日記概略
ピクニックハンパー
以前ちょこっと書いた、フォートナム・アンド・メイソンのピクニックハンパーです。
日本では耳慣れませんが、「ハンパー」とは、英語で食料品を詰めたかごのこと。元々はフォートナムアンドメイソンで英国軍人向けに作られた食器と食品の詰め合わせだったのですが、そこから転じて今では、英国圏のクリスマスには欠かせない贈答品になっています。
私のピクニックハンパーは、食品は詰まって居らず、ピクニック向けの食器のみ。これを「ピクニックハンパー」といいます。このハンパーに、サンドウィッチなどの食品を詰めてピクニックに持って行く訳です。実はこのスタイルが本来のハンパーで、19世紀中盤には、英国上流階級でフォートナム・アンド・メイソンのピクニックハンパーが欠かせないものだった事が判る描写が多々残されています。
下記フォートナム・アンド・メイソンの公式ホームページにもあるように、チャールズ・ディケンズが記した「見てごらん!フォートナム・アンド・メイソンじゃないか。どのハンパーも緑の芝の上に大きく広げられて、ロブスターサラダがのぞいている。なんて素敵なのだろう!」というエプサムダービーでの風景は、まさに、このピクニックハンパーを指しています。
http://bit.ly/bzD0h0
こいつを車に詰め込んで、家族や友人と共に、あちこち旅に出たいと思います。
日本では耳慣れませんが、「ハンパー」とは、英語で食料品を詰めたかごのこと。元々はフォートナムアンドメイソンで英国軍人向けに作られた食器と食品の詰め合わせだったのですが、そこから転じて今では、英国圏のクリスマスには欠かせない贈答品になっています。
私のピクニックハンパーは、食品は詰まって居らず、ピクニック向けの食器のみ。これを「ピクニックハンパー」といいます。このハンパーに、サンドウィッチなどの食品を詰めてピクニックに持って行く訳です。実はこのスタイルが本来のハンパーで、19世紀中盤には、英国上流階級でフォートナム・アンド・メイソンのピクニックハンパーが欠かせないものだった事が判る描写が多々残されています。
下記フォートナム・アンド・メイソンの公式ホームページにもあるように、チャールズ・ディケンズが記した「見てごらん!フォートナム・アンド・メイソンじゃないか。どのハンパーも緑の芝の上に大きく広げられて、ロブスターサラダがのぞいている。なんて素敵なのだろう!」というエプサムダービーでの風景は、まさに、このピクニックハンパーを指しています。
http://bit.ly/bzD0h0
こいつを車に詰め込んで、家族や友人と共に、あちこち旅に出たいと思います。
日記概略
Photokina2010の動画レポート
2年に一度のカメラの祭典「Photokina2010」動画レポートが出来ました!
前編:
http://www.youtube.com/watch?v=5gCuRhZ24QE
後編:
http://www.youtube.com/watch?v=AGKwPVeFOqY
なお、文章レポートはこちら(PRONEWSコラム記事)をご覧ください。
前編:
http://bit.ly/9GqTgv
後編:
http://bit.ly/bt2ogQ
番外編:
http://bit.ly/a6sfyA
前編:
http://www.youtube.com/watch?v=5gCuRhZ24QE
後編:
http://www.youtube.com/watch?v=AGKwPVeFOqY
なお、文章レポートはこちら(PRONEWSコラム記事)をご覧ください。
前編:
http://bit.ly/9GqTgv
後編:
http://bit.ly/bt2ogQ
番外編:
http://bit.ly/a6sfyA
日記概略
愛車紹介(プジョー307SW)
車買い換え定番の愛車紹介です。
気合い入れて綺麗にしました!
ちなみに、これだけ綺麗でも、型が古すぎて中古価格は付きません(笑)
今度の愛車は、プジョー307SW Griffe前期型です。
現行モデルがプジョー308SW後期型なので、3代前の型になります。この車も2004年製。古い!
2万キロ走行で、約6年落ち。認定中古車の条件が初年度登録から6年までなので、プジョー認定中古車として出てくる307SW Griffeでは、恐らく最後の一台に近いかと思われます。
綺麗な割に滅茶苦茶安かったです。当たり前だけど(^^;
現行308SWと乗り比べて、最大の違いだったのが運転席からの視野。そこで、ブルーワイドドアミラーを装着。BMWのディーラーオプションにもなっている車検対応のものです。これで安心して都内も走れます。車自体が型落ちなのでパーツも型落ち、というわけで、これも長期在庫品を安くゲット。
アウトドアな使い方が多いので、必須なのがこれ。キャリアバーです。最近スキー場やキャンプ場などでキャリアバーごとまとめての盗難が多いそうなので、気合いを入れて鍵が破りにくい純正にしました。
愛車紹介、まだまだ続きます。
気合い入れて綺麗にしました!
ちなみに、これだけ綺麗でも、型が古すぎて中古価格は付きません(笑)
今度の愛車は、プジョー307SW Griffe前期型です。
現行モデルがプジョー308SW後期型なので、3代前の型になります。この車も2004年製。古い!
2万キロ走行で、約6年落ち。認定中古車の条件が初年度登録から6年までなので、プジョー認定中古車として出てくる307SW Griffeでは、恐らく最後の一台に近いかと思われます。
綺麗な割に滅茶苦茶安かったです。当たり前だけど(^^;
現行308SWと乗り比べて、最大の違いだったのが運転席からの視野。そこで、ブルーワイドドアミラーを装着。BMWのディーラーオプションにもなっている車検対応のものです。これで安心して都内も走れます。車自体が型落ちなのでパーツも型落ち、というわけで、これも長期在庫品を安くゲット。
アウトドアな使い方が多いので、必須なのがこれ。キャリアバーです。最近スキー場やキャンプ場などでキャリアバーごとまとめての盗難が多いそうなので、気合いを入れて鍵が破りにくい純正にしました。
愛車紹介、まだまだ続きます。
日記概略
車、買い換えました
車を以前の206SWクイックシルバーから買い換えました。
またしてもプジョーです(^^;
今度は、307SW Griffe。
2004年初年度登録の古い車ですが、2万キロの低走行で、ディーラー認定中古車として格安で買えました。
前から好きな車だったのですが、そろそろ生産年数的に認定中古車として入手する最後の機会だったので、思い切って乗り換えました。(そろそろ、前の206SWを乗り潰しつつあって、だんだん値段が付かなくなりつつあることもあり(^^;)
こんどの307SW Griffeも、2004年生まれだけあって、最初見たときは酷いボロでしたが、ディーラーさんに徹底的に直して貰い、新車同然……とまでは言いませんが、とても古い車には見えない状態での納車となりました。さすがはプジョー認定中古車です。
実は、307シリーズは、シャーシは現行の308シリーズと同じもの。エンジンやハンドル周りなども、308前期シリーズと同じなので、安心の実績があります。
私の車らしく、旧車ながらも電子装備や安全備品だけは出来る限り最新にしてあります。
ディーラーさんの徹底的なメンテのお陰で絶好調の愛車。
6万キロを共にした前の206SWクイックシルバー同様、長く乗り回したいと思っています。
またしてもプジョーです(^^;
今度は、307SW Griffe。
2004年初年度登録の古い車ですが、2万キロの低走行で、ディーラー認定中古車として格安で買えました。
前から好きな車だったのですが、そろそろ生産年数的に認定中古車として入手する最後の機会だったので、思い切って乗り換えました。(そろそろ、前の206SWを乗り潰しつつあって、だんだん値段が付かなくなりつつあることもあり(^^;)
こんどの307SW Griffeも、2004年生まれだけあって、最初見たときは酷いボロでしたが、ディーラーさんに徹底的に直して貰い、新車同然……とまでは言いませんが、とても古い車には見えない状態での納車となりました。さすがはプジョー認定中古車です。
実は、307シリーズは、シャーシは現行の308シリーズと同じもの。エンジンやハンドル周りなども、308前期シリーズと同じなので、安心の実績があります。
私の車らしく、旧車ながらも電子装備や安全備品だけは出来る限り最新にしてあります。
ディーラーさんの徹底的なメンテのお陰で絶好調の愛車。
6万キロを共にした前の206SWクイックシルバー同様、長く乗り回したいと思っています。
日記概略
一生の刀、到着
ついに、数年がかりで計画していた、一生ものの刀を手に入れました。
松葉國正刀匠作供武刀です。
2尺3寸5分、三条宗近写し風、古鉄入り。今年の薫山賞と同時期に打って頂いた刀です。
私があまりにおおざっぱな刀の振りをする為、あえて繊細な作りにしてもらっています。
単なる依頼刀というだけでなく、お手本となる刀でもある為、細々色々特殊な作りの刀となっています。
樋もなく、実際にはやや重い刀なのですが、バランスが優れているため非常に軽く感じる刀です。
柄巻きは皮ですが、実戦向きの片手巻き変形の特殊な巻き方をして貰って居ます。
銘は、ちょっと変わった為銘(ためめい)で。
松葉刀匠は武道のみならず鍛冶の師匠でもあるので、門人である私向けに特別に打った刀、という意味です。
これで一生の刀を手に入れたわけですが、さすがにあまり本数を持っていても面倒を見きれないので、手元の刀を何口か手放さないと行けません。
実は日本刀はそんなに高くはないので費用面はさほど問題ないのですが、実際に振る居合刀はどうしても錆びやすい為、あまり本数があるとメンテナンスが手間なんです。単なる眺めるだけの美術刀なら何本あっても良いのですが、眺めるだけの刀を買う趣味もないもので(^^;
それにしても、自分の為だけに生まれてきた刀を手にするのは、なんとも嬉しいものですね。
大事に使い、子々孫々代々伝えていこうと思っています。
参考)松葉國正鍛刀場 http://www.matsubakunimasa.jp/
松葉國正刀匠作供武刀です。
2尺3寸5分、三条宗近写し風、古鉄入り。今年の薫山賞と同時期に打って頂いた刀です。
私があまりにおおざっぱな刀の振りをする為、あえて繊細な作りにしてもらっています。
単なる依頼刀というだけでなく、お手本となる刀でもある為、細々色々特殊な作りの刀となっています。
樋もなく、実際にはやや重い刀なのですが、バランスが優れているため非常に軽く感じる刀です。
柄巻きは皮ですが、実戦向きの片手巻き変形の特殊な巻き方をして貰って居ます。
銘は、ちょっと変わった為銘(ためめい)で。
松葉刀匠は武道のみならず鍛冶の師匠でもあるので、門人である私向けに特別に打った刀、という意味です。
これで一生の刀を手に入れたわけですが、さすがにあまり本数を持っていても面倒を見きれないので、手元の刀を何口か手放さないと行けません。
実は日本刀はそんなに高くはないので費用面はさほど問題ないのですが、実際に振る居合刀はどうしても錆びやすい為、あまり本数があるとメンテナンスが手間なんです。単なる眺めるだけの美術刀なら何本あっても良いのですが、眺めるだけの刀を買う趣味もないもので(^^;
それにしても、自分の為だけに生まれてきた刀を手にするのは、なんとも嬉しいものですね。
大事に使い、子々孫々代々伝えていこうと思っています。
参考)松葉國正鍛刀場 http://www.matsubakunimasa.jp/
日記概略
独断と偏見:旅行鞄評論
ここで、たまにはオタク社長らしいコンテンツと言うことで、旅行鞄についての評論をしたいと思います。
定番かつ、日本国内で入手しやすいものを中心に、海外旅行にも耐えうる飛行機預け入れ可能なライン、という視点で見てみましょう。
今回は、自分が触ったことがあると言うことで、下記の7ブランドについての、独断と偏見による評価です。
・サムソナイト
http://www.samsonite.co.jp/
・TUMI
http://www.tumi.co.jp/shop/default.aspx
・ホクタン
http://www.hokutan-product.com/
・RIMOWA
http://www.hayashigo.co.jp/rimowa/
・Globe-trotter
http://www.globe-trotterltd.com/japan/
・ZERO HALLIBURTON
http://www.zerohalliburton.jp/
・Louis Vuitton
http://www.louisvuitton.com/jp/flash/index.jsp?direct1=cata
評価はそれぞれの機能毎に◎(+2点)、○(+1点)、_(±0点)、×(ー3点)の4段階で行います。
×のマイナスが大きいのは、旅行鞄という特性上、絶対に避けたい海外でのトラブルに直結する特性は2つ程度の利点を軽く潰してしまう、という理由です。
☆運搬性能(キャリー、重量、ハンドル工作など)
・サムソナイト ○ (標準的な能力です)
・TUMI ◎ (布製中心なので軽くタイヤも高性能)
・ホクタン ○ (軽くて丈夫、旧軍御用達)
・RIMOWA ◎ (アルミやPC製で軽く、タイヤも比較的高い性能)
・Globe-trotter ○ (紙製で軽いのですが、いかんせんタイヤの造りが古い)
・ZERO × (重い!ハンドルも痛い!)
・Louis Vuitton × (このカバンは、ポーターに持って貰うカバンです)
☆機能性能(荷物固定機能、荷物分類機能、その他ガジェットなど)
・サムソナイト ○ (標準的な能力です)
・TUMI ◎ (極めて合理的です。TUMIが始めた機能を他者がマネする事が多いのです)
・ホクタン _ (帝国軍人は中包みに風呂敷を使いましょう)
・RIMOWA _ (ベルトやネットは便利ですが、それだけです)
・Globe-trotter _ (ベルトは使い勝手が良く、見た目以上に便利です)
・ZERO _ (固定や分類にはNASAは興味がないのでしょう)
・Louis Vuitton _ (荷物の分類はメイドや執事の仕事です)
☆保護性能(中の荷物の対ショック、対破損、対盗難などについて)
・サムソナイト ○ (標準的な能力です)
・TUMI × (所詮布カバン。PCやカメラなど入れないように。鍵も、お気持ち程度で)
・ホクタン ○ (日本帝国の紙工作技術を舐めてはいけません)
・RIMOWA ◎ (カバンが壊れても中身が壊れないのがRIMOWAです)
・Globe-trotter ○ (案外頑丈で中身の保護はしっかりしています)
・ZERO ◎ (月の石すら運ぶカバンは伊達じゃありません)
・Louis Vuitton ◎ (例え乗っている船が爆沈しても荷物は無事という実績があります)
☆本体堅牢性能(カバン自体の対ショック、対破損能力)
・サムソナイト _ (プラスティックなのですぐ割れますが、安物よりは長持ちです)
・TUMI _ (布にしては頑張ってます)
・ホクタン ◎ (零戦や一式陸攻と同じ構造。頑丈です)
・RIMOWA × (カバン本体を壊して中身を守るのがRIMOWA流)
・Globe-trotter ◎ (象が踏んでも壊れ無いのは実証済みです)
・ZERO ◎ (ビルから落としても壊れないのが実証済みです)
・Louis Vuitton ◎ (タイタニックで唯一無事帰還したカバンです)
☆メンテナンス性能(本体メンテナンスの容易さ、サポートの充実性、入手しやすさ)
・サムソナイト ◎ (どこにでもある店、そしてどこでも買え、どこの店でも直せます)
・TUMI ◎ (TUMIのメンテナンス性の高さはピカイチです)
・ホクタン _ (メンテは完璧ですが、ホクタン社に送る必要有り)
・RIMOWA × (個人購入、並行に加え「海外修理品」は国内修理不可。お話になりません)
・Globe-trotter ○ (時間はかかりますが大抵のトラブルは確実に直せます)
・ZERO ○ (滅多に壊れないので、実は修理手順が不透明です)
・Louis Vuitton ◎ (世界中のどこかのLVの店舗にさえ持ち込ませれば万事OK)
☆デザイン性能(美的デザイン、個性、空港バゲッジクレームでの発見のしやすさ)
・サムソナイト × (ブラックレーベルはそこそこですが、やはり、ちょっと(^^;)
・TUMI ○ (みんなTUMIなので、空港では苦労します)
・ホクタン ○ (最近はアーミーカラーだけでなく、結構カラフルです)
・RIMOWA ○ (最近数が増えてきて、空港で苦労します)
・Globe-trotter ◎ (紙なのに個性が強く、どこでも目立ちます)
・ZERO ◎ (どこでも大変格好良いです。スーツケースは数も少なく目立ちます)
・Louis Vuitton ◎ (天下のLV様です。デザインがどうなんて聞く方が野暮)
☆カスタマイズ性
・サムソナイト × (カスタマイズ?だったらデザインの違うのを2個買えばいい話です)
・TUMI ○ (布なので、案外いじれます。ただし自分でいじること(^^;)
・ホクタン ◎ (自由自在なカスタマイズ性能。注文時になんでもお願いできます)
・RIMOWA × (シールを貼るくらいしかできません)
・Globe-trotter ○ (たまのビスポーク会に運良く当たればそこそこ自由に注文可)
・ZERO × (ZEROは良くも悪くも完成されています)
・Louis Vuitton × (下手にいじると財産価値がなくなるので、いじれません(^^;)
☆コスト性能(価格、維持コスト、財産価値)
・サムソナイト _ (すぐ壊れますが、使い捨ての出来る価格。ただし財産価値はありません)
・TUMI ○ (直して使えば結構長持ち。布なのでソーイングで直せます。財産価値ゼロ)
・ホクタン _ (元が柳行李なので、どうしても一生使いというより使い捨てです)
・RIMOWA × (修理改悪で財産価値がゼロになりました。事実上使い捨てカバンです)
・Globe-trotter ◎ (孫の代まで使え、財産価値もそこそこあります)
・ZERO ○ (ハイテク重視なので財産価値は無し。最新のZEROが最高のZEROです)
・Louis Vuitton ◎ (うっかり勢いで買っても、すぐ中古で売れます)
☆総合評価
・サムソナイト マイナス1点 (デザインやカスタマイズ性能が足を引っ張りました)
・TUMI 6点 (布製なので自由度が高いですね)
・ホクタン 7点 (国産だけあって自在に作れ、信頼性もあり、メンテも楽です)
・RIMOWA マイナス7点 (修理やメンテサービスの悪化が強烈に足を引っ張っています)
・Globe-trotter 10点 (長年の歴史の強みで完全な欠点が無いのがいいところです)
・ZERO 2点 (重さとNASA愛用のその特殊性が良くも悪くも、というところです)
・Louis Vuitton 4点 (カバンと言うよりも財産、宝飾品に近い存在です)
☆コメント
というわけで、上記思考を巡った結果、我が家のカバンはGlobe-trotterになったわけです。
さて、ここで詳細を。
サムソナイトは、あれで案外使えるカバンです。ただし、頻繁な旅行者には取り回しの悪さやデザイン性の悪さが強烈に効いてきます。まあ普通「スーツケース」といえばサムソナイトを連想するくらいに定番化しているカバンですので、持っている人も多いのではないでしょうか? また、ブラックラインと呼ばれるシリーズで、旅慣れた旅行者向けのライン展開も図ろうとしていますが、残念ながらその成果はいまいち出きっていません。なお、2004年までのACEサムソナイトは、日本のACE社がただブランドを借りていただけのものでサムソナイトとは全く別物です。ここでいう今のサムソナイトは米サムソナイトのものです。
TUMIは、実はデザイナーが一番好むカバンです。最大の利点は布製と言うこと。そして最大の欠点も布製と言うこと。軽く丈夫で、使いやすいカバンです。案外防水性などは高いのですが、空高く放り投げられたり機械に挟まれたりするのが日常茶飯事の預け入れ荷物としては、中身の保護力の低さがどうしても目立ちます。逆に言えば、服とか本などを預け入れるには最高のカバンです。
ホクタンは、冗談半分で軍隊色を強く書きましたが、二次大戦前からもっともハードな現場で使い続けられてきているという実績は侮れないものがあります。しかも実は皇室御用達です。ただし、元々官業中心の会社による生産なので、製品があまり一般的でなく、ショップやメンテナンスポイントが少ないことが問題。また、日本という国の文化で、カバンを一生使うという概念が薄く、柳行李的に、ある程度直したら使い捨てることが前提なのもGlobe-trotterとの大きな違いです。以前は軍人向け、官業向けラインなので運搬性能の悪さがありましたが、同じヴァルカンファイバー製のGlobe-trotterの影響もあり、最近は全体に大きく改善されつつあります。
Globe-trotterは、その歴史と知名度で熟れて居るところが一番の売り。英王室御用達も伊達じゃありません。ショップ数も多く、メンテナンスシステムも充実、良いものを数世代にわたって直しながら使い続けるという英国貴族文化の伝統が強く出ているのが、旅行鞄というものの性質にぴったりマッチしているのです。日本がもし戦勝国だったら、伝統を重んじる空気も残り、ホクタンとの地位は逆だったかも知れませんね(^^; Globe-trotterはポーターに運ばせることが前提の上流階級向けカバンにしてはバランスや運搬性能も良く、特に26インチ以下のラインは女性一人での運用が容易なように作られています。大型モデルでも、33インチのモデルには運搬バランスを取るために敢えて深さを出したエクストラディープケースなどが作られ、持ちやすい巻き皮のサブハンドルもサイドに付き、運用性が格段に上がっています。
ZEROは、そのメジャーな名前と街で見るアタッシュケースの数の割には、空港でスーツケースをあまり見かけない奇妙なカバンです。それもそのはず。とてつもなく重い金属の固まりのカバンは、重量に寛容な米系航空会社でもちょっと荷物を入れただけであっという間に制限重量に達するほど。その代わり、貴重品の運搬にはZERO以外の選択肢はない、という特殊なカバンです。異国の地について開けたとたん、出発地との気圧差で「プシュ」という小さな空気音がするのが感動です。実は、メディア関係者にも縁が深いカバンで、初物電子機器の発売前レビューなんかは、メーカーの方々が自らZEROで運んで来たものが多いのです。ちなみに実は、2007年にACE社傘下に入った為、現在は日系企業だったりします。その点も信頼感に繋がっています。
Louis Vuittonは、タイタニックで生き残ったことで有名なカバンですが、実は、これはこれでまた特殊なカバン。持ち主の女性が自分で運ぶことを一切考慮して居らず、全ラインが重く、バランスも極めて悪い造りに敢えてデザインされています。ポーターか、あるいは連れの男性が力自慢なところを見せて格好を付けるために存在していると言ってもよい、完全上流階級向けのカバンです。比較的軽めに作られた最近のソフトケースのトローリータイプでも、21インチの機内持ち込み最大サイズでなんと6kg越えでサブハンドル無し。機内持ち込みは7kgまでのところが多いので、荷物は1kgしか入れられないと言うことになります(^^; ハードケースにいたっては28インチで8キログラム。しかもサブハンドルどころかタイヤも無し、メインハンドルも曲線の効いた極めて持ちにくいもの。たまに、LVのハンドバッグの延長のつもりでLVのスーツケースをうっかり買ってしまった日本人女性がバゲッジクレームで悪戦苦闘している姿を見かけますが、相当に鍛えてない限り、女性が自分自身の手でこのカバンを運用するのは苦しいでしょう。同行ポーターを雇うか、常に鞄を持ってくれるマッチョな男性をそばに置く必要があります。Globe-trotterも明かな上流階級向けカバンですが、LVの徹底的な超重量級非バランス派の造りは、Globe-trotterが特に小さめのラインナップにおいて女性一人で運べるように工夫されてきたのとは正反対です。また、そうした特に工夫のない実直な造りのため偽物が作りやすく、アジアの空港バゲッジクレームで見かけるLVは、ひょっとすると本物よりも偽物の方が多いのではないかという状況も大問題です。
いずれにしても、こうしたスーツケースは、旅の間常にあなたと友にいる、あなたの相棒となるものです。
それぞれそれなりに値段も高く、普通の人には決してホイホイ気軽に買えるようなものでもありません。
このブログ記事が、是非とも、あなたの相棒をじっくりと選ぶ、その一助になれば幸甚です。
定番かつ、日本国内で入手しやすいものを中心に、海外旅行にも耐えうる飛行機預け入れ可能なライン、という視点で見てみましょう。
今回は、自分が触ったことがあると言うことで、下記の7ブランドについての、独断と偏見による評価です。
・サムソナイト
http://www.samsonite.co.jp/
・TUMI
http://www.tumi.co.jp/shop/default.aspx
・ホクタン
http://www.hokutan-product.com/
・RIMOWA
http://www.hayashigo.co.jp/rimowa/
・Globe-trotter
http://www.globe-trotterltd.com/japan/
・ZERO HALLIBURTON
http://www.zerohalliburton.jp/
・Louis Vuitton
http://www.louisvuitton.com/jp/flash/index.jsp?direct1=cata
評価はそれぞれの機能毎に◎(+2点)、○(+1点)、_(±0点)、×(ー3点)の4段階で行います。
×のマイナスが大きいのは、旅行鞄という特性上、絶対に避けたい海外でのトラブルに直結する特性は2つ程度の利点を軽く潰してしまう、という理由です。
☆運搬性能(キャリー、重量、ハンドル工作など)
・サムソナイト ○ (標準的な能力です)
・TUMI ◎ (布製中心なので軽くタイヤも高性能)
・ホクタン ○ (軽くて丈夫、旧軍御用達)
・RIMOWA ◎ (アルミやPC製で軽く、タイヤも比較的高い性能)
・Globe-trotter ○ (紙製で軽いのですが、いかんせんタイヤの造りが古い)
・ZERO × (重い!ハンドルも痛い!)
・Louis Vuitton × (このカバンは、ポーターに持って貰うカバンです)
☆機能性能(荷物固定機能、荷物分類機能、その他ガジェットなど)
・サムソナイト ○ (標準的な能力です)
・TUMI ◎ (極めて合理的です。TUMIが始めた機能を他者がマネする事が多いのです)
・ホクタン _ (帝国軍人は中包みに風呂敷を使いましょう)
・RIMOWA _ (ベルトやネットは便利ですが、それだけです)
・Globe-trotter _ (ベルトは使い勝手が良く、見た目以上に便利です)
・ZERO _ (固定や分類にはNASAは興味がないのでしょう)
・Louis Vuitton _ (荷物の分類はメイドや執事の仕事です)
☆保護性能(中の荷物の対ショック、対破損、対盗難などについて)
・サムソナイト ○ (標準的な能力です)
・TUMI × (所詮布カバン。PCやカメラなど入れないように。鍵も、お気持ち程度で)
・ホクタン ○ (日本帝国の紙工作技術を舐めてはいけません)
・RIMOWA ◎ (カバンが壊れても中身が壊れないのがRIMOWAです)
・Globe-trotter ○ (案外頑丈で中身の保護はしっかりしています)
・ZERO ◎ (月の石すら運ぶカバンは伊達じゃありません)
・Louis Vuitton ◎ (例え乗っている船が爆沈しても荷物は無事という実績があります)
☆本体堅牢性能(カバン自体の対ショック、対破損能力)
・サムソナイト _ (プラスティックなのですぐ割れますが、安物よりは長持ちです)
・TUMI _ (布にしては頑張ってます)
・ホクタン ◎ (零戦や一式陸攻と同じ構造。頑丈です)
・RIMOWA × (カバン本体を壊して中身を守るのがRIMOWA流)
・Globe-trotter ◎ (象が踏んでも壊れ無いのは実証済みです)
・ZERO ◎ (ビルから落としても壊れないのが実証済みです)
・Louis Vuitton ◎ (タイタニックで唯一無事帰還したカバンです)
☆メンテナンス性能(本体メンテナンスの容易さ、サポートの充実性、入手しやすさ)
・サムソナイト ◎ (どこにでもある店、そしてどこでも買え、どこの店でも直せます)
・TUMI ◎ (TUMIのメンテナンス性の高さはピカイチです)
・ホクタン _ (メンテは完璧ですが、ホクタン社に送る必要有り)
・RIMOWA × (個人購入、並行に加え「海外修理品」は国内修理不可。お話になりません)
・Globe-trotter ○ (時間はかかりますが大抵のトラブルは確実に直せます)
・ZERO ○ (滅多に壊れないので、実は修理手順が不透明です)
・Louis Vuitton ◎ (世界中のどこかのLVの店舗にさえ持ち込ませれば万事OK)
☆デザイン性能(美的デザイン、個性、空港バゲッジクレームでの発見のしやすさ)
・サムソナイト × (ブラックレーベルはそこそこですが、やはり、ちょっと(^^;)
・TUMI ○ (みんなTUMIなので、空港では苦労します)
・ホクタン ○ (最近はアーミーカラーだけでなく、結構カラフルです)
・RIMOWA ○ (最近数が増えてきて、空港で苦労します)
・Globe-trotter ◎ (紙なのに個性が強く、どこでも目立ちます)
・ZERO ◎ (どこでも大変格好良いです。スーツケースは数も少なく目立ちます)
・Louis Vuitton ◎ (天下のLV様です。デザインがどうなんて聞く方が野暮)
☆カスタマイズ性
・サムソナイト × (カスタマイズ?だったらデザインの違うのを2個買えばいい話です)
・TUMI ○ (布なので、案外いじれます。ただし自分でいじること(^^;)
・ホクタン ◎ (自由自在なカスタマイズ性能。注文時になんでもお願いできます)
・RIMOWA × (シールを貼るくらいしかできません)
・Globe-trotter ○ (たまのビスポーク会に運良く当たればそこそこ自由に注文可)
・ZERO × (ZEROは良くも悪くも完成されています)
・Louis Vuitton × (下手にいじると財産価値がなくなるので、いじれません(^^;)
☆コスト性能(価格、維持コスト、財産価値)
・サムソナイト _ (すぐ壊れますが、使い捨ての出来る価格。ただし財産価値はありません)
・TUMI ○ (直して使えば結構長持ち。布なのでソーイングで直せます。財産価値ゼロ)
・ホクタン _ (元が柳行李なので、どうしても一生使いというより使い捨てです)
・RIMOWA × (修理改悪で財産価値がゼロになりました。事実上使い捨てカバンです)
・Globe-trotter ◎ (孫の代まで使え、財産価値もそこそこあります)
・ZERO ○ (ハイテク重視なので財産価値は無し。最新のZEROが最高のZEROです)
・Louis Vuitton ◎ (うっかり勢いで買っても、すぐ中古で売れます)
☆総合評価
・サムソナイト マイナス1点 (デザインやカスタマイズ性能が足を引っ張りました)
・TUMI 6点 (布製なので自由度が高いですね)
・ホクタン 7点 (国産だけあって自在に作れ、信頼性もあり、メンテも楽です)
・RIMOWA マイナス7点 (修理やメンテサービスの悪化が強烈に足を引っ張っています)
・Globe-trotter 10点 (長年の歴史の強みで完全な欠点が無いのがいいところです)
・ZERO 2点 (重さとNASA愛用のその特殊性が良くも悪くも、というところです)
・Louis Vuitton 4点 (カバンと言うよりも財産、宝飾品に近い存在です)
☆コメント
というわけで、上記思考を巡った結果、我が家のカバンはGlobe-trotterになったわけです。
さて、ここで詳細を。
サムソナイトは、あれで案外使えるカバンです。ただし、頻繁な旅行者には取り回しの悪さやデザイン性の悪さが強烈に効いてきます。まあ普通「スーツケース」といえばサムソナイトを連想するくらいに定番化しているカバンですので、持っている人も多いのではないでしょうか? また、ブラックラインと呼ばれるシリーズで、旅慣れた旅行者向けのライン展開も図ろうとしていますが、残念ながらその成果はいまいち出きっていません。なお、2004年までのACEサムソナイトは、日本のACE社がただブランドを借りていただけのものでサムソナイトとは全く別物です。ここでいう今のサムソナイトは米サムソナイトのものです。
TUMIは、実はデザイナーが一番好むカバンです。最大の利点は布製と言うこと。そして最大の欠点も布製と言うこと。軽く丈夫で、使いやすいカバンです。案外防水性などは高いのですが、空高く放り投げられたり機械に挟まれたりするのが日常茶飯事の預け入れ荷物としては、中身の保護力の低さがどうしても目立ちます。逆に言えば、服とか本などを預け入れるには最高のカバンです。
ホクタンは、冗談半分で軍隊色を強く書きましたが、二次大戦前からもっともハードな現場で使い続けられてきているという実績は侮れないものがあります。しかも実は皇室御用達です。ただし、元々官業中心の会社による生産なので、製品があまり一般的でなく、ショップやメンテナンスポイントが少ないことが問題。また、日本という国の文化で、カバンを一生使うという概念が薄く、柳行李的に、ある程度直したら使い捨てることが前提なのもGlobe-trotterとの大きな違いです。以前は軍人向け、官業向けラインなので運搬性能の悪さがありましたが、同じヴァルカンファイバー製のGlobe-trotterの影響もあり、最近は全体に大きく改善されつつあります。
Globe-trotterは、その歴史と知名度で熟れて居るところが一番の売り。英王室御用達も伊達じゃありません。ショップ数も多く、メンテナンスシステムも充実、良いものを数世代にわたって直しながら使い続けるという英国貴族文化の伝統が強く出ているのが、旅行鞄というものの性質にぴったりマッチしているのです。日本がもし戦勝国だったら、伝統を重んじる空気も残り、ホクタンとの地位は逆だったかも知れませんね(^^; Globe-trotterはポーターに運ばせることが前提の上流階級向けカバンにしてはバランスや運搬性能も良く、特に26インチ以下のラインは女性一人での運用が容易なように作られています。大型モデルでも、33インチのモデルには運搬バランスを取るために敢えて深さを出したエクストラディープケースなどが作られ、持ちやすい巻き皮のサブハンドルもサイドに付き、運用性が格段に上がっています。
ZEROは、そのメジャーな名前と街で見るアタッシュケースの数の割には、空港でスーツケースをあまり見かけない奇妙なカバンです。それもそのはず。とてつもなく重い金属の固まりのカバンは、重量に寛容な米系航空会社でもちょっと荷物を入れただけであっという間に制限重量に達するほど。その代わり、貴重品の運搬にはZERO以外の選択肢はない、という特殊なカバンです。異国の地について開けたとたん、出発地との気圧差で「プシュ」という小さな空気音がするのが感動です。実は、メディア関係者にも縁が深いカバンで、初物電子機器の発売前レビューなんかは、メーカーの方々が自らZEROで運んで来たものが多いのです。ちなみに実は、2007年にACE社傘下に入った為、現在は日系企業だったりします。その点も信頼感に繋がっています。
Louis Vuittonは、タイタニックで生き残ったことで有名なカバンですが、実は、これはこれでまた特殊なカバン。持ち主の女性が自分で運ぶことを一切考慮して居らず、全ラインが重く、バランスも極めて悪い造りに敢えてデザインされています。ポーターか、あるいは連れの男性が力自慢なところを見せて格好を付けるために存在していると言ってもよい、完全上流階級向けのカバンです。比較的軽めに作られた最近のソフトケースのトローリータイプでも、21インチの機内持ち込み最大サイズでなんと6kg越えでサブハンドル無し。機内持ち込みは7kgまでのところが多いので、荷物は1kgしか入れられないと言うことになります(^^; ハードケースにいたっては28インチで8キログラム。しかもサブハンドルどころかタイヤも無し、メインハンドルも曲線の効いた極めて持ちにくいもの。たまに、LVのハンドバッグの延長のつもりでLVのスーツケースをうっかり買ってしまった日本人女性がバゲッジクレームで悪戦苦闘している姿を見かけますが、相当に鍛えてない限り、女性が自分自身の手でこのカバンを運用するのは苦しいでしょう。同行ポーターを雇うか、常に鞄を持ってくれるマッチョな男性をそばに置く必要があります。Globe-trotterも明かな上流階級向けカバンですが、LVの徹底的な超重量級非バランス派の造りは、Globe-trotterが特に小さめのラインナップにおいて女性一人で運べるように工夫されてきたのとは正反対です。また、そうした特に工夫のない実直な造りのため偽物が作りやすく、アジアの空港バゲッジクレームで見かけるLVは、ひょっとすると本物よりも偽物の方が多いのではないかという状況も大問題です。
いずれにしても、こうしたスーツケースは、旅の間常にあなたと友にいる、あなたの相棒となるものです。
それぞれそれなりに値段も高く、普通の人には決してホイホイ気軽に買えるようなものでもありません。
このブログ記事が、是非とも、あなたの相棒をじっくりと選ぶ、その一助になれば幸甚です。