手塚さん | しけたさん |
「鋼鉄の少女たち」対談 -第2回- |
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手塚 |
でも、鋼鉄世界の戦争って、書いてて、いまいち萌えないんだよねぇ。 |
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しけた |
へ? どこが気に入りませんか? |
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手塚 |
いや、だって、地上はいずってても、ねぇ・・・ |
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しけた |
あぁ、なるほど。現代戦ですもんね。手塚さんの好きなの。 |
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手塚 |
特に、ゲリラ戦とか、萌え。後は、大量殺戮兵器を間に挟んだ静かな戦いも熱い! |
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しけた |
いやあ、でも現代戦はリアルすぎてだめですねぇ・・・ |
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手塚 |
あぁ、鋼鉄の世界はそれだから、まだ飛行機がないわけか。 |
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しけた |
ま、そうです。戦車が兵器として役に立っていた、古き良き時代ですね。 |
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手塚 |
今は、戦車をまともな兵器として考えている国って、ほとんど無いもんねぇ。 |
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しけた |
いくら航空戦力全盛の時代とはいえ、悲しいことです。 |
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手塚 |
いや、航空兵器の強さもあるけど、なにより、個人携帯兵器の性能向上が戦車の地位をいちぢるしく貶めてるでしょ? |
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しけた |
あぁ、アフガンゲリラとか、ですね。 |
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手塚 |
そうそう。結局ゲリラ戦術の盛んな地域では、戦車なんて単なる高価な棺おけになっちゃう。いくら戦車が強くても、一台で地方市町村の年間予算に匹敵するくらいの金額がするし、それに乗っている兵士はもっと金がかかってる。 |
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しけた |
後は、指揮系統や戦術そのものの進歩も重要な要素ですよね。 |
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手塚 |
そういうのも大きいね。そうした進歩した戦術が取れる国家が少ないとはいえ、物語として現代戦を描こうと思ったら、そうした戦術は避けて通れないしね。 |
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しけた |
すると、戦車なんて出番なくなっちゃいますもんね。それじゃあつまんないですよね。 |
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手塚 |
そうだね。戦車だけじゃなくって、コンピュータの陰に隠れちゃって、個々人の兵士の顔だって見えてこない。 |
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しけた |
そういうのって、結局ゲリラとか、テロリズムですよね。 |
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手塚 |
そうそう。今は、さすがにそういうのを肯定できるような雰囲気の世の中じゃないしね。 |
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