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2007年→

2006年9月

9/24(日) 11:43

追記:
 正直私は左翼とは言いがたいので、サッカーやボクシングで自然に振られる日の丸には、深い感動を覚えます。
 ヨットで海外に出るときには、着岸時には必ず日の丸を振ってやろう、などと妄想に耽ることもあります。
 しかし、それを強制させようとすることには、強い疑問を持ってしまうのです。
 まさに、マスゲームのための準備としか思えないのです。

 私が恐ろしいのは、今度は「隣国を見れば判るとおり、マスゲームをやるのが普通の国だ。日本も普通になろうじゃないか」などと一部政治家や一部役人が言い出しかねないと感じていることなのです。


9/24(日) 11:07

 国旗への礼と国歌斉唱を生徒に強制させるよう東京都教職員に出した業務命令に反したとの主張で、東京都が複数の教職員に対して処分をした問題に関して、違憲であるという明確な解釈が第一審で出されました。
 これに対して小泉・安倍などの自民党ネオコン派、および石原都知事は、半ば罵倒に近い反論を行っています。
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20060923k0000m010102000c.html
 こうした反論は、国旗国歌に反するものは礼儀知らずの反社会的な極左であるとするステロタイプな見解に基づいたものです。
 しかし、この問題は、左右の主張の枠組みを超えて、非常に重要な問題をはらんでいると言えます。

 たとえば、昔からの極右主義者で知られる石破茂元防衛庁長官ですらも、下記のように愛国心を強制することへの不快感を示しています。
「この2〜3年、大っぴらにナショナリズムが叫ばれ、不快だ。国は戦中、言論統制により新聞など批判勢力を排除し、従わなければ「非国民」と斬り捨てた。なぜ同じことを繰り返すのか。そんなやり方では、国を誤っても幸せにすることはあり得ない。愛国心をあおって戦争し、負けたのが日本だ」
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/tottori/news/20060923ddlk31040198000c.html

 まずそもそも、近代自由主義国家というものは、選挙権に代表される国家体制変更の権利を国民が有している、と規定されるところに根本を置きます。
 そして、国旗国歌は、日本のものがそうであるように、法によって定められる、現行国家体制に従属する存在です。
 従って、国旗国歌への忠誠を強制することは、国家体制変更の権利の否定であり、自由主義国家という体制そのものの否定でもあります。

 この問題のもっとも異常なところは、この問題が公立学校で発生した問題である、という点です。
 これがあるいは私立の学校であれば、生徒自身に学校の選択の自由があるわけで、当然にしてそこを選択した時点において、たとえば特定宗教であったり、特定の主義主張への忠誠を誓わせることもあり得る話です。
 しかし、公立学校に通う生徒の多くにはそうした選択の余地はなく、そもそも、公立学校は特定思想のものが出資したものではなく、公費によって建てられ、公務員が勤務する公共の存在です。
 そうした場において、現行国家体制に対する忠誠を強制することは、自由選挙制度に代表される自由主義に対する挑戦であり、決して許されることではありません。

 そもそも、国旗国歌への忠誠を誓わせている先進国は、米国など、極少数派です。(その米国ですら、疑問の声を持つ者が教え子にいたという理由で教師を処罰するようなことはありえません)
 オーストラリアの前大統領などは、結局国歌の歌詞が覚えきれず退任時まで歌えずにいたのは有名な話です。

 国旗や国家を大切に思う気持ちや、愛国心は、それは立派なものであると私は思います。
 しかしながら、それは決して強制されるものではなく、良い国であれば、自然に心の内からわき上がってくるものであるはずのものなのです。
 隣国中国、北朝鮮の例を見れば判るとおり、強制されスタイルを狭められた愛国心は、冗長性を失い、国家の進む道に強い制限を与えます。
 教育をしているうちに順序が変わってしまい、「良い国であるから国民みんなで愛しましょう」となるところが、「国民みんなが愛している国だから良い国に決まっている」という理屈になり、国家としての自らの行動を顧みない方針を定めがちになるのです。
 隣近所がそうだからといって、我が国までもがそうした制限に足を踏み入れることに、私は強い憂慮の気持ちを持ちます。

 特に、現政権には、複数のカルト宗教が食い込んでいます。
 厳罰主義が施行された後、国旗国歌、愛国心に代わるものとして、そうしたカルト宗教の教義が食い込んでこないと、誰に保証が出来るのでしょうか?
 国民一同同じお題目を唱え、年に一度のマスゲームを楽しみにするような国を、あなたは望むのでしょうか?
 ここは一歩踏みとどまり、本来の愛国心の意味合いに立ち返るべき時に来ていると私は考えます。
 考え方そのものの強制をするのではなく、学校から社会参加の充実を図り、あるいは学校への地域社会からの参加を図り、生徒たち自らが判断をする材料をより多く提供するように勤めることこそ、急務なのではないでしょうか。


9/20(水) 05:55

 最近、ヨット関連のBBSで、我々貧乏人がヨット持つ方法、というのが話題になっています。

 赤貧洗うがごとし貧乏ヨット乗りとしては、そうした方法を模索することにはもちろん大賛成。
 ヨットは、人力で動かせる最大の道具であり、万人が海と親しみ、海をより良く知り、人生を豊かにするための趣味の道具であって、決して金持ちのためのおもちゃではないのです。何しろ帆走さえ始めてしまえば燃料代はただという、エコな乗り物なのです。
 もちろん、趣味の乗り物である以上本気になって安全に注意をして貰う必要はありますが、大事なのはそれくらい。
 「ヨットをやるには何の力も必要ない。ヨットはただの趣味であるべき」なのです。

 そうした理念は置いておいて、貧乏とはいえ、私のような中小企業の社長なら経費でヨットくらい買えないのか、という意見もありますが、実はそんなことは不可能。マリーナの社長の皆さんも、ほとんどの方が個人オーナーです。(法人の場合、マリーナに張り出される登録名が社名になるのですぐ判ります)
 経費で買うって言ったって、企業である以上、そこで利益を出せなければ、遠からずその物品は破棄される運命にあります。社長1人抵抗したところで、大プロジェクトに関わるなどしてキャッシュフローの減った四半期でもあれば、間違いなく売りに出されるでしょう。
 ヨットを単なるステータスシンボルや軽い遊びで乗るのならともかく、趣味として本格的にやるにしては、法人登録というのはあまりに不自由な選択肢なのです。また、税務署も大変厳しく、私のようにヨットブログなんて持っていると、一発で「それは個人所有ですね」と役員賞与と見なされ、課税対象になります。
 そもそも、うちの会社の場合、有限とはいえ、元々ちゃんとした企業の形態を取っているので、社長の独断でそうしたことが出来ないようになっています。大きな買い物については、必ず他の役員の裁可が必要です。これは経営者として、私が威張れる数少ないことの一つです。
(それに、将来会社が万一不慮の事態で倒産しても、ヨットは手元に残る。これは大きいです。会社もダメ、ヨットも無しでは、あまりに辛すぎる人生です)

 個人的事情はさておき。
 そんなわけで、ぶっちゃけサラリーマンの平均年収よりも厳しい我が家計において、ヨット代、特に置き場代の切り下げは至上命題なのです。
 そんな中、漁港にヨットをおけるように運動なさっている方がいて、私はそれに共感しておりました。
 そもそも漁港は我々国民の血税で作られており、それをその地域だけの漁民が利用しているのは、変な話なのです。日本では漁業者の存在が大きく、我々一般国民は漁港に船を泊めることが出来ません。それどころか、台風などの際、法的に入港が保証されたはずの緊急避難でも虐げられる有様です。(石原都知事のような権力者は、なぜか一等地の漁港のど真ん中に堂々と常時停泊しているのですが!)
 この方がそのような提案をぶち上げておられましたので、私は喜んで賛同をしました。

 しかしこの方、話せば話すほど話が変な方向に行ってしまいます。
 最初は、活動家の方にありがちな理想主義者なのかとも思いましたが、どうも変。私は学生時代、ボランティアにも関わっていたことがあるので、多くの活動家の方を知っているのですが、そうした方には必ずあるはずの明確なビジョンが伝わってこないのです。
 意見は長いので、まとめるとこんな感じでした。


・先方のご意見
「ヨットは金持ちだけの道具ではない。日本の全ての港をプレジャーヨットに解放するべきだ」
・私のつっこみ
「すばらしい。全く同意見」

・先方のご意見
「ヨットは金持ちのステータスシンボルに使われている。さもヨットが特権階級の乗り物であるようにアピールし、自らもヨットに乗ることで、さらに良い社会的地位を手に入れる仕組みを作っている。これは是正されるべきだ」
・私のつっこみ
「まさにそれはそう。ヨットは万人のものです」

・先方のご意見
「いや、ヨットは万人のものではない! ヨットに乗る権利があるのは精神力に優れた人間である。精神力に劣る金持ちはヨットに乗るな!」
・私のつっこみ
「ええと。ちょっと過激な意見ですね。そもそも、精神力とヨットって、なんの関連性もないような……」

・先方のご意見
「関係はある! それが判らないのは精神力が足りないせいだ!」
・私のつっこみ
「ま、まあ私は若輩者ですし、実際にそうかも知れませんけど、そういうのは関係あるのかなあ」

・先方のご意見
「自分はヨットの係留権問題を解決するため、団体を作り、政治家を巻き込んだ!無能な行政に圧力をかける!」
・私のつっこみ
「ま、まあ、政治家に陳情するのも一つの方法ですよね。なんか、どこぞの宗教っぽくって個人的には嫌いですが」

・先方のご意見
「お前のようにマリーナに船をおける人間はブルジョワで敵だ!そんな奴は金を無駄に使っていればいい」
・私のつっこみ
「いや、マリーナにも漁港に船を置きたい人はいるんですが、あなたと違って強引に不法係留をすることは出来ないんですよ」

・先方のご意見
「すでに不法ではない! 政治家が動いてくれたおかげで、問題が解決しそうだ。私と仲間の係留費はただ同然になる予定だ。多くの方のおかげだ、ありがとう!」
・私のつっこみ
「いや、それ解決じゃないし。あなたが得しただけでしょ? 運動に協力・共感した他の人はどうなるの? そもそも最初の、日本の全ての港って言う話はどこに消えたの?」

・先方のご意見
「政治家につながりのない精神力の弱い人間はヨットなんてしなくてよい。いくら騒いでも、行政や権力者の前では、犬の遠吠えだ」
・私のつっこみ
「……あの〜……」


 結局、これでは自分たちだけがなるべく安く特権階級になりたいというだけのことで、本当に万人がヨットを出来ることなんて望んでいない、ということです。
 だからこそ、ヨットを万人に、という意見には絶対に共感してもらえませんし、ましてや、他の地域やマリーナ置きの人間のことなんて考えもしないどころか、むしろ妨害に走るのでしょう。
 本当にヨットが万人のものになってしまったら、せっかく安く手に入れた特権階級のステータスシンボルの効能が落ちてしまいますから。それは困る、というのが本音なのでしょう。

 今回は極端な例でしたが、実際、こうした例は多いのです。
 ヨットをステータスシンボルにして、自分が特別な人間であることをアピールするためにヨットを持っている人は、実は相当な数に上ります。そしてそうした人たちが、ヨットの一般化を阻んでいるのです。

 たとえば、マクレガー26という素晴らしいヨットがあります。
 これは、米国の起業家マクレガー氏が考案したヨットで、26フィートという十分な大きさにも関わらず、なんと新艇で250万円程度で買えます。これは、新車のそこそこに高級でもない自動車並みで、2,3人のチーム、あるいは他に趣味のない共稼ぎの夫婦であれば、すぐにも購入できる価格です。同性能の日本の船を買えば、その倍は軽くするでしょう。
 実際、このヨットのおかげで、アメリカには、一気にヨットの文化が広がったのです。(昔のTV映画で、ナイトライダーの主人公が、なけなしの小遣いで買ったと自慢していた小さなヨットが、まさにマクレガーでした。作品中では、ナイトライダーの仕事に忙しい主人公が見ない間にマリーナで沈んでいて、甲板の上しか見えませんでしたが(笑)
 しかし、これが日本のヨット乗りの間ではボロクソに言われています。
 もちろん安いだけあって、シンプルで、いかにも量産型です。乗り心地も日本国産艇並みで、米国産にしては決して良いものではありません。その代わり、エンジンでの走行が非常に早く大洋横断の実績もある、必要十分な能力を持った船でもあるのです。
 しかしそんなことには目も向けず、日本のヨット乗りの間では、「マクレガーは安いから危険である」という論調が強く力を持っています。そんなものであるのなら、米国で長く売れ続けているはずがないのに!
 これは要するに、「ヨットの高級感を損なうからやめてくれ」というだけのことに過ぎ無いのだ、と今回はっきりと理解しました。

 またたとえば、「ヨットに乗っている」ということが売りの芸能人や政治家、起業家も多いですが、そうした方々の中には、船はあっても全く出航した気配のない、あるいは船がどこにあるかすらも判らない方も多いのです。
 これなどは、もろに、売名行為にヨットのイメージを利用しているケースでしょう。

 戸塚ヨットスクールもこの流れにあるといえます。
 ヨットの持つ、海のおおらかさや厳しさ、そこでの精神を鍛えるイメージに乗っかり、凄惨な体罰を繰り返し、死者をだらだと出し続けていたのです。
 正直申しまして、事故で命が失われることはどんな場所にでもあります。それは教育の現場でも一緒です。
 しかしながら、教育の根本は「より良く生きる」ことであり、その根本と完全に矛盾する「死」という現象は、全てに優先して教育システムの中から排除しなければならないものであるはずなのです。
 しかし、戸塚ヨットでは、イメージに甘え、死を個人の心の中だけでのドラマチックな事件にしてしまい、後悔だけして、システムを一切変更せず、必然的に次々と死者を出していったのです。
 裁判でも、ここを厳しく指摘して、有罪としたはずでした。
 しかしながら、今月・来月号のヨット専門誌「舵」では、そうしたヨットのもつ特別なイメージだけを言い訳として、戸塚の罪があたかも冤罪であるかのような論調で記事を書き進めています。
 ヨットに自ら乗船しての事故死と、強制的に入所させられ、体罰を繰り返されたあげくの暴行死とを、同じヨットの上で起きた事件だからと同列に扱っているのです。
 これこそ、ヨットのイメージの悪用の典型例といえるでしょう。


 また、ヨットの持つイメージの、逆の面での影響も出ています。
 ヨットがステータスシンボルであると思われているだけに、泣く泣くヨットに乗ることをあきらめた人も多いのです。
 たとえば、総理大臣候補で、今話題の麻生さん。
 この人、実はかつては熱心なヨットマンでした。
 しかし、政治の道に入ったと同時に辞めてしまったそうです。ご本人は多くを語りませんが、周囲の元仲間からは、庶民派のイメージを損なうことを恐れたのだ、といわれています。

 また、芸能人でも、庶民派のイメージの人はヨットに乗れずにいます。
 タモリ氏も実は高名なヨットマンなのですが、そのことをTVなどではひた隠しにされておられます。

 そうした方の話を聞く度、胸が痛みます。
 隠れてでも続けたい本当に好きな趣味を、たかがステータスシンボルにしたい連中がいるから、というだけで、侵害されて良いものなのでしょうか?


 実際のところ、ヨットは、ごく普通のスポーツです。
 今は中古艇であれば、中古車よりも安く購入できます。
 小型な船であれば、新艇でも買えます。
 いや、自ら買わないにしても、ヨットスクールに行けば、ライセンスがもらえ、レンタルヨットもあちこちで可能です。
 私のようなヨットが趣味の知人がいるのでしたら、一言言えば喜んで乗せてくれます。

 ヨットに乗ることは、決して特別なことではありません。
 スキーやスポーツカーなどに比べて大してお金もいりませんし、特別に強い精神力も、強靱な肉体も、船酔いしない異常な三半規管も必要ありません。
 私は貧乏で親譲りの中古車にしか乗れず、体も30歳まで生きられないと言われたほどに弱く、船酔いをしまくりますが、それでもヨットを楽しめています。
 ヨットやボートで遊ぶことは、海洋国であれば、本来、国民に与えられた権利である、としている国も多いのです。
 作られたイメージに腰が引けるのは判りますが、是非、一度ヨットに乗ってみてください。
 そんな小難しいイメージは、いっぺんで変わるはずです。


参考)(ヨットの世界で有名なサイトに一方的にリンクを張っただけで、宣伝やアファリエイトなどで先方の許可を取ったものではありませんので、先方に問い合わせをする際などにはご注意ください)

中古艇のサイト
http://www.chukotei.com/

小型艇のサイト
http://www.macgregor26.com/
http://www.njy.co.jp/lunedemai/lm.owner.htm

ヨットライセンスのサイト
http://www.aokiyacht.com/school/top.htm
http://www.riviera-r.jp/seabornia/school/school_fs.html


9/11(月) 02:08

 あれから5年。

 あの時、CGビジネスが上昇気流に乗り、妻との結婚の話を進めている最中だった。
 思えばのんきな日々だった。
 ビジネスを立ち上げたばかりの苦労はあったが、世界は平和で、その世界を飛び回りながら、制作だ取材だとただただ好きなことをしていた。IT革命の名の下に中小企業にも仕事があふれていた。スケールデメリットで動きの取れない大企業やシステム改革の波に乗れない公務員は存在感が薄くなり、世の中には起業の文字があふれた。不況の終わりはもうそこまで見えていた。
 銀行は相変わらず冷淡だったが、信金や外資の金融機関は協力的で、中小企業でも大きなビジネスが出来た。私のような未熟者ですら、AMEXのプラチナカードも作れた。
 雑誌には飛行機のビジネスクラスの特集が載り、知り合いがビジネスクラス専門の旅行会社に入ったこともあって、とても安く贅沢な旅行が出来た。ビジネスクラスに乗ると、色々なサービスがあり、中でも、米国の空港では、荷物検査が無いことがちょっと怖いながらも気楽だった。
 世界はとても狭くなり、とても近くなった。アンチグローバリゼーションなど、近い故のトラブルも頻発したが、それもやがて交流が進めば解消する問題に思えた。
 私たちクリエイターはそうした作品を作ることが出来、それが市場に受け入れられた。
 そして、みんなで、米国と日本両方で口の軽い馬鹿な人物がトップになったことを笑っていた。


 確かにそいつらは馬鹿だった。しかし、ただの馬鹿じゃなく、本物の馬鹿だったのだ。
 目の前で、生放送で、自分が乗った記憶のあるのと同型の飛行機が2機もビルに飛び込んだ。その後もさらに2機の飛行機が落ちた。犯人は全員、流行のビジネスクラスに乗っていた。強烈な事件だった。
 気に入っていたAMEXの本社ビルも崩壊した。
 そして、事件の翌日にはすでに真実の追求を脇に置き、事件の政治利用を始めていた。3000人が死んだというのに。
 事件のたった1ヶ月後には、ビジネスクラス専門の旅行会社がやばいという話が聞こえてきた。知り合いのところも含め、世界中の旅行会社の多くはあっという間につぶれ、世界はとてつもなく遠くバラバラになった。
 ビジネスクラス航空券の市場価格は、倍以上に跳ね上がった。
 日本国内の経済も大きく変貌し、中小企業は生きてゆくことすら難しくなった。銀行よりも成績の良い信金は難癖を付けて潰され、銀行系の信金に再編入された。
 世界中で終わりの見えない泥沼の戦争が起こる中、軍需に絡める大企業や公務員は大手を振り、つまらないことにまでくちばしを突っ込んでくるようになった。政治には宗教が密着するようになり、おかしな事件ばかりが頻発するようになった。
 自由な作品作りは大きく制限され、言いたいことも言えなくなった。妻は頭に大怪我をさせられ、犯人は捕まるはずもない。
 そして日本はいまだに不況のまっただ中にいる。
 ばたばたと知り合いの会社がつぶれて行く中、降りかかる火の粉を払い、血のにじむ努力をただただ続け、自社だけがなんとか生き残っている。

 あの日の、そしてその翌日からの恐怖を、私は決して忘れない。
 今の荒んだ世界に変わったきっかけを、忘れてはならない。
 一体誰のせいでこうなり、その誰かが人の命や生活を犠牲にしてどのように利益を上げているのか、それを観察し続けなければいけない。

 そして力を溜め、いつの日にか、あの日々に帰ろう。


9/4(月) 21:46

 スカンジナビア号沈没に関して、妙な噂がヨット界、特にヨット関連BBSに流れています。

・スカンジナビア号を曳航していたのは、先日、江戸川を渡る高圧電線をぶっちぎったあのクレーン船会社の関連会社ではないのか
・件の会社は、実は行政関連専門で、中でも突発的な工事など、処理が困難な案件の処理を専門にしている
・今回の曳航で、スカンジナビア号には保険金がかけられていなかった
・そもそも、スウェーデンまで曳航を行うのは現実的な航海計画ではない
・スカンジナビア号は出航前全く健全な状態であったとされている
・周囲の話では、一旦串本町袋湾に寄港・出航後、急に傾斜を始めた
・スカンジナビア号は当初廃棄を考えられていたが、廃船費用がかさむ上、世界中の船舶愛好家たちから廃棄を惜しむ声が上がったため頓挫。募金も思ったより集まらず、廃棄も保存も出来ない状態に陥っていた。スウェーデンからの買収話はそんな中急に出てきた
・沈没したのは売買契約の2日後だが、通常、航海前には入念なチェックを行うのが普通(ヨットですら1週間程度、大型船では1,2ヶ月のチェック期間も普通)
・通常、沈みかけた船は救助の容易な岸寄りに向かうが、沈没したのは航路から外れ、魚礁に最適な位置でサルベージも不可能な位置

 私としては、ちょっと考え過ぎかなあ、とも思うのですが。
 でも上記の噂話の半分でも真実ならば、妙な感じではありますよね。
 真相やいかに。


9/4(月) 10:48

 ちなみにmerom-SZですが、素のままでは簡単にコア温度が100度を超えてくれちゃうので、CrystalCPUIDで電圧を1.196Vに下げました。
 すると何とか80度以下で推移。
 もともとの設計で、meromT7400は1.0375V〜1.3Vの間で動くので問題はないでしょう。

 ちなみにディフォルトでは、最大出力を超えた1.356Vで動いておりました。EISTが停止した影響で、出力が最大になってしまっていたようです。
 そりゃ加熱もしますね。


9/4(月) 02:55

腰痛でなかなかままならないヨット生活ですが、それでもいくつかは書くべき事項も出来ました。


・先月末 Sさんのボートで運河巡り
 8月末、同じマリーナの先輩、Sさんご夫婦に連れられて、ボートで運河巡り&食事をしてきました。(ちなみに、Sさんはヨットもボートも両方やられている方)
 これが、最高でした!
 料理が元々おいしかったのもあるのですが、やはりそこに海からエントリーするというのが、味をより引き立てますよね。
 これって、東京ならではのボートライフなんですよね。
 モーターボートもいいものですよねえ。



・9月頭 シングルハンドセーリング
 腰痛の具合もやや良くなったので、軽くシングルハンドセーリングに。
 5〜8mの風で、フルセールで最高の帆走を楽しめました。
 しゅぱーっというFlickaのプレーニング音も初めて聞けました。
 15度までは一気にヒールしちゃうのですが、そこから先はどんどん風力が速度に変わる感じです。
 この船は病み付きになりますね。


 ただし、タッキング(帆の張り替え)は非常に面倒。
 速度がかなり出ていても、インアイアン(風への真上り)から向こうに行くのが一苦労。
 船の無数に行き交う東京湾でワタワタとタッキングをするのは、生きた心地がしません。

 途中、大型帆船と出会いましたが、あれは日本丸かな?
 日本丸はハワイに行っていたはずだけど。。。




9/1(金) 16:09

 仕事の調べ物で久々秋葉へ。

 ふと見ると、目に入ってはいけないものが。。。



 ええ、やっちまいました。
 判る人だけ判ってください。



 ちなみに、T7400。
 ノートの分際で、FFベンチで7526を叩き出しました。

 だって、腰痛でヨットに乗れないんだもん。
 このくらいの小冒険は許されていいのではと思うのですよ(^^;


PerlDiary S Ver.1.02