Calender

<   May 2008   >
SunMonTueWedThuFriSat
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031



SEARCH



Twitter


Peugeot Link


日記概略

ザンドラ姫

 たまにはオタクらしくアニメの話でも。


 恐らく皆さんご存じの「風の谷のナウシカ」ですが、実はこの作品には、90分バージョンの米国公開版「Warriors of the wind」という作品があります。(元々のナウシカは120分なので、随分思い切って縮めたものです)
 先日、専門学校のアニメの講義で、こいつを使った比較を行ってみました。


 さて。まずこの作品のヒロインは風の谷の「ザンドラ姫」です。
 そう、そもそもナウシカがヒロインじゃないんですよね(笑)
 で、敵対するのが、「帝国」の元で小国を営む「サリーナ女王」。「帝国」の圧政に反旗を翻した彼女が、「帝国」から「炎の悪魔(Fire Demon)」を奪い、その船が風の谷に墜落するところから物語が始まります。
 え? トルメキア王国のクシャナ姫? 誰それ? やだなあ。なんの権限もない姫君が軍隊を動かせるわけ無いじゃないですかあ。
 言い忘れましたが、舞台は今から1000年後。文明が今からさらに大きく発展し、その後世界が滅んでからさらに1000年後のナウシカに比べると、結構近い未来ですね。うん。


 テレパシー、エンパシー、サイコキネシスなんでもござれの本家ナウシカと異なり、ザンドラ姫は普通の人間ですから、当然超能力なんて使えません。そう、アメリカには、「美少女は超能力を使って良い」なんていう日本アニメのお約束は通用しないのです。
 従いまして、そんな怪しいシーンは全部カット。
 当然、ナウシカと異なり、オームと会話なんて出来ません。その代りに、ザンドラ姫は、部下の城オジ「アクセル」に随時的確な軍命を下します。
 アクセルはザンドラ姫の下すどんな命令にも「イエス・マム!」と素早く答える、なかなかの老兵です。ナウシカの命にいちいち逆らうミトとはえらい違いです。
 さらに、その二人を、ザンドラ姫の叔父にあたる王弟「イェパ」が支えます。イェパ叔父さんは自らはただの剣士であるとして、王家をザンドラ姫が継ぐべきと判断していて、常にザンドラをもり立てるのです。正体不明のどこかのユパとはひと味違う、生粋の旅の傭兵です。
 ザンドラ姫は、ナウシカと異なる単なる人の身ながら、その判断力と指導力と魅力で、撃墜された飛行機からサリーナ女王を連れて脱出。さらに、敵対していたペジテの王子「マイラー」を説得し、仲間に引き入れます。マイラーはどこかのアスベルと異なってセリフの度に自分の王族の血統を鼻にかける気障な野郎ですが、それでも、ザンドラ姫と共に、「毒のジャングル」の地下に「パラダイス」があることを発見することに成功します。
 しかし、王族が滅んだものとして、マイラーの意に反したペジテ市長が、オームの幼生を人質にして、風の谷をオームに襲わせたのです。
 折しもその時、風の谷では内乱が勃発。城のヴェテラン兵たちが大活躍をしていましたが、いかんせん多勢に無勢。谷は戦場となり、荒れ果ててしまっていたのです。
 サリーナ女王も、ファイアーデーモンを出してオームに対抗しますが、直前まで内戦をしていたこともあり、到底対抗できません。
 絶望的な状況の中、ザンドラは、必死にオームの幼生を取り返しますが、ナウシカと異なる単なる人の身。もちろん、子供の頃にオームの幼生を助けたことなんてありません。従って、謎の「らん、らんらららんらんらん」なんて言う音楽も流れなければ、空想上の黄金の草原も現れません。
 自らの身を呈して、オームの群れを止めたものの、ザンドラは瀕死の重傷を負います。
 みんな誰もがザンドラが死んだと思ったその時。オームの触手の治癒効果で、彼女は復活したのです!
 そう、言葉が通じないオームと人とが、互いにわずかながら気持ちを通じ合った瞬間です。
 しかし、残念ながら、谷は戦争とオームによって踏み荒らされています。毒のジャングルに沈むのも時間の問題です。
 その時、ザンドラと、マイラーが見つけた毒のジャングル地下のパラダイスに、木の芽が生えているシーンが写されます。
 そう、まだ彼女らにはフロンティアがあるのです。


 ……と、こんな作品でした。
 映像はまったく「ナウシカ」と同じもの。カットされた部分はあるものの、シーンの順番も変えていません。
 しかし、セリフと切り取り編集だけで、これだけ雰囲気を変えられるんですね。
 ちなみに、上映時間の関係で90分に縮めたとされていますが、実際見てみると、時間もさることながら、元々のナウシカにあった超能力シーンと、曖昧な軍隊表現が嫌われたのではないかと感じられます。
 米国では、美少女だから超能力を使っていいなんて言うお約束もなければ、指揮系統のはっきりしないくたびれた軍隊なんて考えられもしないわけですから。
 実際、リアリティで言えば、「Warriors of the Wind」の方が明確に上です。映像として非常にわかりやすいんですよね。
 生徒に両作品の違いを説明しながら、日本のアニメが世界ではマニアにしか通用しない理由が、この辺の「お約束」に頼りすぎているところにあることを痛感しました。


 もっとも、ナウシカのメインテーマである「反戦」のテーマが消えちゃっているので、まあ、「Warriors of the Wind」を見た宮崎さんが怒ったというのもわからなくもないのですが(^^;
 アニメ業界に関わる方で、米国リージョンのDVD再生環境がある方でしたら、一度これを購入されて、見比べてみることをお薦めします。
2008-05-30_10:47-teduka-C(0)::General

 さっき流山のドトールで妻への土産に買ったワッフル詰め合わせのいくつかが、見事に期限切れでした><
 これ、店舗側での詰め合わせだから、袋を開けるまで賞味期限を確認できないんですよね。


 それにしても、5月14日って、2週間近く前に期限切れでしょ?(購入は5月26日22時過ぎ)
 1日、2日ならうっかりというのもわかるけど、これはいくら何でも古すぎる。
 食べる直前に気がついて、良かったです。
 もし食べていたら大事でした。


 クレームの電話を入れたものの、妻の機嫌は直らず……
 そりゃそうですよねえ。
 いや、参ったなあ。


 でもまあ、お客さんの所へのお土産じゃなく、自家消費用で何よりでした。
 お客さん用だったら洒落にもならないぞ、これ。
2008-05-26_23:38-teduka-C(0)::General

日記概略

デザイン色々と

 金工工具も揃ってきて、色々とデザインを考え中。
 ナイフデザインもそうですが、一時期はまった銀細工なんかもちゃんと勉強し直したいところ。
 こういう材料側の偶然性が強いアートを、低い偶然性でかっちりと複雑なものを作り上げるCGデザインと組み合わせると、色々と出来るんですよね。
2008-05-25_23:52-teduka-C(0)::General

 毒を吐く、とは言うけれど、これはちょっと……というかかなり大問題です。

「息できない」外へ逃げ出す患者、刺激臭に病院パニック
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20080522-OYS1T00393.htm

 この事件が、少しでも、昨今の毒物テロ自殺の抑止に繋がればいいのですが……
2008-05-22_15:05-teduka-C(0)::General

ニュース:宇都宮地裁の現職裁判官、ストーカー容疑逮捕
http://www.asahi.com/national/update/0521/TKY200805210235.html


 上記のニュースを読んでいて、あれ、見覚えのある名前だなと思ったら、下山芳晴裁判官って、「『非行なし』裁判例の研究」という有名な論文の著者じゃないですか?(違っていたらすみません)
 この論文は、少年犯罪において、いかに虚偽自白が作り上げられていくかというところに着目した非常に優れた研究で、少年犯罪を厳罰化することに警鐘を鳴らす、貴重なものだったのですが……


 もしもあの論文の著者と同一の裁判官であるのなら、この逮捕で論文の信頼性が揺らぎ、議論抜きで少年犯罪厳罰化への流れが一気に進むのではないかという危惧があります。
 少年犯罪厳罰化については、文字通り日本の将来の担う若者たちの方向性を決める重要な議題であって、どういう結論を出すにせよ、こういうセンセーショナルな話題をきっかけとした感情論に走ってはいけないものだったはずなのです。
 下山容疑者も、とんでもないことをしてくれたものです。


 ちなみに私はどちらかというと厳罰化賛成ですが、その為には、少年逮捕からの取り調べの全映像記録が必須であると思っています。
 こういうフォローを忘れた、単なる感情論と勢いだけの決定にはならないことを、切に願います。
2008-05-21_19:08-teduka-C(0)::Politics

 元々ヨット用の工具を持っているので、ナイフ制作では特に工具は要らないと思っていました。ところが、いざ本格的に始めてみると色々と必要になってきます。


・ヤスリ
 普通のヤスリだと、最近のナイフに使われる良い鋼材を削ることは出来ない。
 金工用の、しかもメーカー指定の奴が必要。


・ボール盤
 数千円の奴だとがたついちゃって厳しい
 ちゃんとドイトとかで買わないと駄目っぽい


・万力と作業台
 船に据え付けるために買って置いたプラスティックの奴だと明らかに力不足。
 ちゃんとした作業台買わないとなあ。


・グラインダー
 ベルトもディスクもランダムも、私が持っているのは、基本的に船用なので、木工用。
 金工には辛いかも……
 これはまあ、作業しながら様子見で。


 とはいえ、どれもこれもありきたりの工具なので、そんなにお金はかからない模様。
 一番やっかいなのが……材料費ですね。


 新興国での需要でステンレスが暴騰しており、板材だけで、1万円越えもざら。
 学生時代にちょっと金工をいじっていたノリで何気なしに三層ステンの利器材を買ったら、レジで金額を聞いて卒倒しそうになりました。
 さらに、柄の木材も暴騰中。
 こりゃ、多くのナイフメーカーが店を畳んじゃうわけですよ。
 今はまだ、皆さん暴騰前に買い込んだ材料で作業をされているから価格に反映されていないようですが、今の価格で計算すると、ほとんどのカスタムナイフが原価割れ近いんじゃないでしょうか?


 オリンピックが終われば落ち着くのかなあ。
2008-05-21_18:22-teduka-C(0)::General

 関に行ってきました!

 関は刃物の街。その刃物の街で、町おこしのイベントが行われていたのです。
http://www.sekicci.or.jp/event/matiokosi/index.htm
 となれば当然、ナイフ関連のイベントも開かれるわけで……
 ……そこに、前回の鍛造ナイフ教室でお世話になった佐治先生がいらっしゃるという話を知ったのが、実は、イベント1日目の夜。先生が出られるイベントということであれば、何とかして参加したい。
 しかもそっち系に詳しい知人に確認すると、日本刀の公開鍛錬もあるということ。
 これはもう、思い立ったが吉日。神のお導き。何かのフラグが立った感じ。
 で、土曜の深夜1時過ぎに車を飛ばして、急ぎ現地に向かったわけです。


 現地、岐阜県関市に着いたのは、朝7時過ぎ。
 9時のイベントオープンまでの間、街を散策しました。
 この地域には珍しい、江戸風の、素敵な街です。しかも美人が多い。
 刀の生産拠点として、また、その名の通りの関所のある地区として、事実上江戸幕府直轄地だったために、街並みが江戸風なんですよね。
 そのため、名産の和菓子も、葛餅を丸めたものとか若鮎とか、とっても東京下町チック。
 で、その街の中心地にあるのが、商工会議所。

 今回の私の主目的の一つである、アウトドアナイフショーの開催場所でもあります。


 なぜか、フェラーリの展示があったりして……

 なんの変哲もない、ただのフェラーリです。
 まだこの辺だと、外車自体が珍しい感じなんでしょうか?
2008-05-19_01:01-teduka-C(0)::General

日記概略

萩焼

 会社を置いてある地元に、焼き物市が来ていたので、少々散策をしてきました。


 最初は、備前焼で面白いものでもあればと思っていたのですが、あまり良いものが無く、隣の萩焼のブースを冷やかしに行ったのですが……
 これが、実は大当たり。
 とっても良いマグカップをかなりの安価で手に入れた上、店主の親父さんとその友達の骨董屋さんに、様々なぐい飲みでの試飲をさせて貰いました。


 店頭に非売品として飾ってあった60万円の萩最高峰の作家品2品の飲み比べからはじまり、琉球王朝の数百年前のもの、500年以上は経っていると思われる古瀬戸、などなど。
 極めつけは、李朝の粉ひきのぐい飲みと、青木木米。
 まさか、お宝鑑定団でも偽物ばかり出てくるような、李朝と青木木米の本物を使うことの出来る日が来るとは思いもしませんでした。(木米は、何しろ、日本三大陶工の一人ですから。)


 これらで驚いたのが、ぐい飲み一つで、本当に酒の味が変わると言うこと。たかが紙パックの鬼ごろしが、途方もない美酒に変わりました。
 それも、口のあたりがどうのデザインがどうのといったいかにもそれっぽい話ではなく、単に、良い器にはきちんと酒が染み、そこから良い味が出るという単純な理屈なんです。
 もちろん、わずかに残る器の土自体の味も、大きく左右しているのは間違いないところです。
 琉球の器は辛く、李朝の器で飲む酒は水のように清み、青木木米で飲む酒はどこまでも甘いものでした。
 どれも到底買えない価格帯の器ばかりですが……本当に良い経験をさせていただきました。
 なんでも、このお二人「萩焼の将来のためには、買い手にも目利きを育てなければならん」と、市を出すと決めた時点で、若い奴らを捕まえていい器で酒を飲ませる企画を企てていたようです。
 私のような素人に器を持たせれば落として割る危険もあるというのに……
 まさに、未来を考えた、素晴らしい賢人お二人ではないかと思います。


 ちなみに私が買ったのは……


 写真の通りの、こういうマグ二つ。
 左側のものが、かの玉村登陽、右のものが若手の作家さんの作です。
 店主の親父さん曰く、若手の作家さんのものの方が土に石を混ぜるなどの工夫をして土を軟らかくしてあるために味の染みが良く、短期間でモノになるそうです。
 反対に、玉村東陽の方は、焼きが堅いために味が出来るまでに100年はかかるかも、と言われました。(100年残して欲しいという、作家の欲、なのでしょうか?)
 値段や作家の評価だけではその個々の器のその時点での良し悪しはわからないんですよね。
 個人依頼品ではなく店舗依頼の大量制作品とはいえ、本来両方とも1万円近いものですが、合わせてウン千円に負けて貰いました。
 明らかに、値段の方でも出世払いにして貰った形です。
 本当にありがたく、また、必ずや将来には買い手としての力を身につけなければならないと、心に強く思った一日でした。




追伸:
 今、若手作家のマグカップの方に、スプリングバンクの10年を入れて飲んでみましたが、最高です……
2008-05-16_23:30-teduka-C(0)::General

 海外に出る度に隙があればシューティングをしている身としては、どうも、日本国内で言われている銃の威力や反動が、本物よりも強調されすぎて伝わっている気がしてなりません。
 今回も、制作関連で資料調べをしていてこんな記事にぶつかりました。


銃を撃ったときのすごすぎる反動でひどい目に遭うムービー(Gigazine)
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20080104_desert_eagle/


 うーん。
 いや、この女の人、撃った瞬間に左手放しちゃってるし。
 残る右手はどう見てもトリガーだけに力が注がれていますので、銃が空中に放置されているようなもの。そりゃ、頭まで跳ね返るんじゃないでしょうか。この撃ち方だと44マグナムじゃなくても、ある程度の口径の銃なら似たようなことになっちゃう感じがします。(というか、この女性、自分の頭を撃たなくってよかった……。右手は明らかに引き金に引っ張られて跳ね上がっていますからね。暴発の危険が高く、危ないことこの上ない状態です)
 私が先月ラスベガスでキャプテン中井氏のところで撃ってきたのは、ルガースーパーブラックホークで、同じ44マグナム弾でもリボルバー。つまり、オートリコイルが無い分威力が直接反動になる銃なのですが、さほど力を入れずとも普通に撃てましたし、かなり良く当たりました。
 もちろん反動は普通の銃よりもかなり強烈ですが、それでも、ちゃんと撃てば女性でも普通に撃てます。
 威力が強すぎて、倒したはずの的(鋼鉄製)がバウンドして起き上がっちゃったり、相方が肩を痛めたりはしましたが(^^;(もちろん、こんな反動の強い銃でわざわざスポーツシューティングをするのはばかげていますから、あくまでも娯楽用です)
 ちなみに弾丸は、観光客用にわざわざ詰め直した弱装弾などではなく、もちろん市販の普通の弾丸でした。


 でも、こういう大威力の銃って実用上はどうなんでしょうね?
 連射が体力的にも、そして何より費用的にもきついので、シューティングでもハンティングでも、使い道が微妙な気がします。
 軍用や警備用で、それも、示威としてわざと見せびらかすのならアリかと思うのですが。


 日本の警察でニューナンブあたりの38スペシャルが、米軍でもベレッタ92あたりの9ミリが使われているのも、実用上の理由があるのではないかと思うわけです。
 ちなみに、軍以外ではハーグ条約なんて無視できるので、こうした小口径銃では民間でもホローポイント弾(要するにダムダム効果弾)を普通に使っていますよね。恐ろしい。


 ちなみに耳にタコでしょうけれども、銃弾があたっても、映画のように人や物が吹っ飛ぶことはありません。
 拳銃弾どころか、高威力のレミントンM700PSSのような狙撃ライフルだって、標的に置かれている車のドア一つ、ボンネット一枚動かすことも出来ません。
 308ウインチェスターの大口径であっても、所詮170グラム前後の質量しかない鉛玉ですから、単にぼこんと穴が空いて、わずかに揺れて、おしまいです。
 人間が銃弾を食らうと、痛みと衝撃で全身の筋肉が収縮するので、当たった人の前方方向に(被害者自身の力で)飛ぶことはあるそうです。
 ってことは、正面で撃ち合っていると、映画とは逆に、人がどんどん手前側に飛んでくる形になりますね。
 それだと映像導線上あまりにも変なので、あえて物理法則を無視して弾丸の進む方向に人を飛ばしているわけです。


 ちなみに、こっちは同ページに載っている象撃ちライフルで知られる本当に大威力のライフルの映像。
http://youtube.com/watch?v=7FCY3_5Bg1M
 いやあ、これはすごい(^^;
 ちょっとやそっとの射撃体勢なんて無関係に射手を吹っ飛ばしていきますねえ(^^;
 これを撃ちこなすには、相当な慣れが必要そうです。(っていうか、慣れる前に身体が壊れそうですが)
2008-05-15_15:16-teduka-C(0)::General

 台風Rammasunが南方を通過しましたが、台風一過の晴れやかな空とは行かず、東京では寒い日が続いています。
 でもまあ、結構風も吹いたので、取りあえずマリーナに舫い紐の確認に行きました。
 水質がえらいことになっている点を除けば、特に何事も無し。
 ただ、窓パッキンからの雨漏りが酷くなってきたので、そこは直す必要があるでしょうね。


 そのついでに、子供の日に船底洗いホースで水掛合戦をしていた悪ガキどもにへし折られた桟橋側ロープフックを再設置。

 塩ビパイプ製の簡易なものですが、これで充分でしょう。
 ちなみにロープフックをへし折った子は、そのまま落水したそうです。前のは金属製だったので、掴めそうに見えたんでしょうね。
 その子は幸い怪我もなくちゃんと拾い上げられたそうですが、このままではまた元気な子供が遊びに来た時に危ないので、いかにも見た目が柔らかそうな塩ビパイプ製にして、根本もゴムを挟んでプルプルと少し揺れ動くようにしました。
 少々高い出費ですが、これも一種の安全出費ですよね。
2008-05-14_13:21-teduka-C(0)::Yacht

ニュース:元公明党委員長、創価学会を提訴=「言論活動を妨害」−東京地裁
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008051200808

 ニュースの内容や、矢野絢也氏のご健闘ぶりもさることながら、こういうニュースがちゃんと表に出る世の中になったこと自体を、非常に喜ばしく思えます。
 以前、NHKの大河ドラマの視聴率が、創価学会票でもほとんど変化がなかったことを書きましたが、その他にも、例えば民放ではウルルン滞在記などでも創価系タレントが排除され、創価系タレントと揉めて仕事を干されていたと言われている、ヒロシやウッチャンナンチャンなどが復権しつつあります。
 こうした現象が起こっているのも、選挙での自公の連敗続きや視聴率、消費行動などによって、きっちりと国民の意志が示され続けている結果と言えます。
 日本が、ちゃんと言論の自由がある国であり続けるために、あなたの一票や買い物での選択が成し遂げた効果は大きいのです。


 あとは、雑誌アンケートでの人気投票への影響力が、はがきの返送人数が低い事を利用したものであって、実売にはほとんど関連の無いものであることなどもきっちりと追求してゆく必要があるでしょうね。
 創価学会に限らずの話ですが、カルト宗教の息のかかった漫画や小説ばかりが雑誌を賑わせているという状況は、文明国としては非常に情けないことですから。


 そもそも、そうした宗教に所属している人たち自身だって、元々はまじめで誠実で、世の中のことを考えているからこそ宗教に所属した人が多いはずです。
 そうした宗教本来の目的を思い返せば、個人の自主判断での選挙投票や、集団行動の休止などで、上層部の誤りを正す行動を起こすのは、いわば当然と言えます。
 そうした個々人一人一人の強い善意と行動で、この国が大きく変わりつつあることが、喜ばしく思えるのです。
2008-05-12_22:22-teduka-C(0)::Politics

 以前から樫の樽で熟成を進めていたアイラモルト”アイリーク(中身はラフロイグ・ボトリングメーカー製)”ですが、飲んでもいないのに中身が減りすぎたので瓶に移しました(^^;
 ボトル1本半(約1リッター強)から始めたのに、できあがりはこれだけです。

 300mlもないんじゃないでしょうか(^^;

 熟成の際になくなった分は、天使の取り分というのですが……
 天使様、ちょっと飲み過ぎです。
2008-05-10_12:02-teduka-C(0)::General

 GW中にほぼメンテを終えた愛艇”かるがもん”。
 今日は午前中にプロペラメンテ、その後クレーン釣りで船台に当たっていた部分を塗り……
 そして、無事に、船を水面に戻しました。

 クレーン釣りを正面から。
 ワイングラス型の船体は、100年以上前のニューポート・ロブスターボートを、1950年にヨット設計者ロバート・ビンガムが発見し、朽ちきったその船体たちから写したもの。
 アメリカ人の魂のボート、と呼ぶ人も多いのです。



 ロングキールが特徴的です。
 この、独特の流線型を復活させるために、必死にサンディングをしていたわけですね(^^;
 これがヤマハボートあたりのシンプルな曲面だったら、サンディングももっと適当でいいのですが。
 本業が3DCG屋なので、このあたりの立体造形は得意で、無傷の右舷側の形をそのまま頭の中で反転させて造形しています。パテ盛りし、削っては眺め、エポキシを塗って、削っては眺め……定規なんか使えないわけで、これが時間かかるんですよ(^^;
 左右の誤差は1,2ミリ程度のはずです。



 空中のFlickaを、おしり(トランザム方向)から。
 非常に美しい形状をしているのがはっきりわかります。
 キールの下ラインはあくまで水平に続き、しかし、船体はなだらかに上にまとまっているわけです。
 この形状によって、たった20ftのサイズで世界のどこの海にでも通用する、独特の安定性を生み出しているわけです。
2008-05-07_23:21-teduka-C(0)::Yacht

 というわけで、GWも終了。
 今年は私もGWを堪能しました。
 連日、マリーナライフですよマリーナライフ。
 いやあ、ハイソな響きですねえ。


 これがその写真です!

 そのまま、黒部のダムでもどこの工事現場でも通用しそうな格好というのは秘密です……。
 ……ええ、もちろん、ずうっとヨットの船底と戦ってましたとも(^^;
 と、いうわけで、肉体労働日記3部作最終回です。


 上記のどこからどう見てもただの工事のおっちゃんの格好の癖に、連日の雨で全然工事がはかどらなかったGW後半戦。
 あまりにも哀れなためか、マリーナの先輩方が、小型ボートのプチクルーズに連れ出してくれました。


 Oさんが乗っているのは、ボストンホエラーの11ft小型テンダー。
 基本1人乗りの超小型なのに、早い早い!
 しかも、デザインも最高。
 いやあ、こういう遊びもありですねえ。
2008-05-07_00:23-teduka-C(0)::Yacht

 と言うわけで、実はGW中続いているヨットメンテナンス中編です。


 4月末にクレーンでつり上げ、日々サンディングと積層、そしてまたサンディング(^^;
 「おい、一体いつになったら船底塗装終わるんだよ」とか「相変わらず船底マニアなんだから〜」とか突っ込まれまくっていますが、いやいや、船底塗装はホンのおまけですから(^^;
 それもこれも、元々このフネを買ったときに付いていた船底の傷から入り込んだ水分が、外部水分の呼び水となって招いているオズモシス・ブリスター(FRP表面の浸透膜効果による水ぶくれと、それに伴う積層剥離)の治療のためです。
 オズモシスブリスターは、FRP船のガンと言われるだけあって、しつこいんですよね。
 でも、生き物のガン同様、早期にきちんと手当をすれば、必ず治る症状でもあります。
 実際、去年に比べて、だいぶ切削範囲が狭くなっています。



 去年あれだけ難儀した、船腹と舵の傷は、一切見られません。
 いやあ、幸せ幸せ。


 その代り、船内はえらいことに。

 ……ええっと、これは決してゴミ貯めでも浮浪者の家でもありません(^^;
 ヨットの中なんです。信じてください!
 工具とペンキで、もうメチャクチャです。
 作業のために外に出してみると驚きますが、よくこれが船内に収まっていたもんですよねえ。


 で、夕暮れと共にその日の工事が終わると、毎日こんな顔です。

 ……汚れはともかく、目がヤバイ感じですね。
 過労で、完全に死んでいますね、はい。


 取りあえず、周囲の方々と家族の助けで、切削作業と傷の補修、インタープロテクト(下地保護材)の塗りまでは終わりました。
 傷の補修は、ポリパテ→切削・平面出し→エポキシ1回目→切削・平面出し→エポキシ2回目→切削・平面出し→インタープロテクト、という手順です。
 明日は、バインダーを塗ったあと、船底塗装の予定です。
 いよいよ、フネを水面に返せます。
 いやあ、今回の工事も長かった……
 前の日記にも書きましたが、水面下の様子を知るためにも、自分でやるべき工事なんですが……


 来年は、全塗装塗り替えの予定なんですが、塗装剥ぎだけでも業者さんにお願いしようかと考えている、弱気な状態です(^^;
2008-05-05_01:50-teduka-C(0)::Yacht

 まだWebなどではニュースになっていないようですが、2007年度のベンチャー企業倒産が、前年比186.6%で、約9割増という恐ろしい数字になっているようです。
 確かに身の回りを見ても、CG・デジタル映像系企業も、もうほとんど残っていない状況。
 恐ろしいとしか言いようがありません。


 昨年度の倒産の特徴としては、特許所持企業などの技術面でしっかりした企業の倒産が相次いだ形で、国際競争に負けた部分もあり、企業自身の責任と言うよりは、社会の責任と言うべき部分も多いものです。自公カルト政権の無策がはっきりと現れてきた結果といえます。
 去年から続く企業倒産で職を失った上、今年は、ガソリン値上げや年金問題で、さらに家計を直撃する恐ろしい事態になるのではないでしょうか?
 硫化水素による毒ガステロ自殺も相次いでいますが、こんな国で本当に良いのでしょうか?
2008-05-02_17:39-teduka-C(0)::Politics

 あたごの事故を受け、総務省のVHF無線関連の検討会が開かれているようです。
http://www.geocities.jp/tiarashore/kaikoku/kaikoku22.htm
 しかし、そこでは、いまだに、国際標準から外れた日本独自のマリンVHFへのこだわりを見せる総務省の姿があるようです。
 これには、おそらく、利権の絡みがあるのではといわれています。


 しかし残念ながら、日本を行き交う大型船の大半は非日本国籍であり、国際VHFの設置が無ければ無意味なのです。
 日本独自の規格では、大半の船の話が通じず、結局小型船舶同士のトランシーバー代わりのものでしかなく、現状のまま、使われずに終わるのです。
 実際、あたごと衝突した漁船もアマチュア無線を積んでいたようですが、あたごにも漁船にも、それで交信を試みた形跡はありません。実際、ほとんどの大型船舶が国際VHFの16チャンネルしか傍受していないのですから、それを積んでいないと思われる日本の小型船舶相手に呼びかけるのは、現状ではほとんど無意味でしかないわけです。


 私自身、国際VHF資格を持っていますが、世界各国では、そうした個人の資格さえあれば、無線機械の特殊な認証や無線局免許、ましてや海岸局への強制加入などといったわけのわからない規制は撤廃されているのが現状です。
 利権などに絡んで事故があった場合には、その利権に絡んでいた官僚自身に責任を求められるようになりつつあるこの時代です。
 どうか、マリンVHFや海岸局強制加入などという人命軽視の利権幻想は捨て、世界標準の国際VHF普及での安全確保に、取り組んでいただきたいところです。
2008-05-02_00:44-teduka-C(0)::Politics