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 元々ヨット用の工具を持っているので、ナイフ制作では特に工具は要らないと思っていました。ところが、いざ本格的に始めてみると色々と必要になってきます。


・ヤスリ
 普通のヤスリだと、最近のナイフに使われる良い鋼材を削ることは出来ない。
 金工用の、しかもメーカー指定の奴が必要。


・ボール盤
 数千円の奴だとがたついちゃって厳しい
 ちゃんとドイトとかで買わないと駄目っぽい


・万力と作業台
 船に据え付けるために買って置いたプラスティックの奴だと明らかに力不足。
 ちゃんとした作業台買わないとなあ。


・グラインダー
 ベルトもディスクもランダムも、私が持っているのは、基本的に船用なので、木工用。
 金工には辛いかも……
 これはまあ、作業しながら様子見で。


 とはいえ、どれもこれもありきたりの工具なので、そんなにお金はかからない模様。
 一番やっかいなのが……材料費ですね。


 新興国での需要でステンレスが暴騰しており、板材だけで、1万円越えもざら。
 学生時代にちょっと金工をいじっていたノリで何気なしに三層ステンの利器材を買ったら、レジで金額を聞いて卒倒しそうになりました。
 さらに、柄の木材も暴騰中。
 こりゃ、多くのナイフメーカーが店を畳んじゃうわけですよ。
 今はまだ、皆さん暴騰前に買い込んだ材料で作業をされているから価格に反映されていないようですが、今の価格で計算すると、ほとんどのカスタムナイフが原価割れ近いんじゃないでしょうか?


 オリンピックが終われば落ち着くのかなあ。
2008-05-21_18:22-teduka-C(0)::General

 関に行ってきました!

 関は刃物の街。その刃物の街で、町おこしのイベントが行われていたのです。
http://www.sekicci.or.jp/event/matiokosi/index.htm
 となれば当然、ナイフ関連のイベントも開かれるわけで……
 ……そこに、前回の鍛造ナイフ教室でお世話になった佐治先生がいらっしゃるという話を知ったのが、実は、イベント1日目の夜。先生が出られるイベントということであれば、何とかして参加したい。
 しかもそっち系に詳しい知人に確認すると、日本刀の公開鍛錬もあるということ。
 これはもう、思い立ったが吉日。神のお導き。何かのフラグが立った感じ。
 で、土曜の深夜1時過ぎに車を飛ばして、急ぎ現地に向かったわけです。


 現地、岐阜県関市に着いたのは、朝7時過ぎ。
 9時のイベントオープンまでの間、街を散策しました。
 この地域には珍しい、江戸風の、素敵な街です。しかも美人が多い。
 刀の生産拠点として、また、その名の通りの関所のある地区として、事実上江戸幕府直轄地だったために、街並みが江戸風なんですよね。
 そのため、名産の和菓子も、葛餅を丸めたものとか若鮎とか、とっても東京下町チック。
 で、その街の中心地にあるのが、商工会議所。

 今回の私の主目的の一つである、アウトドアナイフショーの開催場所でもあります。


 なぜか、フェラーリの展示があったりして……

 なんの変哲もない、ただのフェラーリです。
 まだこの辺だと、外車自体が珍しい感じなんでしょうか?
2008-05-19_01:01-teduka-C(0)::General

日記概略

萩焼

 会社を置いてある地元に、焼き物市が来ていたので、少々散策をしてきました。


 最初は、備前焼で面白いものでもあればと思っていたのですが、あまり良いものが無く、隣の萩焼のブースを冷やかしに行ったのですが……
 これが、実は大当たり。
 とっても良いマグカップをかなりの安価で手に入れた上、店主の親父さんとその友達の骨董屋さんに、様々なぐい飲みでの試飲をさせて貰いました。


 店頭に非売品として飾ってあった60万円の萩最高峰の作家品2品の飲み比べからはじまり、琉球王朝の数百年前のもの、500年以上は経っていると思われる古瀬戸、などなど。
 極めつけは、李朝の粉ひきのぐい飲みと、青木木米。
 まさか、お宝鑑定団でも偽物ばかり出てくるような、李朝と青木木米の本物を使うことの出来る日が来るとは思いもしませんでした。(木米は、何しろ、日本三大陶工の一人ですから。)


 これらで驚いたのが、ぐい飲み一つで、本当に酒の味が変わると言うこと。たかが紙パックの鬼ごろしが、途方もない美酒に変わりました。
 それも、口のあたりがどうのデザインがどうのといったいかにもそれっぽい話ではなく、単に、良い器にはきちんと酒が染み、そこから良い味が出るという単純な理屈なんです。
 もちろん、わずかに残る器の土自体の味も、大きく左右しているのは間違いないところです。
 琉球の器は辛く、李朝の器で飲む酒は水のように清み、青木木米で飲む酒はどこまでも甘いものでした。
 どれも到底買えない価格帯の器ばかりですが……本当に良い経験をさせていただきました。
 なんでも、このお二人「萩焼の将来のためには、買い手にも目利きを育てなければならん」と、市を出すと決めた時点で、若い奴らを捕まえていい器で酒を飲ませる企画を企てていたようです。
 私のような素人に器を持たせれば落として割る危険もあるというのに……
 まさに、未来を考えた、素晴らしい賢人お二人ではないかと思います。


 ちなみに私が買ったのは……


 写真の通りの、こういうマグ二つ。
 左側のものが、かの玉村登陽、右のものが若手の作家さんの作です。
 店主の親父さん曰く、若手の作家さんのものの方が土に石を混ぜるなどの工夫をして土を軟らかくしてあるために味の染みが良く、短期間でモノになるそうです。
 反対に、玉村東陽の方は、焼きが堅いために味が出来るまでに100年はかかるかも、と言われました。(100年残して欲しいという、作家の欲、なのでしょうか?)
 値段や作家の評価だけではその個々の器のその時点での良し悪しはわからないんですよね。
 個人依頼品ではなく店舗依頼の大量制作品とはいえ、本来両方とも1万円近いものですが、合わせてウン千円に負けて貰いました。
 明らかに、値段の方でも出世払いにして貰った形です。
 本当にありがたく、また、必ずや将来には買い手としての力を身につけなければならないと、心に強く思った一日でした。




追伸:
 今、若手作家のマグカップの方に、スプリングバンクの10年を入れて飲んでみましたが、最高です……
2008-05-16_23:30-teduka-C(0)::General

 海外に出る度に隙があればシューティングをしている身としては、どうも、日本国内で言われている銃の威力や反動が、本物よりも強調されすぎて伝わっている気がしてなりません。
 今回も、制作関連で資料調べをしていてこんな記事にぶつかりました。


銃を撃ったときのすごすぎる反動でひどい目に遭うムービー(Gigazine)
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20080104_desert_eagle/


 うーん。
 いや、この女の人、撃った瞬間に左手放しちゃってるし。
 残る右手はどう見てもトリガーだけに力が注がれていますので、銃が空中に放置されているようなもの。そりゃ、頭まで跳ね返るんじゃないでしょうか。この撃ち方だと44マグナムじゃなくても、ある程度の口径の銃なら似たようなことになっちゃう感じがします。(というか、この女性、自分の頭を撃たなくってよかった……。右手は明らかに引き金に引っ張られて跳ね上がっていますからね。暴発の危険が高く、危ないことこの上ない状態です)
 私が先月ラスベガスでキャプテン中井氏のところで撃ってきたのは、ルガースーパーブラックホークで、同じ44マグナム弾でもリボルバー。つまり、オートリコイルが無い分威力が直接反動になる銃なのですが、さほど力を入れずとも普通に撃てましたし、かなり良く当たりました。
 もちろん反動は普通の銃よりもかなり強烈ですが、それでも、ちゃんと撃てば女性でも普通に撃てます。
 威力が強すぎて、倒したはずの的(鋼鉄製)がバウンドして起き上がっちゃったり、相方が肩を痛めたりはしましたが(^^;(もちろん、こんな反動の強い銃でわざわざスポーツシューティングをするのはばかげていますから、あくまでも娯楽用です)
 ちなみに弾丸は、観光客用にわざわざ詰め直した弱装弾などではなく、もちろん市販の普通の弾丸でした。


 でも、こういう大威力の銃って実用上はどうなんでしょうね?
 連射が体力的にも、そして何より費用的にもきついので、シューティングでもハンティングでも、使い道が微妙な気がします。
 軍用や警備用で、それも、示威としてわざと見せびらかすのならアリかと思うのですが。


 日本の警察でニューナンブあたりの38スペシャルが、米軍でもベレッタ92あたりの9ミリが使われているのも、実用上の理由があるのではないかと思うわけです。
 ちなみに、軍以外ではハーグ条約なんて無視できるので、こうした小口径銃では民間でもホローポイント弾(要するにダムダム効果弾)を普通に使っていますよね。恐ろしい。


 ちなみに耳にタコでしょうけれども、銃弾があたっても、映画のように人や物が吹っ飛ぶことはありません。
 拳銃弾どころか、高威力のレミントンM700PSSのような狙撃ライフルだって、標的に置かれている車のドア一つ、ボンネット一枚動かすことも出来ません。
 308ウインチェスターの大口径であっても、所詮170グラム前後の質量しかない鉛玉ですから、単にぼこんと穴が空いて、わずかに揺れて、おしまいです。
 人間が銃弾を食らうと、痛みと衝撃で全身の筋肉が収縮するので、当たった人の前方方向に(被害者自身の力で)飛ぶことはあるそうです。
 ってことは、正面で撃ち合っていると、映画とは逆に、人がどんどん手前側に飛んでくる形になりますね。
 それだと映像導線上あまりにも変なので、あえて物理法則を無視して弾丸の進む方向に人を飛ばしているわけです。


 ちなみに、こっちは同ページに載っている象撃ちライフルで知られる本当に大威力のライフルの映像。
http://youtube.com/watch?v=7FCY3_5Bg1M
 いやあ、これはすごい(^^;
 ちょっとやそっとの射撃体勢なんて無関係に射手を吹っ飛ばしていきますねえ(^^;
 これを撃ちこなすには、相当な慣れが必要そうです。(っていうか、慣れる前に身体が壊れそうですが)
2008-05-15_15:16-teduka-C(0)::General

 台風Rammasunが南方を通過しましたが、台風一過の晴れやかな空とは行かず、東京では寒い日が続いています。
 でもまあ、結構風も吹いたので、取りあえずマリーナに舫い紐の確認に行きました。
 水質がえらいことになっている点を除けば、特に何事も無し。
 ただ、窓パッキンからの雨漏りが酷くなってきたので、そこは直す必要があるでしょうね。


 そのついでに、子供の日に船底洗いホースで水掛合戦をしていた悪ガキどもにへし折られた桟橋側ロープフックを再設置。

 塩ビパイプ製の簡易なものですが、これで充分でしょう。
 ちなみにロープフックをへし折った子は、そのまま落水したそうです。前のは金属製だったので、掴めそうに見えたんでしょうね。
 その子は幸い怪我もなくちゃんと拾い上げられたそうですが、このままではまた元気な子供が遊びに来た時に危ないので、いかにも見た目が柔らかそうな塩ビパイプ製にして、根本もゴムを挟んでプルプルと少し揺れ動くようにしました。
 少々高い出費ですが、これも一種の安全出費ですよね。
2008-05-14_13:21-teduka-C(0)::Yacht

ニュース:元公明党委員長、創価学会を提訴=「言論活動を妨害」−東京地裁
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008051200808

 ニュースの内容や、矢野絢也氏のご健闘ぶりもさることながら、こういうニュースがちゃんと表に出る世の中になったこと自体を、非常に喜ばしく思えます。
 以前、NHKの大河ドラマの視聴率が、創価学会票でもほとんど変化がなかったことを書きましたが、その他にも、例えば民放ではウルルン滞在記などでも創価系タレントが排除され、創価系タレントと揉めて仕事を干されていたと言われている、ヒロシやウッチャンナンチャンなどが復権しつつあります。
 こうした現象が起こっているのも、選挙での自公の連敗続きや視聴率、消費行動などによって、きっちりと国民の意志が示され続けている結果と言えます。
 日本が、ちゃんと言論の自由がある国であり続けるために、あなたの一票や買い物での選択が成し遂げた効果は大きいのです。


 あとは、雑誌アンケートでの人気投票への影響力が、はがきの返送人数が低い事を利用したものであって、実売にはほとんど関連の無いものであることなどもきっちりと追求してゆく必要があるでしょうね。
 創価学会に限らずの話ですが、カルト宗教の息のかかった漫画や小説ばかりが雑誌を賑わせているという状況は、文明国としては非常に情けないことですから。


 そもそも、そうした宗教に所属している人たち自身だって、元々はまじめで誠実で、世の中のことを考えているからこそ宗教に所属した人が多いはずです。
 そうした宗教本来の目的を思い返せば、個人の自主判断での選挙投票や、集団行動の休止などで、上層部の誤りを正す行動を起こすのは、いわば当然と言えます。
 そうした個々人一人一人の強い善意と行動で、この国が大きく変わりつつあることが、喜ばしく思えるのです。
2008-05-12_22:22-teduka-C(0)::Politics

 以前から樫の樽で熟成を進めていたアイラモルト”アイリーク(中身はラフロイグ・ボトリングメーカー製)”ですが、飲んでもいないのに中身が減りすぎたので瓶に移しました(^^;
 ボトル1本半(約1リッター強)から始めたのに、できあがりはこれだけです。

 300mlもないんじゃないでしょうか(^^;

 熟成の際になくなった分は、天使の取り分というのですが……
 天使様、ちょっと飲み過ぎです。
2008-05-10_12:02-teduka-C(0)::General

 GW中にほぼメンテを終えた愛艇”かるがもん”。
 今日は午前中にプロペラメンテ、その後クレーン釣りで船台に当たっていた部分を塗り……
 そして、無事に、船を水面に戻しました。

 クレーン釣りを正面から。
 ワイングラス型の船体は、100年以上前のニューポート・ロブスターボートを、1950年にヨット設計者ロバート・ビンガムが発見し、朽ちきったその船体たちから写したもの。
 アメリカ人の魂のボート、と呼ぶ人も多いのです。



 ロングキールが特徴的です。
 この、独特の流線型を復活させるために、必死にサンディングをしていたわけですね(^^;
 これがヤマハボートあたりのシンプルな曲面だったら、サンディングももっと適当でいいのですが。
 本業が3DCG屋なので、このあたりの立体造形は得意で、無傷の右舷側の形をそのまま頭の中で反転させて造形しています。パテ盛りし、削っては眺め、エポキシを塗って、削っては眺め……定規なんか使えないわけで、これが時間かかるんですよ(^^;
 左右の誤差は1,2ミリ程度のはずです。



 空中のFlickaを、おしり(トランザム方向)から。
 非常に美しい形状をしているのがはっきりわかります。
 キールの下ラインはあくまで水平に続き、しかし、船体はなだらかに上にまとまっているわけです。
 この形状によって、たった20ftのサイズで世界のどこの海にでも通用する、独特の安定性を生み出しているわけです。
2008-05-07_23:21-teduka-C(0)::Yacht

 というわけで、GWも終了。
 今年は私もGWを堪能しました。
 連日、マリーナライフですよマリーナライフ。
 いやあ、ハイソな響きですねえ。


 これがその写真です!

 そのまま、黒部のダムでもどこの工事現場でも通用しそうな格好というのは秘密です……。
 ……ええ、もちろん、ずうっとヨットの船底と戦ってましたとも(^^;
 と、いうわけで、肉体労働日記3部作最終回です。


 上記のどこからどう見てもただの工事のおっちゃんの格好の癖に、連日の雨で全然工事がはかどらなかったGW後半戦。
 あまりにも哀れなためか、マリーナの先輩方が、小型ボートのプチクルーズに連れ出してくれました。


 Oさんが乗っているのは、ボストンホエラーの11ft小型テンダー。
 基本1人乗りの超小型なのに、早い早い!
 しかも、デザインも最高。
 いやあ、こういう遊びもありですねえ。
2008-05-07_00:23-teduka-C(0)::Yacht

 と言うわけで、実はGW中続いているヨットメンテナンス中編です。


 4月末にクレーンでつり上げ、日々サンディングと積層、そしてまたサンディング(^^;
 「おい、一体いつになったら船底塗装終わるんだよ」とか「相変わらず船底マニアなんだから〜」とか突っ込まれまくっていますが、いやいや、船底塗装はホンのおまけですから(^^;
 それもこれも、元々このフネを買ったときに付いていた船底の傷から入り込んだ水分が、外部水分の呼び水となって招いているオズモシス・ブリスター(FRP表面の浸透膜効果による水ぶくれと、それに伴う積層剥離)の治療のためです。
 オズモシスブリスターは、FRP船のガンと言われるだけあって、しつこいんですよね。
 でも、生き物のガン同様、早期にきちんと手当をすれば、必ず治る症状でもあります。
 実際、去年に比べて、だいぶ切削範囲が狭くなっています。



 去年あれだけ難儀した、船腹と舵の傷は、一切見られません。
 いやあ、幸せ幸せ。


 その代り、船内はえらいことに。

 ……ええっと、これは決してゴミ貯めでも浮浪者の家でもありません(^^;
 ヨットの中なんです。信じてください!
 工具とペンキで、もうメチャクチャです。
 作業のために外に出してみると驚きますが、よくこれが船内に収まっていたもんですよねえ。


 で、夕暮れと共にその日の工事が終わると、毎日こんな顔です。

 ……汚れはともかく、目がヤバイ感じですね。
 過労で、完全に死んでいますね、はい。


 取りあえず、周囲の方々と家族の助けで、切削作業と傷の補修、インタープロテクト(下地保護材)の塗りまでは終わりました。
 傷の補修は、ポリパテ→切削・平面出し→エポキシ1回目→切削・平面出し→エポキシ2回目→切削・平面出し→インタープロテクト、という手順です。
 明日は、バインダーを塗ったあと、船底塗装の予定です。
 いよいよ、フネを水面に返せます。
 いやあ、今回の工事も長かった……
 前の日記にも書きましたが、水面下の様子を知るためにも、自分でやるべき工事なんですが……


 来年は、全塗装塗り替えの予定なんですが、塗装剥ぎだけでも業者さんにお願いしようかと考えている、弱気な状態です(^^;
2008-05-05_01:50-teduka-C(0)::Yacht

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