日記詳細&コメント
香港に行ってきました
特捜部暴走やぎっくり腰で遅れましたが、香港行きの簡単なレポートです。
まず、今回の香港行きの目的は、アジア最大のおもちゃフェア「Toys&Games fair」への参加です。
このフェアは、同時開催で、日本のアニメも多数参加している「Licensing fair」や赤ちゃん、文具関係のフェアまでやっている超大規模なもので、アニメ業界関係者なら一度は参加しておいて損はないものなんです。
これについて詳しくは、PRONEWSのコラムあたりでご紹介しますので、お楽しみに。
今回、香港行きにはANAの羽田発香港国際空港行きの深夜便を利用しました。
夕方まで仕事をしてから出かけられるので、大変に便利です。
しかも今回、.なんと、ビジネスクラス!(とはいえ、マイレージをためての事なので、超格安出張です(^^;)
本来はこの深夜便、香港国際空港から香港の街中へのエアポートエクスプレスの最終便には間に合わないはずなのですが……
さすがはANA。見事な地上との連携で、ちゃんと終電に間に合わせてくれました。
到着した部屋は……
なんとゴージャスな、高層階のハーバービュー!しかもコンベンションセンター直結!
実はこれもHISの超格安なのは内緒です(^^;
ホテルの高い香港にあって、HISの価格は破格です。素晴らしい。
そして、仮眠を取ったあとで夜明け。
会場が一望できる、素晴らしい景色!
とりあえず現地初日の1月12日は、丸一日「Toys&Games fair」への参加で終わりました。(11日は移動日でしたので、まあ、ノーカウントで)
続いて二日目。13日。
この日は「Toys&Games fair」もそこそもに、マカオへの移動です。
マカオでは、華聨茶葉公司さんに行くことが目的です。
この華連茶葉公司は、マカオ香港域最大の茶商にして中国プーアル茶流通の世界最大手なのですが、いかんせん、実は香港マカオ以外への販売をして居らず、.外国人である日本人の私が華聨茶葉公司さんでお茶を買うためには、直接マカオまで行かなければいけないんですよね。
この華聨茶葉公司さんに卸されるお茶は、茶葉が全く違うので、どうしても手に入れておきたかったのです。
特にプーアル茶の餅茶(茶葉を固めた円盤状のもの)では、専用の発酵用倉庫まで持つ、世界最高峰のお店なのです。
ここでは、トランクいっぱいのお茶をゲット。
中でも、華聨茶葉公司名物、六大茶山の二〇〇二年セットを2つも入手できたのは幸いでした。
数十年熟成して楽しめるビンテージプーアルの中でも特に価値が高いのが六大茶山のもの。
斑章山の野生の茶葉、易武正山の野生の茶葉、南糯山の野生の茶葉、倚邦山の野生の茶葉、攸樂山の野生の茶葉、邦威山の野生の茶葉、そして、これらとの飲み比べ用の最上の雲南七子餅茶のセットです。
いずれも、樹齢数百年以上の古樹から採った茶葉です。
なかでも、二〇〇四年以前のものは、機械化される前、しかも年2度摘みの頃に作られたもので希少価値が高く、味も香りも優れているとされています。(二〇〇五年から三度摘みなのですが、ここまでが辛うじて昔の味を保ってる範囲。二〇〇六年以降のものは薄いと言われています)
日本で買えば一財産とも言える稀少なお茶ですが、片言を繰り返して何とか譲ってもらえました。
その後、マカオの街を散策しました。
ちょうどマカオは、それまでの風俗とギャンブルの街から、ラスベガスのようなエンターテインメントの街への脱皮を目指したところで、サブプライムローンの破綻に始まる世界不況を食らってしまいました。
世界不況のダメージはてきめんで、リスボンカジノからセドナ広場を通るマカオの目抜き通りですら、こんな有様です。
いや、これがあの華やかなマカオなのかと愕然とします。
カジノの無料送迎バスにも不況の影響は現れていて、たとえばリスボンカジノでは、去年までは香港フェリーターミナルへのバスが1時間6〜10本、中国本土国境へのバスが1時間3本だったのが、いまでは、香港フェリーターミナル行きのバスが1時間5本と減便し、代わりに中国本土国境へのバスが1時間6本に増便していました。
一部の富裕層の本土人だけではなく、中所得層の中国本土人にまでターゲットを下げてきているのだそうです。
それにしても、とてもこの風景があのマカオとは思えません。
ここで、気を取り直して、いったんフェリーターミナルに戻って荷物をロッカーに預けたあと、ヴェネツィアンへと移動します。
とまあ、気楽に書きましたが、この「荷物をロッカーに預ける」だけで一苦労。ロッカーはコインしか使えない上、10ドル硬貨を弾く仕組みなのです。しかも両替をする係員は10ドルはその機械を通るの一点張りで全部10ドル硬貨で渡してくれちゃいます。ちゃりんちゃりんと何度も試したあげく、なけなしの小銭をかき集めてなんとか預け入れることが出来ました。
そんな苦労の後、無料バスでヴェネツィアンに着いたら、まずは、定番のギャンブル!
得意の大小で勝負を挑みます。
とにかくギャンブルのコツは、短時間、短期決戦。
時間を掛ければ掛けるだけ、確率は平坦化されて負けが込むのがギャンブルです。
結果は、まあまあの勝利。
レートが悪いところで換金してしまったので、それを取り戻す程度に懐がある程度暖かくなったところで、1時間程度で勝負を終わらせて、あとは散策です。
ヴェネツィアンは、ホテルとはいえ、一つの街のようなメガカジノ。この中だけでショッピング、ギャンブル、食事等々一通りを済ませることが出来ます。ここの見学がなかなか楽しいのです。
最近はマカオもすっかり欧米化が進み、ヴェネツィアンの中でもおいしいカフェラテも楽しむことが出来ます。
もちろん、コーヒーのあては、マカオ名物エッグタルトです。
そんなヴェネツィアンで流行っているのは……
なぜか近藤真彦。
やはり、レースの街マカオだけあって、レーサーのマッチは受けがいいのかも知れません。
夕食は、これもお手軽にマカオ名物豚肉ハンバーガー。
安上がりですが、大変満足でした。
そしてフェリーに乗って香港にとんぼ返り。
三日目14日は、昼前にチェックアウトしてそのまま一日を過ごし、翌朝早朝1時の便で日本に帰るという強行軍です。
思えば、この無理が腰への祟り初めの気もします。
この日はまず、香港定番の茶葉店「林奇苑茶行」さんへ。
ここでは、ただの中国茶だけではなく、オリジナルのラプサンスーションやライチ紅茶など、中国産の紅茶も手に入れることが出来ます。どこか英国の香りがするのは、さすがは香港の老舗。
そして、香港の街中を散策すると……
「猫屋」と書かれた段ボールに入った猫の姿が(^^;
実はこれ、猫を売っているわけではありません。
「猫屋」とは、広東語では「中古品店」のこと。
つまりこの猫ちゃん、れっきとしたお店の看板で、仕事中なんですね。
こういう風景を見ると、招き猫の文化も、東アジア広域のものなのかな、などとも思います。
そして昼食は、地元のファーストフード系丼飯。「丼」というのは日本語で、中国語では「蓋飯」といいます。
いろいろな肉が濃いめの味付けにしてあって、それが蒸しご飯の上に載って、日本円で300円程度。香港は物価は高いのですが、食費が安いのが幸せですね。
調子に乗って、今度は高級なお茶もしてみようということで、アフタヌーンティーで名高い、グランドハイアットホテルのアフタヌーンティーバッフェを。
食べ放題時間無制限の高級アフタヌーンティー。これでも日本円で2500円。
これは、日本では味わえない幸せです。
時間が余る最終日らしい、ノンビリとしたひとときでした。
ところが、ここで読んでいた新聞に、なにやら民主党小沢事務所関連で変な記事が……
分析を得意とするファイナンシャルタイムズに似合わず、ずいぶん慎重に、あくまでもNHKの報道ではこうだ、と突き放した書き方をしています。
……どうも、また、検察が何か不自然なことをしでかしたようです。
そう、この時は知らなかったのですが、西松事件の公判維持に失敗した検察が、今度は水谷建設などの方向で再度強制査察をおっぱじめて居たのです。
とりあえず日本の様子が心配になり、荷物を預けてあったホテルに戻って、事情を聞きます。
すると、もっととんでもない答えが返ってきたではないですか!
ベルマン「他の日本人のお客様の話では、日本の羽田か成田で飛行機が撃墜されたらしいです。詳しいことは分かりませんが、今日はおもちゃショー最終日で混むこともあるし、サーも急いで空港に行った方がいいですよ」
私「!!!」
先ほどのニュース記事を合わせると、日本でクーデターでも起こったのかと気が気ではありません。
とりあえず、荷物をひっつかんで空港を目指します。
空港への道すがら日本へ電話を入れると、空港システムに異常があるらしいですが、他には特になにもない様子。
とはいえ、日本は世界有数の強烈な報道管制が布かれている言論の自由のない国ですから、油断は出来ません。
なにしろ、日航機墜落でも、阪神大震災でも、官憲当局の許可が出るまではほとんど報道をしなかった、筋金入りの官僚支配報道体制です。
大丈夫だろうとは思いながらも緊張しながら空港に駆け込んで、事情を聞きます。
すると……
係員のおねえさん「撃墜(ショットダウン)?……ああ、そうじゃないわ、シャットダウンよシャットダウン(笑)」
私「?」
係員のお姉さん「成田と羽田のコンピュータシステムがシャットダウンして、それでいろいろ遅れてるみたい。今のところあなたの飛行機は定時より30分早く搭乗口に集まるように指示が出ているだけね」
どうも、ベルマンの兄ちゃんが、成田と羽田の混乱で「シャットダウンシャットダウン」と呟きながら慌てて帰路につく日本人たちを見て、撃墜と誤解したらしいですね(^^;
まあ、お騒がせではあったけど、人死にが出て無くって何よりです。
こうして、飛行機の出発時間よりも6時間も早く空港に着いてしまったため、とりあえず空港を散策です。
見れば、凄い大荷物の一団が。
ケニア行きの人たちのようですが、皆さんものすごい荷物の量です。
貿易をやっているのでしょうけど、この荷物の量で飛行機が飛ぶのか、ちょっと心配になります(^^;
あまりに早く着きすぎたので、ノンビリしようと思い、空港内ラウンジを探しますが……
あれ?
なんと、PriorityPassで入れるラウンジの内、インド航空のラウンジ2つが閉鎖されているではないですか!
これもまた、不況の影響でしょうか……
仕方がないので、トラベラーズラウンジという、定番の有料ラウンジに向かいますが……
インド航空ラウンジが閉鎖された分、いろいろなカードサービスのラウンジが押し込められていて、もう、訳の分からない状態に(^^;
ラウンジ内は昼時の学食を思い起こさせる、怒声と落とした皿の割れる音飛び交う大混雑です。
こりゃ参った(^^;
幸い、今回はマイレージのおかげでビジネスクラスでしたので、途中からANAのラウンジに切り替えて、事なきを得ました。
そして、旅の最後にANAのラウンジで知った検察の暴走開始は、またこれはこれで衝撃でした。
これからそういう祖国に帰るのだと思うと、さすがに不安になります。
まさか、日本よりも香港の方を安心できる国だなんて思う日が来るとは、夢にも思いませんでした……
……別に民主党政権に限ったことではないですが、こうした官僚の圧政については、なんとかしなきゃいけませんね。
まず、今回の香港行きの目的は、アジア最大のおもちゃフェア「Toys&Games fair」への参加です。
このフェアは、同時開催で、日本のアニメも多数参加している「Licensing fair」や赤ちゃん、文具関係のフェアまでやっている超大規模なもので、アニメ業界関係者なら一度は参加しておいて損はないものなんです。
これについて詳しくは、PRONEWSのコラムあたりでご紹介しますので、お楽しみに。
今回、香港行きにはANAの羽田発香港国際空港行きの深夜便を利用しました。
夕方まで仕事をしてから出かけられるので、大変に便利です。
しかも今回、.なんと、ビジネスクラス!(とはいえ、マイレージをためての事なので、超格安出張です(^^;)
本来はこの深夜便、香港国際空港から香港の街中へのエアポートエクスプレスの最終便には間に合わないはずなのですが……
さすがはANA。見事な地上との連携で、ちゃんと終電に間に合わせてくれました。
到着した部屋は……
なんとゴージャスな、高層階のハーバービュー!しかもコンベンションセンター直結!
実はこれもHISの超格安なのは内緒です(^^;
ホテルの高い香港にあって、HISの価格は破格です。素晴らしい。
そして、仮眠を取ったあとで夜明け。
会場が一望できる、素晴らしい景色!
とりあえず現地初日の1月12日は、丸一日「Toys&Games fair」への参加で終わりました。(11日は移動日でしたので、まあ、ノーカウントで)
続いて二日目。13日。
この日は「Toys&Games fair」もそこそもに、マカオへの移動です。
マカオでは、華聨茶葉公司さんに行くことが目的です。
この華連茶葉公司は、マカオ香港域最大の茶商にして中国プーアル茶流通の世界最大手なのですが、いかんせん、実は香港マカオ以外への販売をして居らず、.外国人である日本人の私が華聨茶葉公司さんでお茶を買うためには、直接マカオまで行かなければいけないんですよね。
この華聨茶葉公司さんに卸されるお茶は、茶葉が全く違うので、どうしても手に入れておきたかったのです。
特にプーアル茶の餅茶(茶葉を固めた円盤状のもの)では、専用の発酵用倉庫まで持つ、世界最高峰のお店なのです。
ここでは、トランクいっぱいのお茶をゲット。
中でも、華聨茶葉公司名物、六大茶山の二〇〇二年セットを2つも入手できたのは幸いでした。
数十年熟成して楽しめるビンテージプーアルの中でも特に価値が高いのが六大茶山のもの。
斑章山の野生の茶葉、易武正山の野生の茶葉、南糯山の野生の茶葉、倚邦山の野生の茶葉、攸樂山の野生の茶葉、邦威山の野生の茶葉、そして、これらとの飲み比べ用の最上の雲南七子餅茶のセットです。
いずれも、樹齢数百年以上の古樹から採った茶葉です。
なかでも、二〇〇四年以前のものは、機械化される前、しかも年2度摘みの頃に作られたもので希少価値が高く、味も香りも優れているとされています。(二〇〇五年から三度摘みなのですが、ここまでが辛うじて昔の味を保ってる範囲。二〇〇六年以降のものは薄いと言われています)
日本で買えば一財産とも言える稀少なお茶ですが、片言を繰り返して何とか譲ってもらえました。
その後、マカオの街を散策しました。
ちょうどマカオは、それまでの風俗とギャンブルの街から、ラスベガスのようなエンターテインメントの街への脱皮を目指したところで、サブプライムローンの破綻に始まる世界不況を食らってしまいました。
世界不況のダメージはてきめんで、リスボンカジノからセドナ広場を通るマカオの目抜き通りですら、こんな有様です。
いや、これがあの華やかなマカオなのかと愕然とします。
カジノの無料送迎バスにも不況の影響は現れていて、たとえばリスボンカジノでは、去年までは香港フェリーターミナルへのバスが1時間6〜10本、中国本土国境へのバスが1時間3本だったのが、いまでは、香港フェリーターミナル行きのバスが1時間5本と減便し、代わりに中国本土国境へのバスが1時間6本に増便していました。
一部の富裕層の本土人だけではなく、中所得層の中国本土人にまでターゲットを下げてきているのだそうです。
それにしても、とてもこの風景があのマカオとは思えません。
ここで、気を取り直して、いったんフェリーターミナルに戻って荷物をロッカーに預けたあと、ヴェネツィアンへと移動します。
とまあ、気楽に書きましたが、この「荷物をロッカーに預ける」だけで一苦労。ロッカーはコインしか使えない上、10ドル硬貨を弾く仕組みなのです。しかも両替をする係員は10ドルはその機械を通るの一点張りで全部10ドル硬貨で渡してくれちゃいます。ちゃりんちゃりんと何度も試したあげく、なけなしの小銭をかき集めてなんとか預け入れることが出来ました。
そんな苦労の後、無料バスでヴェネツィアンに着いたら、まずは、定番のギャンブル!
得意の大小で勝負を挑みます。
とにかくギャンブルのコツは、短時間、短期決戦。
時間を掛ければ掛けるだけ、確率は平坦化されて負けが込むのがギャンブルです。
結果は、まあまあの勝利。
レートが悪いところで換金してしまったので、それを取り戻す程度に懐がある程度暖かくなったところで、1時間程度で勝負を終わらせて、あとは散策です。
ヴェネツィアンは、ホテルとはいえ、一つの街のようなメガカジノ。この中だけでショッピング、ギャンブル、食事等々一通りを済ませることが出来ます。ここの見学がなかなか楽しいのです。
最近はマカオもすっかり欧米化が進み、ヴェネツィアンの中でもおいしいカフェラテも楽しむことが出来ます。
もちろん、コーヒーのあては、マカオ名物エッグタルトです。
そんなヴェネツィアンで流行っているのは……
なぜか近藤真彦。
やはり、レースの街マカオだけあって、レーサーのマッチは受けがいいのかも知れません。
夕食は、これもお手軽にマカオ名物豚肉ハンバーガー。
安上がりですが、大変満足でした。
そしてフェリーに乗って香港にとんぼ返り。
三日目14日は、昼前にチェックアウトしてそのまま一日を過ごし、翌朝早朝1時の便で日本に帰るという強行軍です。
思えば、この無理が腰への祟り初めの気もします。
この日はまず、香港定番の茶葉店「林奇苑茶行」さんへ。
ここでは、ただの中国茶だけではなく、オリジナルのラプサンスーションやライチ紅茶など、中国産の紅茶も手に入れることが出来ます。どこか英国の香りがするのは、さすがは香港の老舗。
そして、香港の街中を散策すると……
「猫屋」と書かれた段ボールに入った猫の姿が(^^;
実はこれ、猫を売っているわけではありません。
「猫屋」とは、広東語では「中古品店」のこと。
つまりこの猫ちゃん、れっきとしたお店の看板で、仕事中なんですね。
こういう風景を見ると、招き猫の文化も、東アジア広域のものなのかな、などとも思います。
そして昼食は、地元のファーストフード系丼飯。「丼」というのは日本語で、中国語では「蓋飯」といいます。
いろいろな肉が濃いめの味付けにしてあって、それが蒸しご飯の上に載って、日本円で300円程度。香港は物価は高いのですが、食費が安いのが幸せですね。
調子に乗って、今度は高級なお茶もしてみようということで、アフタヌーンティーで名高い、グランドハイアットホテルのアフタヌーンティーバッフェを。
食べ放題時間無制限の高級アフタヌーンティー。これでも日本円で2500円。
これは、日本では味わえない幸せです。
時間が余る最終日らしい、ノンビリとしたひとときでした。
ところが、ここで読んでいた新聞に、なにやら民主党小沢事務所関連で変な記事が……
分析を得意とするファイナンシャルタイムズに似合わず、ずいぶん慎重に、あくまでもNHKの報道ではこうだ、と突き放した書き方をしています。
……どうも、また、検察が何か不自然なことをしでかしたようです。
そう、この時は知らなかったのですが、西松事件の公判維持に失敗した検察が、今度は水谷建設などの方向で再度強制査察をおっぱじめて居たのです。
とりあえず日本の様子が心配になり、荷物を預けてあったホテルに戻って、事情を聞きます。
すると、もっととんでもない答えが返ってきたではないですか!
ベルマン「他の日本人のお客様の話では、日本の羽田か成田で飛行機が撃墜されたらしいです。詳しいことは分かりませんが、今日はおもちゃショー最終日で混むこともあるし、サーも急いで空港に行った方がいいですよ」
私「!!!」
先ほどのニュース記事を合わせると、日本でクーデターでも起こったのかと気が気ではありません。
とりあえず、荷物をひっつかんで空港を目指します。
空港への道すがら日本へ電話を入れると、空港システムに異常があるらしいですが、他には特になにもない様子。
とはいえ、日本は世界有数の強烈な報道管制が布かれている言論の自由のない国ですから、油断は出来ません。
なにしろ、日航機墜落でも、阪神大震災でも、官憲当局の許可が出るまではほとんど報道をしなかった、筋金入りの官僚支配報道体制です。
大丈夫だろうとは思いながらも緊張しながら空港に駆け込んで、事情を聞きます。
すると……
係員のおねえさん「撃墜(ショットダウン)?……ああ、そうじゃないわ、シャットダウンよシャットダウン(笑)」
私「?」
係員のお姉さん「成田と羽田のコンピュータシステムがシャットダウンして、それでいろいろ遅れてるみたい。今のところあなたの飛行機は定時より30分早く搭乗口に集まるように指示が出ているだけね」
どうも、ベルマンの兄ちゃんが、成田と羽田の混乱で「シャットダウンシャットダウン」と呟きながら慌てて帰路につく日本人たちを見て、撃墜と誤解したらしいですね(^^;
まあ、お騒がせではあったけど、人死にが出て無くって何よりです。
こうして、飛行機の出発時間よりも6時間も早く空港に着いてしまったため、とりあえず空港を散策です。
見れば、凄い大荷物の一団が。
ケニア行きの人たちのようですが、皆さんものすごい荷物の量です。
貿易をやっているのでしょうけど、この荷物の量で飛行機が飛ぶのか、ちょっと心配になります(^^;
あまりに早く着きすぎたので、ノンビリしようと思い、空港内ラウンジを探しますが……
あれ?
なんと、PriorityPassで入れるラウンジの内、インド航空のラウンジ2つが閉鎖されているではないですか!
これもまた、不況の影響でしょうか……
仕方がないので、トラベラーズラウンジという、定番の有料ラウンジに向かいますが……
インド航空ラウンジが閉鎖された分、いろいろなカードサービスのラウンジが押し込められていて、もう、訳の分からない状態に(^^;
ラウンジ内は昼時の学食を思い起こさせる、怒声と落とした皿の割れる音飛び交う大混雑です。
こりゃ参った(^^;
幸い、今回はマイレージのおかげでビジネスクラスでしたので、途中からANAのラウンジに切り替えて、事なきを得ました。
そして、旅の最後にANAのラウンジで知った検察の暴走開始は、またこれはこれで衝撃でした。
これからそういう祖国に帰るのだと思うと、さすがに不安になります。
まさか、日本よりも香港の方を安心できる国だなんて思う日が来るとは、夢にも思いませんでした……
……別に民主党政権に限ったことではないですが、こうした官僚の圧政については、なんとかしなきゃいけませんね。
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