Magamon's Log 航海日誌 | ホームページへ戻る |
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車上荒らしに遭いまして、買ったばかりのカーナビを盗まれたほか、犬のキャリアをずたずたに切り裂かれ、車のドアも電気ドリルで破壊されました。
そんなわけでして、日記更新が少々止まります。
去年は行けなかったACMのSIGGRAPH年次総会ですが、今年こそは参加の予定です!
毎年、仕事の片手間にこの出張準備をするのが楽しくてたまらなかったのですが……
しかしながら、今年は学校の講義やら小説やらプチ営業やらで、何かと多忙で手続きが難航。
さらに、原油高、テロ、CG業界の世界的不況ときて、もはや個人の手配範疇を超えまして、やむを得ず、AMEXのプラチナデスクに依頼を出しました。
んが!!
まず、最初の電話の段階で、旅行デスクではなくカード担当者につながりました。なんでも旅行デスクがいっぱいとのこと。
他社との相見積もりを取りたいのでと、とりあえず金額を聞くと、すぐに電話をするというので電話を切り……待つこと3時間(!)ようやく携帯に電話が来ました。
さすがに待ちきれなくなり、移動の電車の中でしたが、やむを得ず途中駅に降り立ち電話を続けます。
電話をかけてきた女性(先ほどとは別人)は、アメリカンエキスプレスとだけ社名を名乗り、本人の名前も名乗らずにまくし立て始めます。
こちらが先ほど頼んでおいたエアチケットの値段を聞くと「まあとりあえず」と勝手に予約を開始!
しかも、こちらの日程を無視して、「混んでいるから」と勝手に日付を早めてチケット予約を開始してしまいます。
あまりの突っ走り具合にいったんストップをかけ、再度金額を聞くと、シンガポール航空ビジネスで25万円とのこと。確かにそれならば安いのですが……AMEXは旅行代理店としては決して安くは無いので、何かが妙です。
そこで、いったんエアチケットは保留して、ホテルの予約に入ります。
こちらは本式の予約です。
んが!
私の例年泊まっているホテルが無いと言うのです。
「そんなホテルは存在していない」と言い放つ彼女に例年泊まっているホテルだというと、「じゃ、無くなったんですね」と言い出す始末。
そんなわけありません。
私の例年泊まっているホテルは、ハイアットリージェンシーロサンゼルスです。巨大ショッピングモールメイシープラザと一体化したホテルで、東京で言えば池袋のメトロポリタンホテルのようなところ。ホテルの一歩外が冗談抜きに無法地帯だけに、安全に買い物ができて大変重宝しているのですが、これがなくなれば、少なくともニュースにはなります。とにかく、米国の旅行代理店に関わっている人間が知らないことは常識的に許されない類のホテルなのです。
しかも、学会から直接予約すると、予約できちゃうんですよね、このホテル。空室状況を前日の夜に確認済みだったのですが、学会経由だと請求書がややこしいことになるので、AMEXさんに頼んでいるわけで……
こりゃどうしたもんかと、「とりあえずマリーナ・デル・レイのホテルでお勧めを取ってよ」と、後半のバカンス&営業周り日程部分のホテルの予約に進もうとしましたが、このお姉ちゃん、今度はさっきの仕返しのつもりか「判りました、マリーナ・デル・レイという名前のホテルですね?間違いないですね?」などと言い出す始末。もちろん、マリーナ・デル・レイは単なる地名。しかも、カルフォルニアに一度足を運んだことのある人間なら誰もが知っている類の一大観光地です。いわば彼女が言うのは”ホテル日光”。日本の温泉宿でもあるまいし、そんなホテル名、あるかい!
さすがにここまで来て、私も堪忍袋の緒が切れました。
というか、恐怖が先立ちます。
実はAMEXの旅行代理店サービスでは、以前オーストラリア旅行に行ったときに、帰りの飛行機に間に合わない現地バスを予約され、それを変更しようとしたら「旅行のプロの私たちが決めたバスなのだから絶対に間に合う」とわけのわからない強弁をされたことがあったのです。もちろんそのバスでは間に合わないので、結局私が自力で下手な英語を駆使してバス会社と交渉して時間を早めたのですが……
今回もそのとき同様、ヤバイプランを立てられる危険性が高いと直感したのです。
とりあえず、モード変更。久々に怖い経営者モードに声色を変え、その姉ちゃんを叱り飛ばし、他の人間に代わるように言いました。
と……
「他の人って、誰に代わればいいんですか!」と怒鳴りつけたこのお姉ちゃん、ガチャンと電話を切っちゃった!
……こんな対応、いまどき、コンビニの店員でもしないぞ?
AMEXのプラチナデスクの対応の悪さは最近評判でしたが、ここまでひどいとは思いませんでした。
その後、さすがにそのお姉ちゃんの対応が周囲に見咎められたらしく、上役の方から電話がかかってきて、丁寧なお詫びがありましたが、予想通り、お姉ちゃんに都合の良い嘘ばかりが伝わっていました。
予約も勝手にされていた様子なので、一つ一つ丁寧に間違いを訂正して行きます。
まず、エアチケットの出発日と帰着日が間違っていました。さらには金額も……。25万円じゃなくって、25万6千円。その値段なら、よそを選びます。
次にホテル。やっぱりいつものホテルはちゃんと建ってました。
ただし、1週間前にシェラトンに買われて、シェラトン・ロサンゼルス・ダウンタウンと名前を変えたそうです。
ハイアットよりもシェラトンのほうが好きなので、この点文句はありませんが、買収直後というのがやや不安です。(イルパラッツオなどのマイナーチェーンの方がもっといいのですが)
後半の拠点ホテルは、安全なマリーナ・デル・レイに素敵なホテルを探し当てることができました。
AMEX特別レートで相当安かったので、とりあえず、安全な上階の部屋にしてもらいます。
さすがにトラブル担当の方だけあって、至極丁寧に話は進みます。
経理上、こうした内容はきちっと文面で欲しいので、会社宛にFAXをして欲しい旨を伝えて電話を終えました。
そして翌日。FAXが会社に届いていました。
そのFAXでの案内では、帰りの飛行機は、ホテルの最終宿泊日の翌日の出発となっていました。。。
私に、犯罪都市ロサンゼルスで、一晩野宿をしろと?
む、自分の誤字発見。
雑種矯正→雑種強勢
羊の容量→羊の要領
です。
ボーダーコリー”ジン”が来る前、我が家では、柴系雑種との出会いを心待ちにしておりました。
雑種はとにかく頭が良い上、世界に一匹しかいないという一点もの感がよかったのですが……結局、難しい犬ということでペットショップで売れ残って半額になっていた”ジン”と意気投合してしまい、我が家に連れ帰る羽目になり、柴雑種の夢は途絶えたのです。
いくらボーダーコリーが頭が良いとは言っても、所詮は純血種。純血種ならではの愚鈍化が無いわけではありません。雑種は所詮雑種だけに、ハズレの犬はそれこそ本当に大馬鹿ですが、アタリの犬は大天才なのです。しかも、アタリの確率の方がはるかに高いと来ています。
実際、妻の実家で以前飼っていた犬は、並大抵の利口さではありませんでした。元畜産人としては悔しいところですが、結局人がどんなにがんばってブリードをしたところで、雑種矯正の自然の力にはかなわないのですよね。
”ジン”がウンチをもらすたび、思い返すのは、両家の実家にいた柴雑種たちの利口さなのです。
……というわけで、夏に向けてのメンテナンスついでに、柴雑種風に毛刈りを敢行!(笑)
特に、漏らした時に大惨事になりやすい尻まわりは五分刈りにしてみました。
我ながらいい感じです!
実は私、羊のは散々毛刈りしましたが、犬の毛はジンが初めて。(実家の犬は短毛だったのです)
羊の容量で股に挟み込んでバリバリ刈っていたら、大変嫌がられました(^^;
これで好評だったら、今度は上半身も柴風にまとめてみようと思います。
最近、とにかく蕁麻疹蕁麻疹蕁麻疹、です。
薬が切れ次第あっというまに全身ボツボツのツブツブ。
ああ、もう、かゆい!
そんなわけで、このいい天気なのに、船出できていません。
20日も船に行っていないのははじめてかも……
ストレスがたまるたまる……
こんな状態では、日記も書けやしません。
そんなわけで、ストレス晴らしの愛犬”ジン”の散歩に。
川辺で綱をロングリードに付け替えようとしたところ、タイミング悪く堤防の上の道路を走るボーダーコリー”パンダ”君を見かけ、遊ぶ気満々の小脱走!
幸い周りに人もいなかったのでマナー面でのトラブルはなかったのですが、綱をつけていないために、思わぬ事態に……
そう、実はうちの”ジン”、スポーツドッグであるボーダーコリーの末裔の分際で、高いところが大の苦手。オイデのコマンドは平地であれば出来るのですが、恐怖でコマンドどころではありません。(というか足がすくんで自力でも降りれません。。。)
しかし、綱が付いていないため、誘導も出来ず、斜面が急なため抱きかかえて降ろすこともできず、すっかり立ち往生してしまったのです。
結局、私が斜面をよじ登り、抱きかかえて上の歩道に放り出し、ついで私が柵を飛び越えて転がり出る、というみっともないことに(^^;
でも、そのおかげでいい運動にはなりました。
ちなみに、ジンの話二つ目。
ついに、遺伝病、CLの検査キットがオーストラリアで開発され、我が家に到着しました。
多分、日本第一号の検査犬でしょう。
仕組みはきわめてシンプルかつ安上がり。
すばらしい!
早速口の中をごしごしこすり、オーストラリアに返送しました。
ただ、EMSで、先方の電話番号を書き間違えちゃったんですよね……(実はもともと向こうの封筒に電話番号が書いていなかったのですが……さすがオージー、いい加減です(^^;)
無事に届くといいのですが。
最後に、結局痺れを切らして日曜夕方、船に突撃(^^;
蕁麻疹で日光禁止の身なので、日が曇ってから電車で行ったため、海が大荒れ!
さすがはメイストームだけあり、マリーナ所有の大型テンダー(足舟)でも死ぬ思いでした。。。
ちなみに我が家のペット一号である、”まがもん”は元気でした。エンジンも一発。”ジン”にやきもちを焼いて沈んででもいたらどうしようと思っていたのですが、なによりでした。
写真は、木更津駅にあるおいしいラーメン屋のメニュー。
”やっさいラーメン”と”もっさいラーメン”があるんですよ〜!
英国の海岸で発見されたピアノマンなる人物が世間を騒がせているようです。
http://www.sankei.co.jp/news/050517/kok107.htm
この人物、一言もしゃべらないのに、なぜか記憶喪失のピアニストということにされているのですが……
写真の目つきが正常なのが、大変気になるのですよね。思いっきりレフ版当たってるし、目に光入ってるし、カメラ目線だし(^^;
それはともかく。
この事件と関連して、数年前の若人あきら氏の事件が取りざたされています。
3日間ほど行方不明となり、その間、タクシーに乗ってみたりいろいろとフラフラ動いた挙句、おでこにちっちゃい傷を付けて歩いているところを発見された、あの事件です。
あの時もぐちゃぐちゃと騒がれ、当時の彼の弁明があやふやで、医者もノーコメントだっただけに、売名行為の自作自演では無いかといわれていたのですが……
いや、記憶喪失(逆行性健忘)なんて、あんなもんですね。
妻が実際に記憶喪失になってみてわかりましたが、本人は正常なつもりなので、とにかく動き回るのです。
でも、実際には脳に顕微鏡レベルでの損傷が無数にあるわけで、体はだるいし頭は痛い。おまけに新しく出来た記憶も5秒で消えちゃう。
そんなわけで、妻の様態が落ち着いて命の危険がなくなってから家に帰ると、さまざまな怪しいものが発見されました。
例えば、電話機の横に詰まれた日時順に並べられたレシートの山。おそらく、記憶が変なことに気が付き、自分の行動を振り返ろうとしてレシートを並べ替えはじめ、並べているうちに自分が何をしていたのかを忘れ、ただひたすらにありとあらゆるレシートを時系列に並べたのでしょう。
別のものでは、大量に脱ぎ捨てられた夏服(事件は初冬に起こったのですが……)。
これも、救急隊員に言われて服を着替えているうちに、何で服を着替えているのかを忘れ、次々に服を着替えてしまったようです。しかも半年ほど記憶が飛んでいるので、すべて夏服です。
挙句、これも若人あきら事件で聞きなれた台詞ですが、記憶が戻った後も、「自分でも何が判らないのかわからない」状態なのです。
おかげで警察も捜査に苦労しているようです。
主治医に聞いたのですが、医者も、記憶喪失(逆行性健忘)について知識を持っている人はごく少数だそうです。
脳神経外科であれば100%の人が知っているごくありふれた症状だそうですが、他の専門医だと、狂言や精神疾患と勘違いする可能性もあるそうで……若人あきらさんは、運び込まれた医者が悪かったんですよね。
ちなみに、この事件を機に妻の看病のために私は漫画から引退したのですが、ここ数日若人さんの報道が繰り返されるたび、K書店の編集S氏が私の妻の事件のことを信じずに、嘘なのではないかと大騒ぎをはじめてしまったことを思い出します。
こちらは病院と医者の名前を告げて、いつでも連絡が取れるようにしておいたんですけどね……(^^;
ここ半月ほど患っている微熱と蕁麻疹の、血液検査の結果が出ました。
電話で済むかと思ったら、見事、医者に呼び出されまして……
どきどきで聞きに行ってまいりました。
まず、アレルギー反応は、スギ花粉以外には一切ありませんでした。
食品アレルギーや犬アレルギーを恐れていたので、これは幸いです。
しかし、こうなると、蕁麻疹の原因がますますわかりにくくなります。
お医者様(若く、超美人の女医さん)としては、そこで説明したく呼び出したとのこと。
下痢の状況や蕁麻疹の状況をお話してゆくうち、次のような可能性が判ってきました。
1.まず、スギ花粉がかなりの重症である(クラス4)
2.今年はスギ花粉がひどかった
3.そのため、ヒスタミンで肥大化した肥満細胞が全身に大量に出来てしまった
4.5月になり、ようやくスギ花粉がおさまり、花粉症が落ち着いてきた
5.本来であればそのまま肥満細胞が縮小して行くはず……だったが……!!!
6.ちょうどそのタイミングでうっかり死んだカメノテを食べてしまったらしい……(初めてのものは新鮮だか腐ってるんだか、味、わかんないですからね……)
7.カメノテや、そこに入っていた病原の毒素(ノロウィルス?)に刺激され、肥満細胞が全身で大炸裂を開始。
8.肥満細胞が集中して炸裂した場所に蕁麻疹が出まくり、大量のヒスタミンで熱が出ている。
9.一度刺激されてしまった以上、体内のほぼ全部の肥満細胞が炸裂するまで症状は続くと思われる。……つまり、後最低1ヶ月は続く……
……そんなわけで、とりあえず、抗アレルギー剤を1ヵ月分貰ってきました……薬局にもそんなに大量の抗アレルギー剤のストックが無く、残りは明日以降貰うことにして、とりあえず半分だけ貰ってきました。
今後、最低1ヶ月は、かゆみとの戦いの毎日です。
ヨットどころか、毎日の睡眠すらしんどいようかも……とほほほほほほ。。。
GW航海記 その2
5/2
朝一番に起きて、まずはトイレ探し。
いやあ、遠い遠い。
港をぐるっと回った反対側の魚市場にしかトイレが無いのです。
結局船に帰ってくるまで30分。
その間、ラピタ号秀吉さんに食事を作らせてしまいました……最若手の私がやるべき仕事を押し付けてしまい、面目ない。。。
出来た料理は、取れたてのカメノテの味噌汁&炊き立てご飯!
最高の味です!!
おもわず、出汁に使ったカメノテの中身まで空けて食べてしまいました。
うまいうまい!!
そして、出航!
太平洋を越え、一路本州最南端、潮岬回航を目指します。
海は風も無く、前日の嵐が嘘のよう。
最高の気分です。
しかし出航後2時間くらいで様子がおかしくなりました。
いえ、船も海も絶好調です。
そう。おかしいのは私の様子。
体が熱っぽく、猛烈な吐き気が襲ってきます。どうやら、船酔いのようです。
普通、船酔いであれば体が冷えるはずなのですが……ちょっと変な船酔いで、生まれてはじめて、ヨットで吐いてしまいました……
酔うには酔うほうですが、いつもここまでは酔わないんですけど……
船酔いの薬を飲むもののぜんぜん効かず、潮岬を回るころ、再びオエ〜。
真っ青な黒潮にたっぷりと撒餌……(^^;
きっと、今年のかつおは丸々太っておいしいですよ!
とにもかくにもすっかり魚市場のマグロ。
ドジャーの下に丸まってぶるぶる震えておりました。
もう、「吐け」といわれればすぐに吐ける、瞬間ゲー状態(^^;
……ORION回航の皆様には御迷惑をおかけしました……
午後2時には入港です。
当初の予定では紀伊勝浦港に入港の予定でしたが、ボートが大勢泊まっているという情報で、となりの太地港に入港することになりました。
関東人であれば、にぎやかな勝浦港に入ってボートと一緒に大宴会とか考えちゃうところなのでしょうが……ううむ、文化の差です。
蒲郡の方々はなんとも風流なヨッティングを楽しんでいますね!
私も、こういう静かなヨットの乗り方がだいぶ好きになりました。
太地港は鯨の産地で有名な港です。
生簀を見れば、でかい魚ならぬ、いるかが跳ねています!
水族館にもって行ったり、食べたりするそうです。
ううむ、うまそう。
明日は吹くぞ、と漁師さんに言われるも、私がヘロヘロだったこともあり、とりあえず、波の打ち込む港の外岸壁(外海から一枚岸壁の内側)に係留しました。
これが明日、怖いことになるのですが……
漁港では大変親切にしてもらえ、そばの温泉まで歩いて、ラピタ号しゅんじさん、倉知さんと合流!
さらには、念願の、鯨肉も買えました!!
なんと冷凍ではない、生の鯨肉!!!これは今晩や明日の飯が期待できます!!!
しかし、なぜか、陸でも私の船酔いが直りません……。
妙です。
風邪かな、ということで、バースを占領させていただき、そのまま眠りにつきました。
早く寝てしまって知らなかったのですが、私が占領したせいで、ラピタ号秀吉さんが外での睡眠になったそうで……いや、申し訳ない限りです!!
5/3
強風です!!
というか、すごい!!
太平洋の力をまざまざと感じます。
港の中なのに、船ががんがんと揺れ、大地震の夢で目が覚めました。
起きるとすぐ、岸壁の外の様子を見に行きますが、波で真っ白!!!
見事なメイストームです。
ORION号の方々と顔を見合わせます。
とにかく出航は停止。
というか、ビームアンカーが効かなくなるほどゆれます。
船が岸壁に当たらないようにフェンダーを出すのですが、足りません。最初は、人間フェンダーなどといって、足で岸壁を蹴っていたのですが、次第に風が増し、ほとんど足で突っ張りっぱなしの状態に!!!
私のその様子に、大笑いする、ラピタ秀吉さんとORION号兵藤さん(笑)
いや、先輩、端から見たら面白いでしょうけど、挟まっている方は笑い事じゃないっす!(^^;
なぜかまだ船酔いが続いていますし……
……とにもかくにも、増しもやいを実行しました。
ロープが絡んでいて解くのが大変でしたが、まあ買いたての船ではありがちです。
うちもたまにはロープの点検をしないといけませんね。
増しもやいも終わり、人間フェンダーもお役御免、これでようやく休める……
……とおもいきや、風はさらに強まります!!
吐き気がおさまらないため、他の方々を船内に残して私は1人、岸壁に寝ていたのですが、ゴリゴリと妙な音が響き始めます。
みれば、船を泊めるロープが岸壁にこすれて、千切れそうになっているではありませんか!!
見張りに出てきた兵藤船長や玉城さんと、必死にもやいのすれ止めをします。
船酔いもどこかに吹き飛びます。
話には聞いていましたが、本当にロープは簡単に切れるのですね。
湾マリ時代は何年も前のぼろロープを普通に使っていましたが、本物の海にはそんなやり方は通用しません。
ロープにチェーンを巻き、ようやく事なきを得ます。
これは勉強になりました。
お昼が近づくとようやく風が弱まり始めます。
しかし、私の船酔いは収まりません。
あまりに様子がおかしかったのでしょう。
ラピタ号秀吉さんの御提案で、東京に強制送還されることになりました。
とほほほほ。
情け無いですが仕方がありません。
帰りの新幹線でもゲーゲーやりながら、東京へと帰りました。。。。。。
5/4〜 GWその後
東京に帰ってから数日。
吐き気も下痢もおさまらず、なにやら蕁麻疹まで出てきました……
こ、これは、ひょっとすると……
木更津の自分の船であそぼう、とか三浦半島までいこう、とか、大阪のOPヨットさんに新艇を作る場合のことを聞きに行こう、とか考えていたのですが、全部中止です。
GW中はとにかく寝込み、せっかくそれが直りかけても、元気になりかけたところを飼い犬のジンに見つかり、散歩に連れ出されて悪化するという悪循環を繰り返していました。
しまいには妻まで下痢。犬までゲーゲー吐き始めます。
こ、これは、まさしく……
と、とにかく、GWがあけ次第医者に行くことを決意しました。
5/11〜 GWがあけて
ついに下痢とかゆみに我慢できず、専門学校での講義の後、会社に出社する前に医者に行きました。
血液を抜いてもらい、検査検査……
やはり、あの時食べた、カメノテが原因だろうということ。
やっぱり……なのです。
良くあることなのですが、地元の人間で無い者が海産物を食べると、下痢をすることがあるのです。
特に牡蠣の類にはそれが顕著で……なかでもウィルス性胃腸炎を起こした場合には、家族にもうつることがあるのです。
こいつは油断しました……
体が敏感な状態になっているため、しばらくは下痢と蕁麻疹が出続けるでしょう、とのこと。
綺麗なバラにはとげがあり、うまいものには下痢がある。とほほほほ。。。
不幸中の幸いは、ORION号のほかの方が元気いっぱいであることです。
やはり、海域が近い方々は、食べ慣れているんですね。
他の地域の方が東京湾にいらしたときには、うっかり木更津のアサリなどを生煮えで出さないように気をつけようと思います。
5/15
蕁麻疹は薬で抑えているものの、まだ、下痢が完全には収まっていません……
この週末も自宅療養でした。
とほほほほ。。。
そんなこんなで、なんとも情け無いGW航海記となってしまったのでありました。
2005年のGWは、ORION号の回航に参加しました。
下記はその日誌です。
5/1
雑務を前日までに終え、会社設立以来始めて会社を休みにし、長期の休みを取りました。
その期間、なんと9日間!(一般社員は10日間)
この休みを利用してヨットの腕を上げない手はありません。
最初は自分の船で大島へ行こうと思っていたのですが、そんなおり、ORION号さんがカタリナ30に買い換えるというお話を聞きました。しかも、西宮で購入し、それを蒲郡まで回航するとのこと。
カタリナ30は、一度乗ってみたかった船。この話を逃す手はありません。
5/1の朝一番で新幹線に飛び乗り、一路周参見へ!
ところがこの日、5月ならではの不安定な天候で、見事な土砂降りに。
風も相当吹いてきました。
湾口は、見事な白波。沖から南に波が来ているため、このままではサーフィングでの入港になります。岩礁地帯にある見知らぬ港への入港は、こういう海況では危険極まりないのです。
こりゃ、合流なんて出来ないだろうな、と思っていたところ……
ORION号回航の水夫長を勤めるラピタ号オーナー秀吉さんから、携帯に電話が!
すでに入港し、お風呂に向かうところだというではありませんか。
さすがは5年間毎週ヨットに乗っている方だけあります。
無事合流し、すでに航海に出てから3日のときを過ごしたみなさんの武勇伝を聞きながら入浴。
極楽です!
その後、地元の料理屋に入り、大いに飲む、食う!
とれたてのきびなごをそのまま網に焼き、とれたてのかつおを食らう。最高ですね!!
その後乗船したORION号。
もう、ゴージャスそのもの!!!
うちの31EXもゴージャス極まりない内装が売りなのですが、そのはるか上を行く内装です。
キャビンも格段に広く、それでいて無駄が無い!
プロパンのオーブンもあり、シンクなんて、なんと2つ!
天井もリジットで、海が荒れても天井に手をつきながら歩くことが出来ます。
これで私の船より安かったというから、さすがは買い物上手です。
しかも、ほぼ同型艇に乗るラピタ秀吉さんのお話では、帆走性能・対航性ともに、我々の船の比では無いとのこと。
レースではそりゃうちの船が早いのでしょうけれど、レースをしない身にはカタリナ30は心底羨ましい船です。
私も、こういう船が欲しかったなあ……
YAMAHAさんも、レース派の言うことを無視してこういう船を造っていれば、今のような状況に陥ることは無かったんでしょうね。(YAMAHAは、ヨットは設計と販売だけで、すでに自社でヨット開発をしていないのです)
確かにレース派は購買力があるのでしょうけれど、彼らはフランスやニュージーランド製の本当に早いヨットしか買いません(そうしないと勝てないですので)。アメリカズカップの経験もろくに無い日本で、ああいう船を造るのは無理です。船型や設計は輸入したとしても、レースのフルスペックでテスト帆走をできる人もいなければ、テストランの場所も無いのですから。
そうである以上、多少足は遅くとも、日本の荒れた海に合った、対航性に富んだ過ごしやすいヨットに力を注ぐべきだったのではと切に思います。
実際、モーターボートはそれで成功していますからね!
おしゃれな海外船を買う奴は金持ちかただの趣味人で、本当に釣りたい人やクルージングを楽しみたい人は日本製の船を買う、という環境が生まれています。
ヨットもこうなるといいのですが……
ちなみにこの日、興味深かったのは、同じ岸壁に泊めていた他のモーターボートさんに対する蒲郡の方々の反応です。
周参見にいたモーターボートのオーナーさんたちは礼儀正しく、特に騒ぎ立てることも無かったのですが、それでも、ORION号に乗る蒲郡の方々はボートの方々を毛嫌いし、ちょっとしたエンジン音にも苦情を言い立てるのです。
周参見にいた船は、いずれも30ftクラスの立派なスポーツフィッシングクルーザーで、見事なアウトリガーを備えていました。みなさんスポーツフィッシャーマンらしくきびきびとした動きで、舫いも正確、エンジン音にも考慮してなるべくエンジンをふかさずに発電機だけにするなど、問題の無いどころか、なかなか素敵な方々に見えたのですが……
普段、ボートオーナーとの交流も多い東京湾の人間にとっては、モーターボートの方々に対する激しい反発に、ただただ驚くばかりでした。
東京湾では、ちょっとした機会にモーターボートに乗せてもらうことも多いですし、マリーナによっては宴会も一緒。木更津では、そもそも、私たちヨットマン自身、テンダー(足舟)はエンジンで移動します。
地域文化の違いなのでしょうか。
そんなこんなについて語り合いながら、夜が更けてゆきます。
GW中、ヨットで過ごすはずでしたが、風邪で船酔いがひどく下船。家で休んでいます。
短いクルーズながらいろいろと楽しめましたので、詳しくは熱が下がり次第アップします。
今日のジン散歩では、またもやドッグランで走り回ってきました。
今日知ったのですが、実はあのドッグラン、ボランティアの草刈で成立していたんです!
細身のお姉さんがエンジンカッターを振り回していたので何事かと思ったのですが、なんと、いつもの犬の飼い主さん。
飼い主仲間で3台のカッターを保有しているそうで、交代で草刈をしているとか。
すごい!
しかし、うちのジンはそんな苦労も知らず、まだ刈り始めていない草むらに頭を突っ込んで、よそのウンチをぱくり。
しかもそれ、下痢便じゃないですか。。。
病気が心配なので、とりあえず虫下しを飲ませました。
今日のお友達は、柴犬の女の子、ナナちゃん。
8ヶ月の子なので、ジンと年も近く、走り回って相手をしてくれました。
ジンに走り負けそうになるとワンと吠えてジンを脅かして追い抜くのは、さすがは女の子ですね!
写真はピンボケです。携帯カメラでは動きが早すぎて、無理!
PerlDiary S Ver.1.02 |