Calender

<   November 2024   >
SunMonTueWedThuFriSat
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930


SEARCH



Twitter



日記詳細&コメント

LOOX-U買いました

 先月1ヶ月間設定に苦しんだ挙げ句、工人舎SH8を私の仕事へ導入することをあきらめました。
 SH8のOSを、WindowsVISTAで使おうが、XPで使おうが、本体性能の不安定さはいかんともしがたい、というのが結論です。
・レジューム/サスペンドが不安定(レジューム中に落ちる、そもそもレジュームに入らない、復帰しない)
・DirectX、特にDirect3Dが使えない(ネットで検索すると、どうもこれは元々そういうモノらしい)
 SH8は元々の発売当時の価格が12万円もするだけあってマシンスペックは今時のネットブック類に比べて相当に優れているのですが、BIOSやデバイスドライバの熟成が甘く、VISTA、XPどちらのOSを使うにせよ、エラーを抱えたままで使わざる得ないマシンのようです。
 工人舎さんは、まだまだ若いメーカーさんだけ有り、こうした、BIOSやデバイスドライバ面での問題が出やすいのかもしれません。趣味的に使うのであれば性能も高く問題無いのですが、仕事で使うにはあまりにも問題があるわけでして。
 最初はWindowsVISTAが悪いのだと思って、VISTAを恨んでいました。ごめんよVISTA。


 で、このままでは仕事にならないので、富士通の、LOOX-Uを買いました。
 WindowsXPが乗った、C40という、この年末に出たばかりの新型機です。
http://www.fmworld.net/fmv/pcpm0812/biblo_loox/lu/index.html
 LOOX-Uは、500グラム台の、超軽量モバイルPC。

 LOOX-Uは、コートのポケットに入るサイズなので、キーボードはかなり無理をしてあります。
 ただ、以前使っていたVAIO-Uとは違って、キーサイズに工夫をしてあり、かなり打ちやすい感じですね。(ちなみに、以前欲しがっていたタフブックのATOM機は、このキーボードの都合であきらめました)
 バッテリーもLバッテリーで公称11時間半も駆動し、しかもLバッテリー付きでも670gの超軽量。
 大きさがちょっと私のヘリハンのポケットギリギリですが、まあ、入るのでOK。

 SH8と比較すると、こんな感じ。

 SH8もかなりの小型機なのですが、LOOX-Uはそれよりもさらに小さい!


 LOOX-U/C40は、性能的には1年前に発売のSH8よりもかなり低く、極めて評判の悪い、US15Wというチップセットを積んでいます。
 US15Wとは要するに、今色々な意味で話題のVAIO-Pと同じもの。こいつのグラフィック部分はPowerVRという、懐かしのバーチャファイターシリーズ用に1996年にリリースされたチップの末裔で、約15年前の基本設計。つまり性能は極めて低い物です。
 メモリも小型化のために1GBしか搭載しておらず、これも2GB搭載可能なSH8よりも下。CPUも、ATOM-Z530というCPUで、昔のPentiumMにCoreアーキテクチャのコマンドだけ実行可能なおまけを付けたもの。これもSH8の搭載するA110と似たような性能。
 ぶっちゃけ、LOOX-U/C40は、カタログスペックだけなら、SH8よりもはるかに劣る機械であるわけです。


 ところが、実際に使ってみると、これが快適。
 SH8で15日間苦しんだセットアップ作業が2日で終わり、3日目には実業務に投入できました。
 インストールやデバイス類のセットアップでは、ほとんどノントラブルで行けました。サーバーとの連動などもばっちり。BuletoothでのGPSとの連動も出来ました。
 AdobeのCS3マスターコレクション(つまり、Adobeのプロデザイナー向け製品全部入り)もぶち込んだのですが、ちゃんと使えました(笑)
 さすがにUS15Wチップの性能では3dsMAXは動かないのでそっちは入れていませんが、3D用途以外であれば、十分に使えるようです。
 筆圧感知こそ無いものの、タッチパネル付き液晶のため、グラフィックには向いているんですよね。外出しながらのディレクションやアイディア描画には十分です。
 しかも、液晶サイズが1280×800WGXA!
 もちろん、レジュームも正常運転。スタバでタリーズで、パタンパタンと閉じるだけで大活躍です。
 結局、コンピュータって、単にハードウェアのカタログスペックだけで性能が決まらないんですよね。


 実用しないうちにお古となったSH8は、前回日記に書いたような、デバイスドライバをいくつか殺してDirect3Dを使えるようにした処理の上、OSをXPにしてスタッフに提供。彼は外で文章打ちとかをしないスタッフなので、プレゼン用途にさえ使えれば、レジュームや画面回転が不自由でもなんとかなるそうなので……
 SH8の機械の構成自体は悪い物じゃないですし、デザインも好きなメーカーさんなのですが、デバイス/ソフトウェア面での改善を強く望みたいものです。


 それにしても、モバイル用Core2Duoあたりの最新に近いCPUを積んで、メモリ共用でない専用グラフィックチップも積んだ、タッチパネル付WGXAの、7〜9型程度の1キログラム以下の超小型機を出せば、デザイナーにバカ売れすると思うんですけどねえ。
 アイディアのメモや出先での軽作業機として、かなりの需要があると思うのですよね。
 どこかのメーカーで作ってくれないものでしょうか。
2009-02-01_05:57-teduka::General

Comments


No comments yet

Add Comments