最後の仕上げに取り掛かっているところでした。
 ようやく船がほとんど直り、本日、セールを張ることができたのです。
 いや、長い道のりでした。

 と、ふと近くを見ると、いつも居る筈の船がありませんでした。
 立派なレース艇だったので気になってオーナーさんに聞いたところ。。。なんと、先日の大嵐の日に出航して、沈んでしまったそうです。
 落水、セール破損、エンジン停止、そして全損とすさまじい状況だったようで、そんな状況でも死者が出なかったのは幸いです。
 しかし、人生、少し先にはどうなるか判らないですよね。

 せめて自分の船の運航にあたっては心してかかろうと、改めて思い直す出来事です。


PerlDiary S Ver.1.02