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 民主党に対する無茶な強制捜査で、官僚、自公の独裁・恐怖政治が懸念され始めています。
 実際、円は暴落を続けて明確な「日本売り」となり、ロイターでも政局リスクへの言及が出始めています。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-36808020090304
 政局リスクというと聞こえはいいですが、これは通常、先進国では言われないリスクの類です。
 これに対して、日本のメディアではまったく報道がされていません。
 選挙前を狙った強制捜査という後進国的手法で、日本の世界的地位が急速に下落しています。


 また、私が懸念するのはまさに今後のことです。
 こうした捜査権を利用した選挙干渉を先進国で通常避けるのは、民主主義の理想云々の理念論を脇に置いて物理面だけの話をしても大きな理由があるのです。
 それは、選挙による政権交代が実現しない国家制度ということは、暴力革命に正当性を与えることになる、という点です。
 実際、選挙制度は、暴力革命を抑止し、人命や国家財産、文化の損耗無く国家を運営するために発明された道具です。
 選挙の発明前は、必ず流血を含んだ政権交代が行われていました。
 選挙はそうした流血を避けるための今のところ唯一の発明品であり、政権交代可能な選挙制度は、国家の安定運用のために不可欠な制度なのです。
 これが阻害された日本では、今後、暴力革命に対しての重要な抑止力を失ったということが言えます。
 よしんば、この問題が収束して民主党政権になったとしても、官僚機構や既存与党の既得権に手をつようとするとどうなるか、強烈な脅しが入ったわけです。この意味は非常に重要です。
 国家の信用凋落もそうですが、今後10年20年を考える際、既得権へのメスとしての選挙の意味合いが無くなった事実は、非常に重たいと考えられます。
2009-03-04_19:21-teduka-C(0)::Politics

 その後も、小沢事務所関連の捜索は、あまりに不自然な展開が続いています。
 まず、自民党系に対する捜査は相変わらず一切ありません。
 政治献金として与野党に提供している場合、通常、与党側のほうが倍以上多いのが原則です。
 事実、西松の件でも、自民党代議士分をすべて合わせると、民主系の倍近い金額となることがわかっています。
 にもかかわらず、通常、全関連施設への一斉捜査を旨とする特捜部が、いまだに自民党系への捜査を行っていないのは、異様としか言いようがありません。


 ついで、捜査情報と称するものが、なぜか特定メディアに駄々もれであることがあげられます。
 元から自公寄りの産経新聞、読売新聞などでは「小沢氏側団体が主導 西松建設トンネル献金」「小沢氏事務所側から請求書」などとして大々的に書き連ねていますが、こうした件について公式発表は一切なく「捜査関係者の話で分かった」「(西松建設の)同社関係者の話でわかった」などと、すべて後からどうにでも言い換えの聞く伝聞形式をとっており、いったいどこから出てきた情報なのか事実が含まれているのかどうかさえ非常に怪しいものです。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090304/crm0903041340016-n1.htm
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090304-OYT1T00588.htm?from=navr
 こうした伝聞形式を使った印象操作、世論捜査手法は、イラク人質事件で行われた人質とその家族に対するバッシングに酷似しており、大変違和感を覚える報道が続いているといわざるを得ません。


 さらに、民主党岩手総支部への強制捜査についても、メディアはタイトルに「小沢氏事務所」などと書き、あたかも民主党に対する政治弾圧ではないかのような印象付けをしています。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4075825.html
 しかし実際に捜査が入っているのは民主党総支部であり、今現在も、先進国では異例の、選挙前の有力政党に対する立ち入り調査が行われています。
 これは過去無かったことであり、通常の国であれば、現行政府による選挙干渉とみなされても文句の言えないものです。
 この国の民主主義が、まさに今、官僚および与党とそれに付き従う大手メディアの手によって危機に陥れられていることを痛感します。
2009-03-04_17:23-teduka-C(0)::Politics

日記概略

政権交代準備罪

 白色クーデターとか、白色テロって何って言う質問をいくつか貰いました。
 これは、現行政権側からの対抗政敵に対する違法弾圧行為、わかりやすく言えば「政権交代準備罪」で捕まえたり殺したりする行為のことです。
 今回の小沢事務所に対する無法な取り調べは、まさに「政権交代準備罪」そのものです。


 それにしても自公の手先(というか信者?)と化した特捜部は、一体、個人名義の領収書で受け取った寄付金を、どのようにしたらその個人に支払った相手団体からの迂回寄付であると見抜けると言い張るつもりなのでしょうか?
 また、それをどのように証明するつもりなのでしょうか?
 超能力者でもいるのか、あるいは拷問か、逮捕者の家族を人質にとって脅迫でもするつもりなのでしょうか?
2009-03-04_01:32-teduka-C(0)::Politics